【6】鶴岡市立藤沢周平記念館
時代小説好きな方なら、知らぬ人はいないと思われる鶴岡市出身の小説家・藤沢周平氏。本を読んだことがなくとも、『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』『武士の一分』など、映画化された作品をご存知の方も多いと思います。
城址公園内にある記念館には、藤沢氏の自宅書斎が移築・再現されており、名作を数多く残した氏の、自筆原稿や創作資料が展示されています。
【7】大寶館(たいほうかん)
赤いドームと白壁が特徴的な大寶館は、大正4年(1915年)に大正天皇の即位を記念して建てられました。当初は物産陳列場として利用されていましたが、戦後は市立図書館として利用され、2021年現在は、藤沢周平、高山樗牛(たかやま ちょぎゅう)など、鶴岡の偉人の業績を紹介する「郷土人物資料展示室」となっています。
【8】庄内藩校 致道館
庄内藩主の酒井家九代目・忠徳公が文化2年(1805年)に創設した藩校です。藩校建築としても、東北地方唯一の現存するものとして、歴史的、文化的にも価値が高いものとされています。当時、ほとんどの藩が朱子学を学んでいましたが、庄内藩は荻生徂徠(おぎゅう そらい)の徂徠学を教学とし、自ら考え自ら学ぶことを教えとしていました。
藩校としては、明治6年(1873年)まで続きましたが、その後は、県庁舎や警察署、小学校などに利用され、昭和26年(1951年)に国指定史跡の指定を受けています。
【9】致道(ちどう)博物館
鶴岡の歴史や文化を知る上で欠かせない必見スポットです。庄内藩主・酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開したものですが、敷地内には、旧西田川郡役所や、多層民家、旧鶴岡警察署庁舎などが移築されています。国指定重要文化財など歴史的建築物がそろっているので、ゆっくり見て回りたい場所です。
特に幕末に建てられた藩主の隠居所「御隠殿」と、奥座敷から望む「酒井氏庭園」は、国指定の名勝となっています。他にも、湯殿山麓の山村、鶴岡市の田麦俣(たむぎまた)から移築保存された兜造り(かぶとづくり)と呼ばれるかや葺き屋根の多層民家なども必見です。
路線バスを利用する場合
①【1】から回る場合
鶴岡-湯野浜線に乗り、銀座通りで下車すると、【1】の風間家別邸までは徒歩5分ほどです。別邸からは、順に【2】【3】と進んでいただければ、各スポット間は3~5分程度で移動できます。【7】大寶館から【8】庄内藩校 致道館【9】致道博物館の行程は、各10分ほどになります。
②【9】から回る場合
駅前から湯野浜温泉行きに乗り、致道博物館までは12~15分ほどで到着です。詳しくは庄内交通公式サイトをご覧ください。
車を利用する場合
車で訪れた場合、駐車場が気になるところですが、【2】旧風間家、【4】鶴岡城址公園、【8】庄内藩校 致道館、【9】致道博物館には、それぞれ無料の駐車場があります。鶴岡城址公園には、中央駐車場の他、東、西、南にそれぞれ駐車場があるので、それらに停めて観光をすると便利です。
さいごに
鶴岡の町中にある主なスポットを1日で回るコースをご紹介しました。鶴岡城址公園周辺は、慶應義塾大学の研究所や致道ライブラリー等が点在し、一帯が鶴岡タウンキャンパスという一大文教ゾーンになっています。観光施設と共に整備された公園内は、歩きやすく、散策にも最適な場所です。名所旧跡と共にお楽しみください。
提供・トリップノート
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