仕上げは「寝かせみがき」で磨く
歯磨きに慣れてきたら、パパママの膝の上に子供を横にした「寝かせみがき」で仕上げ磨きに挑戦しましょう。子供を仰向けにすると歯の汚れが見やすくなる上、子供の頭が固定されるためキレイに仕上げができます。寝かせ磨きをするときは、上唇裏のヒダ(前歯中心にある唇につながる部分)に歯ブラシが当たらないように人差し指でガードしてください。また、奥歯が生えているときは、頬を人差し指で軽く押さえながら軽く小刻みに仕上げしましょう。歯茎に歯ブラシのヘッドが当たらないように、くれぐれも慎重におこなうのがポイントです。仕上げ磨きは小学校低学年まで行うことが望ましいので赤ちゃんのうちから習慣化させるために根気強く続けましょう。
赤ちゃんの歯磨きの回数や時間は?
歯磨きは毎食後、1日3回しましょう。歯磨きの時間は、歯1本あたり5秒を目安におこなうのがポイントです。歯磨きをする際は、歯の表面よりも歯と歯の隙間や前歯の裏側、歯と歯茎の境目など、汚れが溜まりやすい場所を集中的に磨くのがポイントです。歯磨きをあまり長い時間続けると、赤ちゃんが嫌がってトラウマになってしまう可能性もありますので、様子を見ながらスピーディーに磨き上げるのがポイントです。
赤ちゃんに、歯磨き粉は使った方が良い?
歯磨き粉を使うことで、歯の汚れや汚れをつきにくくしてくれます。フッ素入りの歯磨き粉を使うときは、歯ブラシを水で洗わずに使うのがポイントです。せっかくの成分が流れてしまい効果が弱まってしまいます。また、歯磨き粉を選ぶときは、うがい不要のものや飲み込んでも安全な成分で製造されたもの、歯科医推奨のタイプなど目的に合った歯磨き粉を選びましょう。
赤ちゃんのうがい、いつからできる? 練習方法は?
うがいは、2歳あたりから上手にできるようになります。とはいえ、どの子供もはじめから上手にはできません。うがいをマスターするために、コップ飲みができるようになる1歳半あたりからパパママと一緒に練習していきましょう。うがいの練習はコップ飲みからはじめ、次は口に含んだ水を吐き出す練習をさせます。首を上手に傾けることができず洋服を濡らしてしまいますが、決して怒らずゆっくりと練習するのがポイントです。
歯磨きを嫌がって暴れる…何かいい方法はある?
大好きだった歯磨きを、ある日突然嫌う子供はたくさんいます。ここで追いかけて歯磨きするとさらに嫌がってしまうため、子供の特徴を生かした方法で歯磨きケアをしてきましょう。何でも自分でやりたがる子供の好奇心や自発性を利用して、パパママの歯磨きをお手伝いしてもらうのがポイント。
子供に歯磨きをしてもらったら、今度はパパママが子供の仕上げをします。1回に数本の歯しか磨けなくても、何度も繰り返すことで全部の歯をキレイにできます。また、マネが大好きな子供には、上の子やパパママの仕上げ磨きをする姿を見せるのも方法のひとつです。「自分もやってもらいたい」「仕上げ磨きの順番に並びたい」という興味を利用して、歯磨きしてみてください。
赤ちゃんの歯に、フッ素を塗った方が良い?
フッ素には、歯から溶け出したカルシウムやイオンなどを歯に戻す「再石灰化」を促進する働きがあります。また、磨き残しによりできてしまう「歯垢」には活発な虫歯菌が住み着きます。フッ素には、歯垢中の虫歯菌の働きを抑える働きがあるのです。口腔内を酸性に傾けないことで、虫歯のない歯を保ってくれます。離乳食が始まる生後6ヶ月前後から、フッ素を塗ることが理想的です。フッ素は市販の商品や歯科医で塗布できますが、毎日の歯磨きをしっかり継続することも大切ですよ。
まとめ:生え始めから少しずつ、歯磨き習慣を!
赤ちゃんの歯磨きは、歯が生え始めたらタイミングで始めましょう。はじめはガーゼを使って汚れを拭き取る程度で、歯磨きに慣れることが目標。歯が生え揃ったら乳児用の歯ブラシを持たせ、成長に合わせてデンタルケアしていくことがポイントです。歯磨きは無理やりではなく、ゆっくり子供のペースに合わせ、最後は必ずパパママが仕上げ磨きして虫歯ゼロを目指しましょう。
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