ミレニアル世代の「お金」に対する意識
さらに今回は、「仕事・働き方」と切り離せない「お金」に関するテーマについても調査を行ったところ、下記のような結果になりました。
■「本業1本」で収入を得るよりも「複数の収入源」を持ちたいと思う
ミレニアル世代…69% >親世代…60%
■「本業1本」よりも「複数の仕事」を掛け持ちしたほうが稼ぎやすいと思う
ミレニアル世代…71% >親世代…61%
■「本業1本」で収入を得るのはリスクだと思う
ミレニアル世代…48% >親世代…44%
ここでも、ミレニアル世代の「スラッシュキャリア」志向が浮き彫りに。親世代以上に、本業1本よりも複数の仕事を掛け持ちしたほうが、金銭面でも望ましいと感じている人が多いようです。
また、今回の調査対象者に、現在の年収を聞いたところ、ミレニアル世代では「315万円」、親世代では「529万円」がそれぞれ平均となりました。ちなみに、ジャパンネット銀行が2017年に実施した調査によると、ミレニアル世代の「10年後の予想年収」は平均「430万円」。また、「親よりも生涯賃金を稼げる自信がありますか?」という質問で、「ある」と答えた人は、わずか3割台(36%)にとどまっています。
その一方で、今回の調査では、ミレニアル世代の59%と約6割が、「仕事において収入よりも重視していることがある」と回答。具体的には、「自分が好きなことを仕事にできる・活かせること」(48%)、「残業がない/少ないこと」(38%)、「会社の人間関係が良好であること」(36%)などが上位となりました。
まとめ
今回の調査では、ミレニアル世代の働き方が、親世代以上に多様化している様子がうかがえました。特に起業・副業に対する関心度の高さは顕著であり、1つの職業に縛られることなく、複数の仕事・活動を掛け持ちする新しい働き方=「スラッシュキャリア」に興味を持つ人も多いようです。
一方で、副業のメリットとして「収入」が最多回答となったり、「親世代よりも生涯賃金を稼げる自信がない」と答える人が多かったりと、収入に対する不安が見られる一面も。しかし、彼らは収入という尺度にとらわれることなく、「自分が好きなことを仕事にできる」、「残業がない/少ない」、「人間関係が良好」など、自分らしく働けることも大切なポイントであると考えているようです。
今後は「スラッシュキャリア」で複数の収入源を持つことにより、自分らしさを大切にしながら金銭面の不安を払拭するという、ミレニアル世代ならではの新しい働き方が増えていくことでしょう。
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