「もっと自分に合った仕事があるのではないか」、「違う業種で働いてみたい」などと、ふとしたときに仕事について考えることがあるでしょう。それはどの年代のビジネスパーソンでも似ていて、日々悩みながらキャリアを模索しています。そこで今回は、20代でキャリアチェンジするメリット、成功のカギを紹介していきます。

社会人経験3年目の葛藤……どんな悩みを抱えている?

(画像提供=naka/stock.adobe.com)

会社に入社して仕事内容がひと通り分かり、自立して業務を進められるようになるのはだいたい入社3年目あたりです。社会人となって、大半の人が1度立ち止まる時期とも言われる社会人経験3年目の悩みを考えていきましょう。

自分に適した仕事がほかにもあるのでは?

「仕事内容は好きで楽しい……でも、もっと自分に適した仕事があるのではないか」と、漠然と考える人がいます。どんなに仕事ができる人でも、一度は立ち止まって考える共通の悩みです。

「もっと視野を広げたい」とか「もっといろいろな仕事をしてみたい」という思いは、長い人生の中で考えれば貴重な経験となります。だからこそ自分に適した仕事がほかにもあるのではと考えることは、自分の可能性を探るためにも必要なのです。

今の会社よりも評価してくれる会社があるのでは?

入社したばかりのときは、仕事の内容がいまひとつ分からず、調べたり先輩に聞いたりして仕上げていたはずです。しかし、3年目となるとさほど質問せずとも自分1人で仕事をやり遂げられることも多くなります。そうすると自分の価値と給料面・評価が見合っているのかを考えるようになるでしょう。

「あの先輩は自分に仕事を振ってばかりなのに、自分よりも給料が良い」「ここまでやっているからもっと評価されてもいいのに」と、仕事ができるようになったからこそ感じるモヤモヤとした感情がたまりやすい時期でもあります。

全く異業種の仕事を経験してみたい

仕事の好き嫌いに関わらず考える悩みと言えば、「異業種の仕事をしてみたい」という思いです。これは自分に適した仕事を探す気持ちと似ていますが、「自分の環境を変えたい」とか「周囲の人を一新したい」気持ちの表れでしょう。

また、自分の可能性を広げるには、もっと幅広い情報や知識が必要だと本能的に感じているのかもしれません。

20代のキャリアチェンジのメリット

(画像提供=aijiro/stock.adobe.com)

キャリアチェンジとは、前職とは違う未経験の業界や職種に転職することを言います。入社3年目あたりにビジネスパーソンが抱える悩みを解消する方法の1つがキャリアチェンジ。ほかの年代と比べて20代が最もキャリアチェンジには有利とも言われています。どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

希望する業種に就くことでモチベーションがアップ

最初の就職活動で希望していた業種に就職できなかった人の中には、仕事へのモチベーションが下がっている人がいるかもしれません。そんな人はキャリアチェンジを考えるのもいいでしょう。

ほかの業種で働いた経験があり、希望していた業種に転職できる可能性は広がっています。無事転職できれば、憧れていた業種で働けるのでモチベーションも飛躍的にアップする可能性があります。

第2新卒や20代のキャリアチェンジはハードルが低い

30代や40代は即戦力となる人材を求められがちですが、第2新卒や20代のキャリアチェンジでは社会人としての基礎力が求められているため、キャリアチェンジのハードルが低い傾向にあります。

長い人生の中で自分に適した業界や職種を見つけ、身につけている基礎力を土台としてその道のプロフェッショナルになれるような人材を企業は求めているのでしょう。そのため20代はある意味で、自分探しの年代として企業も捉えているのかもしれません。

人柄やポテンシャルが重視される

第2新卒や20代のキャリアチェンジを応援している企業は、主に人柄やポテンシャルを重視して採用していると言われています。年齢が若い分柔軟性があり、成長の著しさに期待をしていると考えられます。

また、新卒を採用するよりも基本的なビジネスマナーや社会経験がある人のほうが、教育する時間が省けると考えている企業もあるようです。