そもそも、ドラマの再放送については視聴率が期待できる過去のヒット作や名作だからといって、テレビ局側も必ずしもすべてにゴーサインが出せるわけではないという。

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は語る。

「『不適切にもほどがある!』ではないですけど、ドラマが制作されていた頃と、令和の今とではコンプライアンスや表現可能な範囲などの基準も異なりますからね。例えばイジメだったり、セクハラだったりが作品の前面に出ているような内容のものや過激な表現や演出があるものについては、たとえ再放送といっても放送を見送らざるを得ないケースも多い。とくに渦中のフジに関しては、そのあたりの判断はかなりセンシティブになっているでしょうし、自然と再放送できるドラマの数も限られてきそうです」

 こうした背景もあり、『旬感LIVE とれたてっ!』の動向が同局の局内でも注目を集めているようだ。

「『旬感LIVE とれたてっ!』を大阪からのネットで受けるか3月末までギリギリの調整を強いられています。すでに祝日や重要な政治の話題がある時はフジも臨時ネットした実績があるだけに移行はスムーズにいきそうです。ただ反面、東京でも流すとなれば政治関係の情報網はフジの報道局の全面協力が不可欠になる。これをカンテレと連動してやれるのかがポイントになるでしょう。読売テレビの『ミヤネ屋』がある程度成功した背景には、日テレの報道局から政治関連の情報収集について協力を得られて番組に反映できたことが大きいですし」(前出の同局関係者)
 
『旬感LIVE とれたてっ!』の東京進出は果たして実現するのだろうか。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)