こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
長年、配偶者との出会いのきっかけが「職場」という方は約3割です。とはいえ今は一定以上の規模の企業において、職場におけるハラスメントを防止するため、雇用管理上の必要な措置をとることが義務化されています。
写真はイメージです(以下同じ)
大きな会社であればハラスメント対策の相談窓口が人事課などにあるでしょう。たとえ自分は「恋愛」のつもりでも、相手がセクハラだと感じれば、それは恋愛でなくハラスメント。職場のハラスメント対策担当者から事情聴取されるリスクがあるのです。
でも一体、どこからがセクハラにあたるのでしょうか。職場で気になる人ができてしまったら、どうアプローチすればセクハラにならないのでしょう。男女問題を多く扱っている日本橋兜町の法律事務所ミッションの代表・野間口 寛 弁護士に話を聞きました。(以下、「」内コメントすべて野間口弁護士)
部下から上司、女性から男性へのセクハラもある
「昔は体に触れるということがあればアウトといわれた時代もありましたが、今は触れていなくてもセクハラに該当するケースがあり、どこからがセクハラに当たるのかが年々難しくなってきています。
指針はありますが個別に具体的に見ていかないとセクハラにあたるのか何とも言えないです。ただし、された方がセクハラだと思ったとしても、裁判になった場合に、慰謝料請求が認められるとは限りません」
セクハラに関しては、次のような誤った認識を持つ人も少なくないとか。
「上下関係がない同期だからセクハラにならないとか、セクハラは男性が女性にするものというイメージをお持ちの方もいますが、違います。女性が加害者のセクハラ事案もあります。『彼氏とヤッたの?』のように性的なからかいも、『恋人いるの?』と性的なことを尋ねることもセクハラに該当することもあり得ます。
同性同士であってもセクハラに当たるケースもあり、被害者がセクハラに感じればセクハラと認定されることもあり得ます。 そのため、役職が上の立場にある人が被害者になる事もあり得るのです。
従業員が常時10人以上いないと就業規則を設定する義務がないので、傾向としては事業規模が小さいところほどセクハラやパワハラは起こりやすく、見過ごされがちかもしれません」
同期同士、同性同士であってもセクハラになり得るとは筆者も意外でした。