哺乳瓶の消毒方法1:煮沸消毒
煮沸消毒とは、沸騰したお湯を鍋に入れて熱湯で哺乳瓶を殺菌する方法です。鍋さえあればどの家庭でもできる消毒方法なので、簡単でおすすめです。デメリットとして、水が沸騰するまでに時間がかかること、鍋いっぱいの水が必要なため回数が多いと水道代かさむことが挙げられます。煮沸消毒は母乳育児がメインで哺乳瓶を使う回数が少ないパパママが取り入れていることが多いようです。
哺乳瓶の煮沸消毒の手順
まずは哺乳瓶のパーツがすべてしっかり浸かるよう鍋にたっぷりの水をはります。そこによく洗った哺乳瓶や乳首、ケースなど消毒したい物を全体が浸かるように入れてください。空洞部分に空気が入っていると哺乳瓶のパーツが浮いて水から出てしまうため、空気が入らないように注意しましょう。沸騰したお湯にいきなり哺乳瓶を入れると、急激な温度変化から哺乳瓶がひび割れてしまう可能性があるため、沸騰させる前から浸け始めてください。沸騰したら哺乳瓶を3~5分煮沸し、火傷に注意しながらトングなどで取り出します。
ガラスの哺乳瓶であれば問題なく煮沸消毒できますが、プラスチックの哺乳瓶には煮沸できないものもあります。事前に哺乳瓶のパッケージなどで確認しておきましょう。また、乳首などゴムでできているパーツは長時間煮沸しすぎると劣化してしまうため、ゴムパーツは早めにお湯から取り出しましょう。
哺乳瓶の消毒方法2:電子レンジでの加熱消毒
電子レンジ消毒は、哺乳瓶と水を専用のケースに入れて加熱し、熱せられた水がスチームとなって殺菌する方法です。電子レンジ消毒は薬剤を使わないため、消毒薬のにおいが気になるパパママにおすすめです。電子レンジでの消毒には外出先でも使える除菌パックもあります。荷物がかさばらず電子レンジと水があればどこでも除菌ができるため、旅行などに持って出かけられるので便利です。
筆者も子供が新生児の頃、電子レンジ消毒をしていました。母乳育児がメインでミルクは夕方のみと、1日に使う哺乳瓶は1、2本だったため、電子レンジ消毒はその都度手軽に消毒できて便利でした。
コンビ 電子レンジ除菌&保管ケース 除菌じょ~ずα
コンビの哺乳瓶消毒ケースです。小物がケースの中でバラバラにならないように、専用のケースが付いています。哺乳瓶を消毒してそのまま保管ケースとしても利用できます。
メデラ 電子レンジ除菌バッグ(5パック)
240mlと160mlの哺乳瓶一式が余裕で入る大きさで、正しく使えば1枚で20回使えて経済的です。水を入れて電子レンジで約3分加熱すれば、一般的なバクテリアや細菌を99.9%除菌できます。旅行用だけでなく、万が一の非常用に持っていてもいいでしょう。
哺乳瓶の消毒方法3:消毒液を使った薬剤消毒
専用の消毒液に哺乳瓶を漬けておくのが薬剤消毒です。消毒液は一度作ってしまえば、その日のうちは同じ消毒液で何本でも哺乳瓶を消毒できます。そのため毎日何回も哺乳瓶を使う、完全ミルク育児や混合育児をしているパパママにおすすめです。
消毒液はミルトンやピジョンなど大手メーカーからも販売されており、液体タイプ、錠剤タイプ、顆粒タイプがあります。自宅では液体タイプ、外出する場合には錠剤タイプなど使用する場面で使い分けるパパママもいます。消毒後は水ですすがなくてもそのまま使用できるというのも便利なポイントですね。
哺乳瓶の薬剤消毒の手順
まずは消毒液を作ります。商品によって水と消毒液の比率が変わるため、作る場合には薬液の説明書を確認してください。洗った哺乳瓶やパーツなどを消毒液に1時間以上浸しておくだけで消毒が完了です。消毒液を水で流す必要はありませんが、薬液のにおいが気になるパパママは水洗いしてから哺乳瓶を使うといいでしょう。
ミルトン ママセット(容器+CP36錠)
哺乳瓶の薬液消毒に必要なタンク本体、フタ、落としブタ、トング、ミルトンCP 36錠がセットになっています。哺乳瓶6本が入る大きさなので、1日分の哺乳瓶を夜まとめて洗う人、双子を育てている人にもおすすめです。薬液消毒に必要な道具がセットになっているので、出産準備に購入しておくのもいいでしょう。
ピジョン ミルクポン1050mL
液体タイプの消毒液です。1050mLと容量が大きいので、コスパを重視したいパパママにもおすすめです。哺乳瓶やゴムパーツの消毒だけでなく、部屋や浴槽の消毒、排泄物の後処理などにも使えます。用途により希釈する濃度が異なるので、パッケージの表記を確認してください。別売りのミルクポン専用の消毒ケースを使えば、水を入れる目盛りが付いているので簡単に消毒を作れます。
赤ちゃんの哺乳瓶を清潔に保つ3つのポイント!
