新幹線や飛行機のチケット代、ホテルの宿泊代など出張にかかる費用は決して小さい金額ではありません。勤め先に仮払いの制度がなく、月に数回出張のある人は「クレジットカード」を賢く利用しましょう。出張でクレジットカードを利用することのメリットや、カード別の特徴について紹介していきます。

出張費の支払いは、クレジットカードで

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出張でクレジットカードを利用する最大のメリットは、支払いの手間がかからないことです。あらかじめ必要な現金を準備する必要がなく、精算はもちろん明細管理の時間も節約することができるでしょう。

これはすべてのキャッシュレス決済に通じるものですが、その中でもクレジットカードは利用可能な店舗やサービスが多いことや、カード1枚が所有する人の社会的信用や支払い能力の“証”となることも魅力です。

ポイントやマイルの還元も魅力

多くのクレジットカードは、利用額に応じてポイントが付与されます。貯まったポイントは、商品やサービスなどと交換できるほか、提携しているポイントサービスへの移行や自動キャッシュバックされるカードもあります。

出張にかかる金額は大きいので、ポイントを多く貯められるのはうれしいポイントですね。

クレジットカードで出張費を支払うときの注意点

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ポイント還元のメリットがある一方で、出張にかかる費用で貯めたポイントの私的利用を禁止している企業もあります。クレジットカードは本人のものであっても、経費の支払いは会社なのでポイントも会社が管理する、もしくは次の出張などで消化するというケースです。

このポイントについて法律的に明確な決まりはありませんが、事前に会社に確認しておくようにしましょう。

精算と引き落としのタイミングにも注意して!

カード払いは便利である一方で、支払日に引き落とせない!ということがないよう注意が必要です。とくに出張費は高額になることも考えられるため、会社から経費の支給が間に合わないときに口座残高が足りないということにもなりかねません。

飛行機派は、航空会社系のクレジットカード

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遠方への出張は、飛行機で移動することも多いでしょう。飛行機をよく利用する人は、航空会社系のクレジットカードを使うとメリットが大きいですよ。その最大のメリットはマイル特典にあります。

マイルとは、航空会社が提供するマイレージプログラムのポイントのことで、クレジットカードの利用やフライトの距離によって貯まる仕組みです。貯めたマイルは航空券や座席のアップグレードのほか、電子マネーなどに交換可能なカードもあります。

一般のクレジットカードでもポイントをマイルに交換できるものの、航空会社系や提携カードのほうが還元率を高く設定しているという特徴があります。

そのほか、航空会社が提携しているホテルやレンタカーを割引料金で利用できるほか、空港内での買い物が割引されることも。いずれも出張の際に利用できるサービスが多いため、優待が受けられるとおトクですね。