青森県内にはなんとも風情がある秘湯がたくさんあり、古くから湯治客を癒してきました。今回は、中でも温泉ファンがこぞって訪れる人気の温泉宿4つをご紹介します。人生で一度はこんな温泉宿に泊まってみたい!そんな願いを、一歩前進させてみませんか?

1.浴底から源泉が湧き出る【蔦温泉】

平安時代から続く秘湯「蔦温泉」は、源泉がプクプクと足元から湧き出す「源泉湧き流し」と呼ばれるスタイルで、空気に触れることなく源泉に浸かることのできる珍しい温泉です。数種類ある浴室は、それぞれがこじんまりとしており、男女入れ替え制もしくは男女別で楽しむことができます。

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(画像=dory 趣ある蔦温泉外観、トリップノートより引用)

周辺には八甲田山系の豊かな自然やブナ林を満喫できる蔦七沼トレッキングコースが整備されており、運動後に日帰り温泉として浸かるのもおすすめです。また、宿から数分のところには、赤く染まる沼で有名になった蔦沼もあります。

紅葉が美しいことでも有名で、シーズン中には予約困難な宿になっているため、紅葉時期の宿泊を検討する際には早めの予約がオススメです。

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(画像=flickr.com 紅葉が始まった蔦沼。全体が赤くなった見頃の早朝は湖面さえも真っ赤に染まる。、トリップノートより引用)

2.贅沢なヒバの香りを楽しむ【酸ヶ湯温泉】

「酸ヶ湯温泉」といえば、総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」という混浴の大浴場が有名です。柱一本ないヒバ造りの異空間が圧倒的で、まるで時代を跳び越えたかのような気持ちになり、初めて見る者を驚かせます。160畳もの浴室には源泉が異なる4つの浴槽があり、湯治客を癒し続けてきました。

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(画像=flickr.com 千人ヒバ風呂、トリップノートより引用)

300年以上にわたってたくさんの人々を癒してきた酸ヶ湯温泉。湯治客の中には、世界的に有名な版画家の棟方志功や、世界最高齢エベレスト登頂者となった登山家の三浦雄一郎なども名を連ねています。

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(画像=flickr.com 冬は豪雪地帯として知られている、トリップノートより引用)

標高925mにあるため、夏の暑い日でも20度を上回ることが少なく過ごしやすい気候ですが、逆に冬は豪雪地帯として知られており、付近の道路が雪によって通行止めになることもしばしばあります。

毎年春には雪の回廊を歩くイベントが行われるなど、冬場はより一層秘境感がある、歴史溢れる温泉宿です。

3.海岸と一体化した絶景露天風呂【黄金崎不老ふ死温泉】

西津軽地方、世界自然遺産・白神山地の麓にある「不老ふ死温泉」は、日本海を目の前に、しかも波打ち際ギリギリにある絶景露天風呂が有名な温泉宿です。高潮の際は閉鎖されてしまうほどの距離にある露天風呂は、海岸と一体化しています。この露天風呂を目当てに、日本全国各地からお客さんが訪れています。

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(画像=PIXTA 日本海を目の前に絶景が広がる、トリップノートより引用)

荒々しい日本海の絶景、潮風を感じながら浸かる温泉は格別ですが、照明がないために、入浴時間は日の出から日没までと限定されています。日帰り入浴もできますが、16時までとなっており、それ以降~日没までは宿泊者限定の時間帯になります。日本海に沈む夕日と移り変わる空の景色を眺めながら、極上の時間を楽しめます。

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(画像=PIXTA 空気に触れると赤褐色に変わる鉄分を多く含む泉質、トリップノートより引用)