山梨県の県庁所在地で、戦国武将・武田信玄(たけだしんげん)のお膝元としても知られる甲府(こうふ)。武田氏ゆかりのパワースポットから絶景スポット、さらにほうとうをはじめとしたご当地グルメまで見どころ満載!今回は、一度は行きたい山梨・甲府の観光&グルメスポットを厳選してご紹介します。
甲府ってどんな町?
山梨県の中央部に位置し、奥秩父山塊や南アルプスなどに囲まれた町・甲府。甲府生まれの戦国武将・武田信玄によって街が築かれました。市内には、信玄公ゆかりのスポットがあるほか、明治から昭和の街並みを再現したスポット、さらに自然を満喫できる景勝地など、観光やグルメを楽しめる町として多くの観光客が訪れています。
東京から甲府までは、新宿駅発の特急「あずさ」または「かいじ」を利用して訪れることが可能。電車は30分~1時間ごとに運行しており、約1時間30分でアクセスできます。また高速バスでも行くことができ、新宿駅南口にある「バスタ新宿」から約2時間10分で到着。こちらも1時間に1~2便運行しています。
【1】白い岩肌と木々が織りなす渓谷美を満喫「昇仙峡」
国の特別名勝の渓谷「昇仙峡(しょうせんきょう)」。かつては水晶の産地として栄えていた場所で、水晶に関するスポットがあるほか、四季を問わず美しい景観を楽しめます。昇仙峡口バス停の近くにある「長潭橋(ながとろはし)」からスタートし、昇仙峡園地を経由して約5キロメートル先にある「仙娥滝(せんがたき)」を目指すハイキングも楽しめます。
昇仙峡園地から見えてくるのが、「覚円峰(かくえんぼう)」。昇仙峡の主峰で、平安時代の僧・覚円(かくえん)が、この岩の頂上で修行したと言い伝えられています。白い岩肌と木々のコントラストが美しく、四季を通して風景を楽しめます。
花崗岩の石門をくぐって10分ほど歩くと見えてくるのが、落差30メートルの「仙娥(せんが)滝}」。「仙娥」とは、中国の神話で誕生する「月に昇った仙女」のことです。新緑や紅葉など、季節ごとに美しい表情を眺められます。
仙娥滝から階段を上った先には、いくつかのパワースポットが集まっています。茶屋の近くにある「昇仙峡 八珠願い」は、池に配置された七福神の前にある受け皿に、願いを込めて宝石を投げ入れて奉納。開運招福や金運、健康運向上などにご利益があるといわれています。
また八珠願いの近くには、「昇玉堂(しょうぎょくどう)」と呼ばれる祠があります。巨大な水晶玉と不動明王が祀られており、金運上昇や商売繁盛の「金の鈴」または、無病息災や健康祈願の「銀の鈴」に自分の名前を書いてから参拝。巨大な水晶玉を触ってから、鈴を結んで祈願します。あわせて、水晶絵馬に願い事を書いて願掛けするのもおすすめです。
【2】展望台で富士山の絶景を楽しめる「昇仙峡ロープウェイ」
昇仙峡でさらに絶景を楽しみたい方には、「昇仙峡ロープウェイ」に乗って空中散策を満喫するのもおすすめ♪仙娥滝から歩いて10分のところにある「仙娥滝駅」と、標高1,058メートルにある「パノラマ台駅」を約5分で結びます。20分間隔で運行しており、走行中、桜や新緑、紅葉、雪化粧した景色を眺められます。
山頂からは甲府盆地や南アルプスの山々を見渡せるほか、浮富士広場や展望台からは、霊峰富士山を見ることができます。またパノラマ台駅から少し歩いたところにある「富士山遥拝所(ようはいじょ)」からも美しい富士山を眺められるので、あわせて行ってみましょう。
また昇仙峡と同様、山頂周辺にはパワースポットが集まっています。パノラマ台駅から歩いてすぐのところにある「和合権現(わごうごんげん)」には、樹齢350年を経た楢(なら)の木が御神木として祀られています。御神木の前にある太鼓を1回鳴らしてお参りし、富士山の前で手を合わせて祈願すると、縁結びや金運のご利益が得られるといわれています。
