マルマの効果的なケア方法とは?
マルマヨガをする
では具体的に、どのようにマルマを刺激するのが効果的なのでしょうか?
方法は主に2つあります。
まず1つはヨガのアサナ(体位方)を行いながらマルマを意識するやり方です。
例えば「背反らし(両手万歳から胸を反らす)」を行う時にも、体の前側にある臍のあたりのマルマ「ナビ」が上方向に伸びてエネルギーが高まるようなイメージを持ちます。
何も考えずに手そらしをするだけでも気持ちの良いストレッチではありますが、呼吸と合わせてマルマのエネルギーを感じゆっくり上半身をのばしたり背反らしすることによってより疲れが取れやすく心身がリフレッシュされることに気がつくはずです。
腰を捻る場合にも背中側には「パルシュヴァサンディ」というマルマが存在していますし、やはり体の表側の「ナビ」を意識するとよいでしょう。
ちなみに「パルシュヴァサンディ」は「関元兪」というツボと一致し、ここを攻撃すると「四肢の麻痺により死亡する」とされるほどパワフルな場所とされます。
しかしマルマを意識しながら腰をゆっくり捻ることは骨盤まわりを整え、腰痛の解消や婦人科系の疾患にも効果があるのです。
他にもヘッドスタンドでは「アディパティマルマ(頭頂部)」、シャバアーサナでは「スタパニーマルマ(眉間)」を意識して感じるだけでマルマヨガになるのです。
マルマトリートメントをする
もう1つはセルフマルマ療法です。
自分の疲れが溜まりやすいところ、凝りやすいところ、硬くなりやすいところにどんなマルマが存在しているかをまずは調べましょう。
ネットなどで検索すると、簡単にマルマの情報が出てきます。
あるいはマルマポイントが一覧になったポスターなども入手できます。
そのようなものを活用し、自分の疲れが溜まりやすいマルマを頭に入れておき、そこにオイル(市販のごま油などで可)などを塗布し、じっくり呼吸に合わせて圧をかけるのです。
いわゆる指圧のように指一本で圧をかけてもいいですし、指2〜3本を揃えてマルマポイントに置き、ゆっくり圧をかけても良いです。
1つのマルマポイントを5〜10回、吐く息に合わせて刺激すると効果がすぐに感じられます。
例えば手首を内側に曲げたところにもマルマ「マニバンダ」がありますが、PCやスマホの疲れを感じたときに、「マニバンダ」を意識しながら数回指圧すると、スッキリする体感が得られます。
107個のマルマを覚えるのは大変ですが、主要なマルマだけを覚えておくことでも、ポーズやセルフマッサージの時に意識できるので非常に便利です。
マルマヨガやアーユルヴェーダを受ける
多くはありませんが、マルマヨガのクラスを開催しているインストラクターもいます。
いわゆる一般的なヨガクラスより運動量は少なめになりますが、インストラクターがマルマをガイドしてくれることで、例えばいつも行っている太陽礼拝などもより深く効果を感じることができます。
全身が整うような爽快感が得られるという声もよく聞かれます。
あるいはアーユルヴェーダトリートメントを受けると、多くのセラピストはチャクラやマルマをしっかり意識し説明しながら施術してくれるでしょう。
受動的にマルマセラピーを受けると、その効果に感動するはずです。
インストラクターの方なら、マルマの知識をちょっと付け加えて誘導することで差別化ができますし、生徒さんにも喜ばれます。
最近は生徒さんへの接触が難しいですが、もし生徒さんにアジャスト(直接触れてサポートする)ことができるのであれば、アジャストの際にマルマを意識してあげると大変気持ちが良いと感じてもらえるはずです。
ヨガを極めるならマルマも通るべき道
いかがでしたか?
ツボや経絡を学ぶインストラクターさんや生徒さんが多いですが、ヨガを極めていくならぜひマルマについても学んでみましょう。
提供・yoganess
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