◆夫に相談するも、的外れな反応
ナツさんは「このままでは、お義母さんとの同居はムリ。どうにかしてほしい」と半泣き所状態で夫に相談を持ちかけます。けれど夫も、「すぐ慣れるよ。クモぐらい、実家でも出ただろ?」と真剣に取り合ってくれません。
「しかも私が構ってほしいと勘違いしたのか、『怖かったな』と抱きしめてきたのです。こっちからしたら、意味不明。抱きしめられたって、何の解決にもなりません。それ以降、真剣に取り合ってくれず、事あるごとに諭してくるだけの夫にうんざりしています」
クモの出現がキッカケで、やさしいと思っていた夫や姑が自分の悩みと真剣に向き合ってくれないことがわかり、「いつか離婚に発展するかも」と怒りを滲ませるナツさん。たかが虫、されど虫。大切な人の悩みはムシ(虫)しないよう、真剣に耳を傾けたいものです。
<文/山内良子>