天神で、アユ(仲里依紗)と古い知り合いのギャルがラーメンの大食い対決をするシーンがあるんですが、ここで供されるラーメンの替え玉が黄色い中太ちぢれ麺なんですよね。札幌ラーメンとかで使われるやつ。スープは白濁の豚骨で、刻んだキクラゲとか紅ショウガとか博多ラーメンっぽい感じなんですが、麺がぜんぜん博多じゃない。細くて白いストレート麺でしょうよ、ここは。

『おむすび』というドラマは栄養士さんの話で、「おいしいものを食べると元気になる」というテーマで、当然、食べ物にかかわる描写は慎重かつ魅力的であるべきなんですが、ここで黄色い中太ちぢれ麺が登場してしまうことに、やっぱりどうしても不安を感じてしまうんだよな。ちゃんとやってんの? って思っちゃう。前回のセーラームーンに変身する女の子のくだりで「メイクアップ!」じゃなく「セーラームーンに変身だ!」って叫ばせちゃってたのと同様に、作りの粗さに目が行ってしまうところです。

 と、今回は文句を先に言っておきます。いよいよ結ちゃん(橋本環奈)がポジティブに動き始めてくれたので、ここらへんで見る側としてもいったんリセットしておきたいところで。

 振り返りましょう。

■「最初からギャルじゃない」

 せっかくアユが帰還したにもかかわらず、そのアユから「ハギャレンなんてダサすぎる」「ギャルなんてやめろ」と断じられてしまったルーリー(みりちゃむ)たち現役組と、そのアユの発言にブチ切れた結ちゃん。海辺でひとしきり泣いたり、神戸での懐かしい日々を思い出したりしているところに現れたハギャレンの4人は「もうハギャレンやめる」と言うし、何もいいことがありません。

 家に帰っても部屋に閉じこもって、晩ごはんも食べなかった様子。見かねたおばあちゃんがおむすびを3つ作って結ちゃんの部屋をノックし「おいしいものを食べて元気出せ」的なことを言うと、あっさり3つ平らげて元気になり、ハギャレンと撮ったプリクラを眺めながら、何やら思いにふけっています。