北海道十勝の芽室町・音更町にまたがる「国見山」。標高127mの低山ながらも、展望台や6つの探勝路が設けられているほか、希少なカシワの天然林を見ることもでき、豊かな自然を感じながらの山歩きを楽しめます。国見山に設けられている全6つのコースについて、それぞれの特色と共にご紹介していきます!
国見山とは?
北海道・十勝にある国見山(くにみやま)は、芽室町と音更町にまたがる標高127.9mの山です。
アイヌコタンの人々が暮らしていた頃は「オソルシ山」と呼ばれていて、食料が豊富で豊かな生活を送っていました。
豊かな恵みを狙って他地域のアイヌが攻めてくることも多く、チャシ(砦)をつくって見張っていて、その跡を現在でも見ることができます。
その後、明治時代になり、十勝に入植した開拓者の一人が「国見山」と名付けて今に至ります。
山頂は開けていて展望台もあり、いくつもの探勝路が設けられているため、地元の人々を中心に人気の山です。
国見山のコースについて
自然観察教育林として林野庁に管理されている国見山には、整備が行き届いた6つのコースがあります。
コース内では郷土樹種のカシワやトドマツ、ナラなどをはじめ、ストローブマツなどの外国樹種が植栽されているほか、希少なカシワの天然林が自然のまま保存されていて、豊かな自然を感じながら散策できます。
整備中のコースや名前こそないものの道になっているところも多く、子供からご年配の方まで探検気分で楽しんで歩けます。
今回は、国見山入口前の案内板で紹介されている6つのコースについて、それぞれの特色や様子と共にご紹介していきます!
【1】展望台コース(290m)
6つのコースのなかで一番距離が短く、山頂まで最短で行くことができる「展望台コース」!
駐車場を背にして右側にスタート地点があり、入口前には入林届のポストも置かれています。
緩やかに坂を登っていくと、木のチップが敷かれた整備された階段が出てくるので、そちらをずっと登っていきます。
階段の高さや幅も歩きやすく、15分くらいで展望台まで行けるお手軽なコースなので、老若男女にオススメのコースです♪
【2】チャシコース(320m)
駐車場を背にして左側にある入口からスタートする「チャシコース」!
スタート地点から240mほど歩いて行くとコースの入口が見えてくるので、そこからチャシコースへ進んでいきます。
こちらのコース内には展望台コースのように整備された階段は少なく、より自然な山道を歩けます。
また、コースの終わりの手前には、アイヌの人々が作ったチャシ(砦)跡を見ることもできます。
道幅が細いところや、やや急な登りもあり、より登山気分を楽しめるのでぜひチャレンジしてみて下さいね♪
【3】ドングリコース(370m)
チャシコースのすぐ前に入口がある「ドングリコース」!
木のチップが敷かれた緩やかな階段が続いていて、木々の中をゆったりと登っていけるコースです。
階段を上り終わった後は平らな道に出て、森の中を進みます。
展望台へはもちろんのこと、外国の森やカラマツコース方面、チャシコースへも合流できるので、ドングリコースを歩き終えた後にはお好きな道を選んでみて下さいね♪