友達の子供が嫌いになったら、一度頭の中を整理してみよう
あなたの心を悩ませている「友達の子供」という存在。これからも付き合い続けたいとしたら、うまく対策を立てる必要があります。そのためにも、そもそもなぜその子のことが嫌いになったのか、原因をじっくり考える時間をとりましょう。客観的に出来事や友達との関係性を見つめ直すと、意外な解決策が見つかるかもしれません。
「友達の子供が嫌い」と思ったら考えること①
★その友達は自分にとって本当に大切な人?
長いおつきあいでも、子供ができると友達との関係性が変わってきます。大人同士で交際する分には全く問題ない人柄なのに、子供のこととなると全然違ったというケースはよくあります。子供をひたすら甘やかし、常に何かを買い与え、しつけができない親も少なくないのです。
子育ては、その家ごとにオリジナルのルールがあるものです。しかも、子供は親の性格をコピーして生まれてくるわけではありません。自分の子供の性格をきちんと把握し、人前に出てもきちんと大人しくいられるよう厳しめにしつけをする親もいれば、子供が可愛くてノーを言えない親もいます。願い通りの女の子が生まれたので、念願かなって可愛い服を着せたから誰かに見せたい!などと、ただ自慢したい「親バカ」状態になると、周囲が迷惑していることには気がつかないものです。
また、単純にもっと月齢の小さな下の子も連れている場合、上の子のコントロールがままならない場合や、やっていいこと悪いことの判断が大雑把なものに変わってしまう人もいます。
友達にやんわり注意しても聞く耳を持たない、あるいは逆ギレするようなら、その友達があなたにとって本当に大切な人なのか今一度考えてみるのもいいでしょう。
また、最近では「自分の家より友達の家の方がおしゃれで映えるから」という理由で人の家に行きたがる困った親もいます。SNSであたかも自分の家かのように綺麗な他の人の家での出来事をアップし、たくさんのイイねをもらおうとしているのです。
少し意地悪な目線になるかもしれませんが、友達はなぜあなたの家にくるのか考えてみましょう。自分の家を散らかされるのが面倒だからとか、とにかく喋ってストレス発散したいだけだからとか、驚くほど自己中心的な発想の持ち主も中にはいるのです。
「暇さえあれば、自分の子供の写真やその子が描いた絵の写真をガンガン送りつけてくる友達にうんざり。私の話にはほとんど無関心で、とにかく自分の子供を見せたい、自慢したいということばかりなので距離を置きました。最初は多少罪悪感もありましたが、今では縁が切れてスッキリした気分」(32歳・WEB)
「友達の子供が嫌い」と思ったら考えること②
★その友達からフォローはある?
イヤイヤ期の子供は親のいうことを聞きませんし、手こずるのもわかります。子供がいると、一日中家事に追われるし家の中はめちゃくちゃにされてしまうものです。頼れるじいじばあばがそばに住んでいないなど、密室育児状態の人にとって、家に来てもいいよと言ってくれる気のおけない友達の存在はありがたいものです。相手が独身の場合はもちろん気を遣うでしょう。しかし、似たような月齢の子供がいる場合、いつかこんな風な事ができるようになるのだと、勉強する事ができる貴重な機会になります。育児ノイローゼを防ぐためにも、行政の育児指導の中で、なるべく外に出ることを提案されていたりもします。
しかし、家の中であれ外であれ、子供がやってしまった失敗には、その場で叱り後始末をして、迷惑をかけた人にきちんと謝るのが最低限の親の責任です。特によその家にいる場合は、子供が悪さをしでかす前に、現在進行形でどこの部屋へ行って何を手に取っているか、気に留めているべきです。もし結果的に自分の子供が迷惑をかけたと自覚しているなら、その友達から必ずフォローがあるはずです。子供がやんちゃ盛りだから…と言うのは言い訳になりません。親しき仲にも礼儀ありとは言いますが、人付き合いやよそのお家に遊びに行くマナーは親子共々守るべきなのです。
フォローもない、毎回やりっぱなしで当然という態度が透けて見えるなら、その友達はあなたの家を単にストレス解消の場所に利用しているだけです。あなたの家は場内を管理するのが仕事である係員のいる児童館とは違います。友達といっても常識のない人とは我慢をしてまでおつきあいする必要はありません。
また、共通して登録しているSNS経由で「今日もお邪魔しちゃいました⭐︎いつも色々ありがとう!」位のコメントでお礼を言ったつもりだったり、謝っているつもりになっている人も最近はよく見られます。これは迷惑に対する十分なフォローとは言えません。
「友達の子供が嫌い」と思ったら考えること③
★八方美人になっていませんか?
子供に毎回嫌なことをされても、あなたがその友達をまた家に呼んだり、一緒に出かけたりするのはなぜなのか考えてみましょう。
・家に呼ぶほうが気楽だからでしょうか?
・もてなして気前のいいところを見せたいから?
・子供が嫌でも友達には怖くてNOと言えないから?
はっきり嫌だと言えず、いつもいい顔をしているのは得策ではありません。おもてなしを欠かさず、家を心地よい場所にしていると、まるで児童館かのように思い込んだ友達が、これからもしょっちゅう子供を連れて遊びに来ることになるでしょう。悩んでいるなら八方美人にならず「嫌なものは嫌」とはっきり断りましょう。
実際ママたちは、出かけるまでの支度や、時間に間に合うこと、次の予定に間に合わせること、食事やオムツ交換の時間など、様々なことを考えるだけでも頭がいっぱいになっていて、人に迷惑をかけていないかまで気が回らないほど、キャパシティーいっぱいいっぱいの中で生活しています。そして子連れで出かけてやっていいことやダメなことについて、失敗から学ぶことも非常に多くあります。全くの他人から痛烈に叱られる前に、身近な友達からダメだよと教わる方が、メンタル的に助かるものです。