哺乳瓶は赤ちゃんが毎日頻繁に使いますが、清潔に使い続けるために哺乳瓶をどのように扱えばいいのでしょうか? 哺乳瓶を使い終わったあとの注意点から保管方法まで、哺乳瓶を清潔に保つために大切な3つのポイントを解説します。
哺乳瓶を清潔に保つポイント1:哺乳瓶は使ったらすぐに洗う
哺乳瓶は使ったらすぐに洗いましょう。時間が経つと哺乳瓶に残ったミルクかすなどの汚れが落ちにくくなり、かすが残れば雑菌が繁殖してしまいます。哺乳瓶を洗う時は首の長い哺乳瓶専用ブラシを使うと、哺乳瓶の奥底や乳首の細かい部分までしっかり洗えて便利です。哺乳瓶用の洗剤を使うと、洗剤が残って万が一赤ちゃんの口に入っても害がないため安心ですね。
哺乳瓶を使ったらすぐに洗うといっても、赤ちゃんのお世話で毎日バタバタしているパパママにとって大変かもしれません。夜中の授乳時などどうしてもすぐに哺乳瓶をしっかり洗えない時は、ミルクカスができるだけ残らないように軽く水洗いしておきましょう。次の朝に忘れずしっかり洗ってから消毒してください。
コンビ テテオ 哺乳びん&乳首洗浄ブラシセット
大小のブラシは2種類のスポンジで作られていて、それぞれ哺乳瓶や乳首をしっかり洗えます。哺乳瓶はガラス製・プラスチック製どちらにも使えます。大きなブラシは柄が回転するので、哺乳瓶の奥まで洗いやすくなっています。
哺乳瓶を清潔に保つポイント2:洗ったあとは哺乳瓶を乾かし、清潔に保管する
哺乳瓶を消毒したあとは、風通しのいい場所で乾燥させましょう。せっかくきれいに洗っても、哺乳瓶に水が残っているとそこから雑菌が繁殖する恐れがあります。ほかの洗い物の水が飛んで哺乳瓶が再び濡れてしまわないよう、少し離れた場所で乾燥させてください。キッチンペーパーでさっと哺乳瓶の水分を拭いておくと、早く乾きます。また、哺乳瓶を専用のホルダー(スタンド)を使うと、哺乳瓶の中に水が溜まらずしっかり乾かせます。哺乳瓶が乾いたらホコリの付かない場所で保管しましょう。特に乳首部分は外気にさらさないよう専用キャップなどでカバーすることをおすすめします。
MARNA(マーナ) ボトル水切りスタンド
哺乳瓶と哺乳瓶の乳首をかけておける哺乳瓶スタンドです。折りたたみ式で使わない時はコンパクトに収納できるため、1つあると便利ですよ。
哺乳瓶を清潔に保つポイント3:パパママが手洗いをする
パパママの手は、見た目にはきれいでもあちこちに触れて雑菌が付いています。雑菌は大人には問題がなくても、抵抗力が低い赤ちゃんには体調不良の原因になることもあります。ミルクを作る際は、手をよく洗ってから哺乳瓶やミルクに触れるようにしましょう。
ミルクを作る時は70度以上のお湯で作る
哺乳瓶の消毒とともに気をつけたいのが、ミルクを作るお湯の温度です。粉ミルクは厳しい基準をクリアしていますが、決して無菌ではありません。ごく微量ながら粉ミルクそのものや溶かした粉ミルクにも、「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」といった細菌が混入してしまうことがあります。
1歳未満の赤ちゃん、特に未熟児や免疫不全児、低出生体重児は、サカザキ菌に感染すると敗血症や壊死性腸炎を引き起こすことがあり、重篤な場合には髄膜炎を併発する恐れがあります。サカザキ菌は一度沸騰させた70℃以上のお湯で溶かすと死滅するため、ミルクを作る際は必ず70度以上のお湯を使いましょう。
まとめ:1日に使う哺乳瓶の本数により消毒方法を選ぶのがおすすめ
哺乳瓶は消毒方法によって準備の手間や消毒時間が変わります。哺乳瓶の使用回数が少ない家庭は煮沸消毒、頻繁に利用する場合には消毒液など、それぞれの育児スタイルによって哺乳瓶の消毒方法を検討してみてください ね。
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