小さなお子様だったら、世界のカブトムシ や 世界のクワガタ なんかは、大興奮するのでは?!ヘラクレスオオカブトや、みたこともないような巨大なクワガタの標本もあります。
八重山諸島ならではの昆虫たち
世界の昆虫の多さには驚きですが、やはり石垣島はじめ、八重山諸島特有の昆虫もバッチリ押さえられています。しかも地元ですから、採集してきた生きた昆虫も、虫かごなどで展示されています。
こちらは ヤエヤマツダナナフシ。木の枝のような見た目が面白い ナナフシ の一種で、卵から育てているんだそう。この ヤエヤマツダナナフシ は、 アダン の葉っぱしか食べません。
たまに「パイナップルがなってる〜!」と言う方がいますが、これはパイナップルではなく「アダン」。沖縄ではよく見られますが、実は食べても美味しくないです。(ちなみにパイナップルは畑の土でなります)だから、アダンの木がない場所には、 ヤエヤマツダナナフシ は生息できません。
石垣島でよく見られる人気の蝶といえば オオゴマダラ。ふわりふわりと優雅に飛ぶ姿は見ていて癒されます。【石垣島 世界の昆虫館】では、この オオゴマダラ もよく育てているんだそう。
筆者が訪れた際は残念ながら幼虫や蛹がおらず、「昨日、羽化したオオゴマダラが飛んでたけど、今朝逃がしてあげたところなんだよ〜」とスタッフさん。
オオゴマダラの蛹は、まさに 黄金色 でとても美しいんです。八重山諸島の小学生たちは オオゴマダラ観察日記 をつける子も多いそうで、館内にはそんな子供たちが寄せた力作も展示しています。
館長さんやスタッフさんとお話ししよう♪
【石垣島 世界の昆虫館】のスタッフさんはみんな昆虫博士!子供にもとっても優しく、「これなに?」「それはなんで?」にも嬉しそうに応えてくれます。
館長の山田さんはじめ、スタッフの皆さん曰く「多くの子どもたちに昆虫館に訪れてほしい」とのこと。それは、 小さな生き物に関心を持てば、その虫たちが生きる自然環境を大切にする心が育ってくるはずだ という願いから。
バンナ公園 内に、当初は【石垣島 世界の昆虫館】はありませんでした。始まりは、山田さんが持っていた多くの標本です。山田さんが子供の頃から採集してきた標本を展示する場所がないか、バンナ公園を管理する県に相談したところ、担当者も提案を受け入れてくださったんだそう。
そこで、【石垣島 世界の昆虫館】として、当時、管理施設だった建物を改修してつくられました。標本を守るため、24時間空調で温度と湿度が一定。日光を遮断するため窓は一つもありません。照明は人がいないときは自動的に消える仕組みになっています。
運営はもちろんボランティアで、みなさん昆虫大好き!!ここで聞ける話は本当に面白く、何より館長もスタッフさんも昆虫が大好きなのが伝わってきて、どんどん昆虫の話に惹きつけられます。
ただ見学するだけじゃもったいない!【石垣島 世界の昆虫館】をとことん楽しむために、分からないこと、聞きたいことがあったら、どんどん質問しちゃいましょう!喜んで応えてくれると思います。
最後に・・・
筆者が訪れた際、昆虫が入ったジャムのような小瓶が隅っこに置いてあるのを息子が見つけました。「おじさん、これなにー?!」と聞くと「メスのクワガタだよ。今朝、おじさんの庭にいたから採ってきたんだよ」と!
虫かごに入れなきゃいけないけど、今、虫かごがいっぱいでね〜と言いますが、それより、庭で普通にクワガタが採れるんだ!石垣島の自然ってすごい!と感心してしまいました。こうやって、生きている昆虫はよく採集して、昆虫館で育てているそうです。
どんな虫を育てているかは、その時々で変わるかもしれませんが、虫好きな人はもちろん、虫嫌いな人も館長の山田さんやスタッフさんの話を聞いていたら、きっと楽しくなります。
「バンナ公園」は、冒頭にも紹介した通り「ふれあい子供広場」があるなど、お子様連れの家族も楽しめる場所なので、併せてぜひ訪れてみてくださいね。
提供・トリップノート
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