反対に、ご飯であれば、魚や納豆など、ヘルシーな献立を組みやすく、 食物繊維やセラミドなど、便秘解消や美肌に良い成分も含まれていますよ。パンがご飯より太りやすいのは、こういった理由もあるんですね。

◆太りやすい理由2:グルテン

「グルテン」って聞いたことがあるでしょうか?最近、健康志向の女性などに「グルテンフリー」って流行っていますよね?スーパーなどでも、小麦粉の代わりに米粉・おからパウダーなどを使用した食材なども、多く見かけるようになりました。

そもそも、グルテンとは何かと言うと、小麦粉に含まれる成分の1つで、粘りなどを出す特徴があります。

では、「グルテンフリー」が流行しているように、なぜグルテンが敬遠されるようになったのでしょうか?それはグルテンの特徴にあります。

グルテンフリー、パン、パスタ、小麦粉
実は、グルテンには、食欲を増進させる作用があると言われているんです。

こんな作用があるなら、過去の私がパン中毒になってしまったのも、納得ですよね。どうりでやめられないわけです。その上、パンの多くは、砂糖よりも血糖値を上昇させやすいです(参考:シドニー大学、GI値インデックス)。

さらにグルテンは、人の消化酵素で完全に分解されにくいため、体質によっては消化不良・便秘・下痢を引き起こす人がいる、と指摘する医師は多いです。

◆太りやすい理由3:トランス脂肪酸

「パンと言えばバター」というイメージを持つ人も多いかと思いますが、実は、パンには体に良くない油が使用されている場合も多いんです。

その体に良くない油というのは…「トランス脂肪酸」と呼ばれる油です。トランス脂肪酸は、天然のものと、油脂を工業的に加工するときにできるものがあります。

パンに使われることが多いのは、後者の人工的なものです。

トランス脂肪酸をとりすぎると、中性脂肪が増え・血流が悪くなり・代謝が落ちる原因になると言われているんです。他にも、悪玉コレステロールの増加、心血管疾患、糖尿病との関連が報告されています(「人間栄養における脂肪及び脂肪酸に関するFAO/WHO合同専門家会合」2010)。