赤ちゃんの歯磨きは歯が生え始める生後6ヶ月頃からとされています。歯茎から乳歯が見えだしたら、早い段階で歯磨きに慣れさせる練習をはじめましょう。正しい習慣づけや虫歯ゼロを目指す歯磨きのポイントと、赤ちゃんの歯磨きについてのママたちのお悩みに歯科医師がお応えします。

監修者紹介

監修: 田中和之先生 監修:医療法人社団スタデン理事長 田中和之 最短1日で歯並びがキレイになる矯正!(仮歯の状態)。無痛で神経を抜かない歯に優しい矯正。小さくて白い歯も選べます。名医50人に選ばれた院長自ら治療。歯並び矯正ならスターデンタルクリニック。九段下駅3a出口正面。24時間ネット予約可。日曜も診療。

赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?

【歯科医監修】赤ちゃんの歯磨きはいつから? やり方やポイントを紹介
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

こんにちは、医療法人社団スタデン理事長、田中和之です。赤ちゃんの歯磨きは、歯が1本でも生えてきたらはじめましょう。乳歯の生える時期には個人差がありますが、生後6ヶ月あたりには小さな歯が見えてきます。完全に歯が見えてからではなく、歯茎から白い歯が少し見えてきた時点で歯みがきを進めましょう。

離乳食を始めていない赤ちゃんの歯にも、母乳やミルク歯による汚れが付着しています。乳歯はいずれ永久歯に生え変わるため、虫歯になっても大丈夫!といわれることもありますが、それは間違いです。乳歯が虫歯になると痛みで歯みがきを嫌がったり、永久歯が曲がって生えるなど、歯並びへの影響のリスクが大きくなります。早い時期からパパママが歯みがきを習慣化することで、これから先もずっと歯磨きを嫌がらずにしてくれますよ。

ミルクしか飲まない赤ちゃんも、歯磨きは必要?

【歯科医監修】赤ちゃんの歯磨きはいつから? やり方やポイントを紹介
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

ミルクしか飲まない赤ちゃんも、歯磨きは必要? 母乳やミルクしか飲んでいない赤ちゃんでも、歯が1本でも見え始めたら歯磨きは必要です。(社団)日本小児歯科学会は、母乳は乳首を上顎に押し付けて飲むため、上の前歯に母乳が付きやすいと報告しています。離乳食を始めていない赤ちゃんでも、ガーゼや乳児用歯ブラシを使って歯の汚れをキレイにしていきましょう。

赤ちゃんの歯磨きのやり方とポイント

【歯科医監修】赤ちゃんの歯磨きはいつから? やり方やポイントを紹介
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

生え始めたばかりの歯はとても小さく、歯磨きでブラッシングするのは大変です。赤ちゃんの歯磨きは、歯の成長に合わせてやり方を変えていきましょう。

歯の生え始めは「ガーゼ」を使おう

【歯科医監修】赤ちゃんの歯磨きはいつから? やり方やポイントを紹介
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

歯が生え始めたら(生後6ヶ月あたり)、ガーゼや綿棒を使って歯の汚れを拭き取っていきましょう。この時期の赤ちゃんは、何でも口の中に入れたがります。歯ブラシも抵抗なく口に入れてくれますが、しっかり歯を磨くことは難しいです。歯の汚れを落とすために、パパママの指にガーゼを巻き付け、歯の表面や裏側を拭き取るイメージでキレイにしていきましょう。唇の内側や歯と歯茎の間は汚れが溜まりやすいので、少し丁寧に汚れを拭き取るのがポイントです。

上下の前歯が生えたら「歯ブラシ」で

上下に前歯が生えてきたら、乳児用の歯ブラシ(毛先がシリコンなど)でお手入れしていきます。ガーゼで歯磨きが慣れていても、はじめての歯ブラシに抵抗する赤ちゃんもいます。歯ブラシを無理に口の中へ入れるのではなく、少しずつガーゼから歯ブラシに切り替えて磨いていくのがポイントです。

歯が生えそろったら「自分で」挑戦!

【歯科医監修】赤ちゃんの歯磨きはいつから? やり方やポイントを紹介
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

上下の歯が生え揃ったら、本格的に歯磨きをはじめましょう。離乳食も3回食になる月齢(1歳あたり)なので、食べ物が歯に挟まることもあります。おやつや果物など甘い物も食べるようになり、虫歯菌増殖のリスクが急激に高くなる時期です。

この頃の赤ちゃんは、何にでも興味を示す時期のため、乳児用の歯ブラシを自分で持たせてみるのがおすすめです。歯ブラシを持たせるときは、必ず座らせて目を離さないようにしましょう。赤ちゃんは歯を磨くというよりは「歯ブラシを噛む」ことが多いため、仕上げはパパママが丁寧におこなってください。歯ブラシは仕上げ用と赤ちゃんに持たせる用の2本用意しておくといいですよ。