また運試しをしたい方には、鈴投げ広場にある「幸せ鈴投げ」にチャレンジするのもおすすめ!黄金鈴のハートをめがけて幸せ鈴(100円)を投げて、見事入れば念願が叶えられます。チャンスは1回のみ!残念ながら入らなかったなら、鈴結び処で鈴を結んで再度祈願しましょう。
山頂で絶景とパワースポット巡りを楽しんだ後は、ロープウェイに乗って下山。その後は、仙娥滝駅構内にある「黄金池」に立ち寄りましょう。池には、30匹以上の黄金の鯉が泳いでおり、写真を撮ってスマホの待ち受けにすると、大きな金運が舞い込むといわれています。
【3】手作り味噌を使った山梨名物・ほうとうが味わえるお店「流しそうめん円右衛門」
山梨県を代表する郷土料理・ほうとう。武田信玄が陣中食としたことがはじまりだといわれています。昇仙峡観光とあわせておすすめしたい絶品のほうとうが食べられるお店が、昇仙峡ロープウェイ・仙娥滝駅の近くにある食事処「流しそうめん円右衛門(えんえもん)」。週末には、観光客を中心に行列ができるほど人気を集めています。
店名に「流しそうめん」とついていることもあり、テーブルには流しそうめんができる機械が備えつけられているほか、川のせせらぎを眺めながら食事ができる席もあります。
提供する「ほうとう」は、過去に開催された「昇仙峡ほうとう味くらべ真剣勝負」で優勝した実績もある一品。県内の主婦が作った特製の甲州味噌をスープに使っており、濃いめでまろやかな風味を堪能できるほか、モチモチとした平太麺とカボチャ、白菜、にんじんといった旬の野菜との相性が抜群です。
【4】100種類以上の山梨ワインを取り揃える「山梨ワイン王国」
山梨県は日本を代表するワインの生産地のひとつ。その中で甲州ワインをはじめとしたワインの魅力を発信するスポットが「山梨ワイン王国」です。フランス・ボルドー地方にあるワインセラーをイメージしており、山梨県内のメーカー16社から厳選された100種類以上のワインを販売しているほか、写真映えしそうなフォトジェニックなスポットもあります。
1階では、山梨・勝沼で製造されたオリジナルワインを販売。世界で最高級の評価を受けた甲州種ぶどうワイン「ワインキングダム」(赤・白各税込2,500円)や、フルーティーな味わいを楽しめる「無添加 ボンジョネ」(税込2,200円)など、絶品ワインが手に入ります。無料でオリジナルワインやノンアルコールのぶどう果汁の試飲もできるので、ぜひ試してみて。
また2階では、山梨ワインの歴史について紹介しているほか、ワインの色をしたSNS映えしそうなフォトジェニックなスポットがたくさん!また外には、かつて人気歌手・安室奈美恵(あむろなみえ)さんのプロモーションビデオに使われたリムジンが停車しており、ここでも記念写真を撮れますよ♪
【5】武田信玄を御祭神とするパワースポット「武田神社」
甲府駅からバスで約10分のところにある「武田神社(たけだじんじゃ)」。かつて武田信玄をはじめ、父親の信虎(のぶとら)、息子の勝頼(かつより)が居住した「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」の跡地に創建されました。
拝殿には武田信玄公が御祭神として祀られており、生涯約70回戦ったうち、2回しか負けたことがない(※諸説あり)ことにちなんで、「勝運」にご利益があるほか、「経済・産業」の神様としても信仰を集めています。
また境内には、金運や延命長寿にご利益がある「三葉(さんよう)の松」があるほか、万病退散にご利益がある「姫の井戸」など、パワースポットがあります。拝殿を参拝して、御朱印をもらった後、境内を散策してみては。