カメラ初心者卒業への道③センスのある撮り方=構図を覚えよう
センスのある写真にするためには、構図も意識する必要があります。構図も基本を押さえて初心者から脱却しましょう。
構図を意識すると「主役」が伝わる写真になる
写真における構図とは、写真の中で一番伝えたいものをわかりやすくするためのものです。構図によって写真を見る人に与える印象は大きく変わるため、カメラのスキルアップに大切な要素でもあります。構図を考える上で重要なのは「フレーミング」です。被写体をどのように切り取るかで、写真の構図の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。フレーミングを決めるときは、何を表現したいのかを意識するのがポイントです。例えば、花をアップで撮ると、花そのものの美しさを表現できるでしょう。しかし、花がたくさん並んでいる美しさを表現したい場合は、たくさんの花が並んでいる様子を写さなければその美しさは伝わらないので、引きの構図で全体を撮る必要があります。活用する構図によって、引き出せる「主役の良さ」は異なるので、それぞれの強みを押さえておきましょう。
チャレンジしやすい基本構図3選
写真の構図には基本的なものがいくつかあります。ここでは、初心者でも取り入れやすい3つの構図を紹介するので、ぜひチャレンジしてみましょう。
三分割構図
最も使いやすい構図が三分割構図です。画面の縦と横をそれぞれ三分割し、その分割した線を分割線と言い、さらに線と線が交わる部分を分割点と言います。分割線や分割点に主張したい被写体を配置すると、安定感のある写真になります。人物や風景など、活用シーンの幅が広い万能な構図です。
日の丸構図
主張したい被写体を、写真の真ん中にくるように配置したものを日の丸構図と言います。主張したいものがダイレクトに伝わりやすい構図で、例えば子どもや動物の表情を伝えるときは、日の丸構図とズームで近づくのがおすすめです。
シンメトリー構図
上下または左右で対称になる構図は、シンメトリー構図と呼ばれています。きっちりとした安定感のある写真の表現に適した構図で、左右対称の建物や水辺を撮影する時などに活用できます。
カメラ初心者卒業への道④被写体ごとのベストな撮り方を押さえよう
これまで解説してきたことを踏まえ、被写体ごとに最適な撮り方を確認していきましょう。
子どもの写真
運動会や七五三などの特別な日は、ベストショットを捉えたいですよね。七五三の場合は、寄り引きのバリエーション撮影をするのがポイントです。F値の調整をして背景をぼかして表情を際立たせたり、反対に背景も含めて全体をはっきり写すことを意識してみましょう。運動会では子どもの動きが速いので、シャッタースピードを1/1000秒以上にして、カメラをスライドさせながら連写をするのがおすすめです。
星空の写真
星空は初心者でも撮影しやすく、月の光が弱い新月の日やその前後2、3日のあたりに撮影するのが特におすすめです。明るい写真に仕上げるために、F値を小さくするようにしましょう。
川や滝の写真
三脚なしで川や滝を撮影する時は、ブレないように対策することが重要です。カメラを固定できるような撮影場所を見つけるのがポイントです。F値を大きくすると程よい明るさになり、水の流れを線のように撮影できます。
食べ物の写真
食べ物は自然光が入る明るい場所で撮影するのがポイントです。食べ物だけを撮るならば、斜め45度から一番美味しさを伝えたい部分にピントを合わせて撮ると、さらに美味しさUPした写真に仕上がります。
旅行先での写真
旅行先で写真を撮る時は、その土地特有の「色」を取り入れるのがポイントです。ありきたりな街並みでも「色」を意識することで、その土地の特徴を反映させた完成度の高い写真に仕上がります。
まとめ
プロが撮ったような写真にするためには、あらゆる角度から撮影の工夫をする必要があります。さらに、被写体によって適した撮り方が違うため、やっぱりカメラは難しいと感じた人もいるかもしれません。しかし、どれも覚えてしまえば簡単にできることばかりなので、ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。回数を重ねるうちに、どんどんうまく撮れるようになるはずです。すてきなものをたくさん写真に撮って、カメラを楽しみましょう。
提供・トランカ
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