・「ぶどう糖果糖液糖」と「果糖ぶどう糖液糖」の違い
ぶどう糖のが多い⇒「 ぶどう糖果糖液糖」
果糖のが多い⇒「果糖ぶどう糖液糖」
です!!
一般的に、異性化では、ぶどう糖→果糖への変換が半分くらいしかできないので、ぶどう糖が多く残ってしまいます。
ぶどう糖は砂糖の甘味の70%しかありません。
果糖は、砂糖の甘味の1.3倍ほどです。
ぶどう糖と果糖で、ぶどう糖のほうが多いと、砂糖より甘くないものになってしまいます。
そこで、「砂糖より甘いものが欲しいよー」
という要望に応えるべく、さらに
4.精製・濃縮
という工程をふむと、果糖だけ分離することができ、果糖を多めに配合することにより、砂糖より甘いものができあがります。これが、「果糖ぶどう糖液糖」です。
ちなみに、
「ぶどう糖果糖液糖」・・・果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50% 未満のもの。
「果糖ぶどう糖液糖」・・・果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のもの。
「高果糖液糖」・・・果糖含有率が 90% 以上のもの。
「砂糖混合異性化液糖」・・・上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がぶどう糖果糖液糖なら砂糖混合ぶどう糖果糖液糖)
という分類があります。
・なぜアイスコーヒーにガムシロップを入れるのか?
ガムシロップの成分は、主に、「砂糖混合果糖ぶどう糖液糖」です。
つまり、果糖が多いのです。
果糖は温度が低ければ低いほど甘い性質があります。
アイスコーヒーは冷たいから、ガムシロップ(果糖多い)を入れるのです!!
(ガムシロップのほうが砂糖より安いのも理由の一つです)
ホットコーヒーは熱いので、果糖の甘味が消えてしまうため、ガムシロップではなく砂糖を入れます。
(また、アイスコーヒーには砂糖を入れても溶けにくいので、ホットコーヒーだけに砂糖を入れます)
・「果糖ぶどう糖液糖」は冷たい飲み物に入ってることが多い
前述したように、「果糖ぶどう糖液糖」は
・温度が低ければ低いほど甘い
・砂糖より安い
という特徴があるため、清涼飲料水などの冷たい飲み物によく使用されます。
「ぶどう糖果糖液糖」は、「果糖ぶどう糖液糖」よりも甘くはないですが、安いです。
ちなみに、この「ぶどう糖果糖液糖」も「果糖ぶどう糖液糖」も、分類上は「糖」であるため、「食品添加物」とはいいません。
・おまけ:食品の原材料表示の順番
食品の裏面に、原材料の表示が書いてあります。ごちゃごちゃ書いてあってあんまり詳しく見たことがない方もいると思いますが・・・
あの表示に書いてある原材料は、「入ってる量が多い順番」に書いてあります。
「オール阪神巨人」や「品川庄司」など、芸人に関しては、特に順番に意味はないと思いますが、食品表示は、順番に意味があるのでした!
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本日のまとめ
・「果糖ぶどう糖液糖」は、果糖が多い
・「ぶどう糖果糖液糖」は、ぶどう糖が多い
・ 大阪人は、おもしろい人が多い
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提供・味覚ステーション
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