雨の日だからこそあえて挑戦!おすすめのカメラ設定

雨の日の撮影テクニックとは?雨らしさを引き立てるコツを紹介!
(画像=『トランカ』より引用)

雨の日には普段にはない景色が見えます。
ここでは「雨らしさ」を引き立てる代表的なカメラ設定を3つ紹介します。

多重露光で撮ってみる

多重露光は1枚の写真に複数の画像を重ね合わせて合成する手法です。多重露光の特徴は出来上がる写真が幻想的なことです。内蔵されている機能に多重露光がないカメラの場合は、画像編集ソフトで合成もできます。最近は一眼レフカメラだけではなく、トイカメラやスマートフォンのカメラにも多重露光機能がついたものがあって便利ですよ。

雨の日に多重露光をすれば、夜の路面に反射したライトアップ風景をベースとして、ピントを外した雨粒の写真と重ねるような幻想的な写真に。多重露光では2枚目の被写体が、ベースとなる1枚目にある被写体の影やぼやけた背景など、映像のはっきりしない場所に重なるように撮影します。たとえば、1枚目は被写体の輪郭と影などがはっきりと分かるように撮影して、1枚目の背景などのぼんやりとした部分に2枚目のピントを外して撮影した被写体をのせるイメージで撮影するとうまくいくでしょう。

モノクロで撮ってみる

形の美しさが分かりやすいのはカラー写真よりも「モノクロ写真」です。モノクロ写真には色の要素がない分、写真の主役や質感が伝わりやすくなります。形に注目し易い、らせん階段や無機質な鉄骨素材は、雨の日のモノクロ写真の被写体にぴったりです。

モノクロ写真の撮影のポイントとして、光が少ない雨の日はシャッタースピードを遅くすると、どこかスタイリッシュで芸術性がある1枚に仕上がります。さらに、建物などの動かない背景に対して、スローシャッターで撮ることで、歩いている人や通り過ぎる車がブレるので、動きのある面白い写真になりますよ。

またモノクロ写真では、カラー写真よりもコントラストを上げることで影や黒い部分が強調されます。コントラストの調整によってメリハリのある写真が撮れるでしょう。特に、雲を被写体に含む時は、普通に撮影すると空が白く抜けるいわゆる白飛びが起こるので、あらかじめハイライトを落として撮影するのがおすすめです。

玉ボケで撮ってみる

玉ボケとは、葉っぱに反射した光や木漏れ日などの点光源がボケて見える現象です。雨の日は水滴を点光源とした玉ボケを撮るチャンスです。玉ボケを撮るときは、F値を小さくして絞りを開いた状態で撮ります。なるべく望遠レンズを使い、カメラを被写体に近づけて点光源からは遠ざけるとうまく玉ボケを撮れます。

雨の日の撮影に便利なカメラ用レイングッズ

雨の日の撮影テクニックとは?雨らしさを引き立てるコツを紹介!
(画像=『トランカ』より引用)

カメラレンズは湿気に弱いため、カメラがぬれてしまうと、湿気がレンズに回り込み、レンズにカビが生えることがあります。レンズ内部にカビが生えるとレンズ交換が必要になることもあるので、ここでは湿気を寄せ付けないカメラの雨対策を紹介します

レインカバー

カメラ本体を雨の水滴でぬらさないようにするのがレインカバーです。レインカバーはカメラより大きすぎても小さすぎても水が浸入する原因になるので、器材に合ったサイズを選ぶことが大切です。ただ、レインカバーは不必要に長時間装着していると内部の湿度が高くなってしまいます。撮影後はすぐ取り出してカメラに湿気が回らないようにしましょう。

レインカバーには主にビニール製、布やナイロン製があります。ビニール製は500〜1000円程度でコンパクトに持ち運び可能。強度はあまり高くないものの、突然の雨に備えて持っておくと安心です。布やナイロン製は3000円程度とやや高価ですが、丈夫で長持ちする特徴があります。中には操作性も損なわれず、ぬれる心配が全くないものもあります。レインカバーは製品によって特徴が異なるため、予算感や使い勝手などに合わせて選ぶのがおすすめです。

レンズフード

レンズフードは、フレアなどの光を防いだり、レンズの先端を守るために装着するアクセサリーです。レンズは前に飛び出している分、ものにぶつかる可能性が高くなります。ぶつかったときに衝撃を吸収してダメージを最小限にするのがレンズフードの役割のひとつです。雨のときには、パーカーのフードのように水滴がレンズに付くことを防いでくれるので便利です。

乾いたタオル

雨の日には乾いたタオルは多めに必要です。カメラを操作する手や荷物がぬれているとカメラもぬれてしまいます。カメラに付いた水滴をすぐに拭き取るためにも、乾いたタオルは必須アイテムとして準備しておきましょう。

雨の日におすすめの撮影スポット

雨の日の撮影テクニックとは?雨らしさを引き立てるコツを紹介!
(画像=『トランカ』より引用)

雨の日におすすめの撮影スポットは、「公園」と「寺社仏閣」です。雨の日の公園には水たまりばかりでなく、花壇に咲いている花や植え込みの葉っぱに付いた雨粒などの被写体がたくさんあります。また寺社仏閣には、石段や瓦などのモノトーンの被写体が数多くあるので、雨の日の撮影にピッタリのスポットです。雨の日には石段などがぬれて、光を感じる部分と暗い部分のコントラストがはっきりとした深みのある写真が撮れますよ。

雨の日には魅力的な被写体がいっぱい

雨の日の撮影テクニックとは?雨らしさを引き立てるコツを紹介!
(画像=『トランカ』より引用)

雨の日には、葉っぱに付いた水滴、動きを表現できる雨粒や水たまりの波紋、ぬれた路面に反射するライトなど、普段は見ることのできない魅力的な被写体が現れます。これらの被写体をテクニックを使って撮影するのは、写真撮影の醍醐味(だいごみ)のひとつです。
この記事を参考に、雨の日にカメラを持って近くの「雨の日スポット」に出かけてみてはいかがでしょうか。


提供・トランカ

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