結婚式場の下見をしていると、かかる費用に違いがあることに気づくのではないでしょうか。結婚式の費用は、式場や料理、招待人数などで大きく変わります。それだけに招待人数が変更になると、費用が大きく変更になる可能性もあるでしょう。今回は結婚式で必要となる費用や、招待人数が変更になったときの対策について紹介します。
結婚式の費用の平均はどれくらい?
結婚に関連する全体的な費用は平均469万2,000円(2020年調査、全国)
結婚情報誌『ゼクシィ』が、2019年4月~2020年3月に挙式または披露宴・ウエディングパーティーを実施した人を対象にリサーチした「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用は全国平均で469万2,000円という結果でした。
また、地域ごとでも費用に差があり、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県)が全体的に高い傾向にあります。地域別に見ると会費制結婚式が主流である北海道では総額で300万円弱に抑えられています。
新婚旅行の費用が東北地方や九州などで少なく、首都圏や東海、関西で高い傾向にあるのは、国際空港へのアクセスのしやすさなどによって、海外を新婚旅行先に選びやすい地域とそうでない地域があるのかもしれません。
このように、結婚に関連して必要となる費用は、地域性や結婚式のスタイルによっても違いがあることが分かります。
そのうち挙式や披露宴にかかる費用は平均362万3,000円
結婚に関する費用で多くを占めるのが、挙式や披露宴・パーティーにおける出費です。上記の調査では、全国平均で362万3,000円という結果で、結婚にまつわる総費用の約77%にあたります。
ちなみに、会費制結婚式が主流の北海道は平均203万8,000円であり、全国平均と比べて150万円以上の差がありました。開拓地で移民の多かった北海道には伝統的な冠婚葬祭の風習がなく、新郎新婦の負担を減らすためにゲストが会費を持ち寄ってお祝いしたスタイルが、現在でも安上がりな結婚式につながっているようです。
招待客1人あたりの費用は約6万9,000円
では、招待客1人を呼ぶために必要な費用はいくらかかるのでしょうか。招待客の平均人数(全国)は66.3人であることから、全国平均で1人あたり6万9,000円かかる計算です。
招待客の多くを占める友人・同僚のご祝儀の平均が3万円なので、約4万円が新郎新婦の負担分となります。招待客が増えれば増えるほど、必要な費用も増加すると考えてよいでしょう。
招待する人数を変更したい場合はどうする?
見積もり時にある程度の人数を把握しておこう
結婚式を行うことが決定したら、まずは会場探しをします。会場の決め手となるのは、挙げたい結婚式のイメージや交通の利便性などさまざまですが、招待客を受け入れられるだけのキャパがあるかも重要なポイントです。
また、招待客1人あたり6万9,000円の費用が発生することを考えると、会場契約の際の見積もりに、おおよその人数で計算した金額を盛り込む必要があります。
招待客をリストアップするときのポイントは、招待する人としない人をしっかり線引きすることです。線引きを間違えると以降の人間関係にヒビが入ってしまう可能性もあります。親戚は親に相談、仕事関係は上司や先輩の結婚式を参考にして招待する範囲を決めると安心です。
確定するのは結婚式約1ヵ月前が平均的
多くの式場では、結婚式の約1ヵ月前までに招待人数を確定するよう求められるようです。招待客はパソコンでデータ化して管理すると漏れを防ぎやすいでしょう。また、招待ハガキの返信期日になっても返事がない場合は、電話などで出欠を確認するようにします。
招待客の人数や新郎新婦との関係は、席次や料理の準備などにも影響します。人数と名前は間違いのないようにプランナーに伝えましょう。
確定後に変更があればまずはプランナーに相談を
何かしらの理由で、招待客の人数が確定後に変更となることはよくあることです。人数の変更が発生したら速やかにプランナーに相談しましょう。
招待人数の変更については、期限を設けている場合がほとんどです。式場では料理に使用する食材の準備を式の数日前に完了していることが多く、期限を過ぎるとキャンセル料がかかる場合があります。変更期日などのキャンセルポリシーを事前にしっかり確認しておきましょう。
変更は可能でも追加料金がかかる場合がある
招待客が増える場合も減る場合も、基本的には変更可能と思ってよいでしょう。増加の場合は、料理やペーパーアイテムなどを追加で用意する必要があるので、追加料金がかかることが多いです。また、減少の場合は、キャンセル料が発生することもあります。式場や契約プランなどで異なるため、プランナーに確認しましょう。