元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題で、局員の関与が指摘されたフジテレビ(CX)と親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)が設置した第三者委員会が3月31日に調査報告書を公表。女性Aさんが中居氏のマンションの部屋に入ってから退室するまでの間に起きたことについて、「女性Aさんが中居氏によって性暴力による被害を受けたもの」と認定した。
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FMHの公式ホームページには273ページにわたる調査結果が掲載された。
報告書では、これまでフジは被害者のAさんの素性について社員であることすら明かさなかったが「CXの元女性アナウンサー」と公表。
そのうえで、一連の問題についてかなり詳細にリポートしている。
芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「第三者委員会は女性Aさんが中居氏によって『性暴力』による被害を受けたものと認定していますが、フジに対しても『本事案はフジテレビの業務の延長線上における性暴力であった』とし、同局経営陣の一連の対応についても『経営判断の体をなしていない』などと厳しい見解を示しています。また、報告書では問題に深く関わったとされる同局の社員B氏と中居氏とのショートメールでの生々しいやり取りも公開されて、その内容も物議を醸しており、中居氏の将来的な芸能界復帰の芽も完全に断たれたと言ってもいいでしょう。フジに関しても、中居氏からの依頼でB氏が入院中のAさんに見舞金を届けたこと、弁護士を紹介したことなどが『二次加害行為』と認定されたうえ、『スイートルームの会』などの『類似事案』まで明らかにされており、スポンサー離れなどの厳しい状況がより一層加速する可能性も否定できません」
そんな中、被害者のAさんが中居氏との間にすでに成立している示談による守秘義務を全面的に解除しての調査協力を了承しているのに対し、中居氏が守秘義務解除を拒否したことも注目を集めている。