まさか、石垣島の公園の、こんな小さな博物館で、こんなすごい昆虫たちが見られるとは!と驚くに違いありません。その標本の数もすごいのですが、生きている石垣島の昆虫も育てられていたり、館長やスタッフさんの説明も面白い♪ 魅力満点の【石垣島 世界の昆虫館】をご紹介いたします。
【世界の昆虫館】のある「バンナ公園」は様々な生き物の楽園!
石垣島の豊かな自然は海だけではありません。確かに海もとても綺麗なのですが、ぜひ山にも目を向けてみてください。亜熱帯ならではの豊かな緑や生き物がいっぱい!山の自然を楽しむのにオススメなのは、観光スポットとして人気の「バンナ公園」です。
ここは、バンナ岳 全体が県立の森林公園になっているのですが、石垣島一の繁華街のすぐ北にあるのでアクセスも便利。道路やトイレ、展望台などの設備も整っています。
山の中央には バンナスカイライン というドライブに最適な道路が走っており、展望台からの景色も素晴らしい!上の写真は「エメラルドの海を見る展望台」からの景色です。繁華街とその向こうにある海までが一望できます。
また、「ふれあい子供広場」には、子供が大好きなアスレチックがたくさんあるなど、設備も豊富。観光客だけではなく、地元のファミリーも多く訪れています。
しかし、特記したいのはやっぱり、バンナ岳 の自然。豊かな緑に囲まれており、亜熱帯ならではの生き物の宝庫です。特に昆虫が好きな人にとっては採集地としても有名。蛍が見られることで人気のある遊歩道「ほたる街道」があったりもします。
【世界の昆虫館】の見どころあれこれ
石垣島に生きる珍しい昆虫だけではなく、日本、そして世界の昆虫の標本数がすごいのが、今回おすすめ観光スポットとしてご紹介したい【石垣島 世界の昆虫館】です。バンナ公園 の北口ゲート近くにあります。
建物の中に入ると、あるのは “事務所のような” ドアが一つ。窓も何もなく、ドアの向こうの様子は全く伺えません。「どこが入口?ここ?!」と思ってしまうかもしれませんが、そのドアが入口です。さぁ、中に入りましょう!
ドアを開ければ、目の前にはものすごい数の蝶の標本が!蝶だけではありません。クワガタ、カブトムシ、見たこともないような虫が目の前にババーン!と現れます。
思わず顔を上げて中に入りたくなりますが、一旦、目線を落としましょう。「受付(有料)」とある紙には「事務所にスタッフがいます。声掛けてください」とあります。
入場料は中に入ってからスタッフを呼んで支払うわけです。なんとも沖縄らしい?!ゆる〜い感じが良いです。未就学児は無料、小学生〜高校生100円、大人400円です。
蝶の展示数がハンパない!
一番目を引くのは、やっぱり見た目の綺麗な モルフォチョウ 。と一言で言っても、こんなにたくさんの種類があって、地域によっても模様が違うんだ!と感動するくらいの数の標本があります。
他にも、蛍光色 × 黒 の羽模様が美しい トリバネアゲハ や、日本でも人気の アゲハチョウ 、 カラスアゲハ など、とにかく「こんなに綺麗で、こんなにたくさんの種類がいるんだ!」と、初めて見るものばかりで飽きません。
迷蝶が面白い!
突然ですがクイズです。石垣島は、沖縄本島と台湾、どちらが近いでしょう?答えはダントツ台湾。もっと広い地域で比べるなら…東京とフィリピンのマニラ島、どちらが近いでしょう?答えはマニラ島です。
すなわち、近隣の東南アジア各国に生息する蝶も、海を渡って八重山諸島に迷い込んでくるんです。迷蝶(めいちょう) と言い、その展示もあって面白いです。
マダラなどの “渡り蝶” 以外にも、気候の異変、例えば台風などの風に乗って、迷い込んでくる蝶もいるそうです。
さすが「世界」の昆虫館
ここには約40カ国、400種類以上の「世界の昆虫」が、種類や地域ごとにも丁寧にまとめられています。世界の タマムシ などは「なんて綺麗な色なんだろう!」とその発色の素晴らしさに感動すること間違いなし。
見たことも、想像もしたことないような、大きな虫の標本もあります。上の写真で手の大きさ比べをしているのは コノハムシ 。こんな大きな昆虫がこっちに向かって飛んできたら、軽くパニックになりますね(笑)。ちなみに、大きさ比較の参考にしているのは、子供ではなく大人の手です!