労働での体への負担や疲労家事・育児との両立、人間関係による精神的な疲労など……。働く女性をとりまくストレスは、日々蓄積されていきます。それにより、メンタルヘルスの不調に悩む人も。そこで今回は、働く女性がストレス社会を生き抜くための、メンタルヘルス不調の対策についてご紹介します。
働く女性にとってのストレスとは
長時間労働や人間関係、給与での悩みなど、ストレスとなる原因はさまざまです。「ストレスを抱えているのは自分だけなのでは」なんて思うこともありますが、そうではありません。
2012年に厚生労働省が行った「労働者健康状況調査」によると、仕事や職業生活に不安やストレスを抱えている女性は、なんと61.9%にものぼります。ストレスがあると回答した人たちのなかでも、要因としてとくに多かったのが「人間関係」でした。ついで「仕事の質」、「仕事の量」と続きます。
つまり働く女性たちの多くは、上司や同僚との関係性に悩んでいるということ。それに重なって残業が続いたりすると、メンタルヘルスの不調を感じやすくなります。
働く女性のメンタルヘルスが不調になりやすい職場環境
人間関係に大きなストレスを受ける、働く女性たち。どんな人でも一度は「上司に嫌われているかも」「疎外感を感じる」など、人間関係で悩んだ経験があるのではないでしょうか。このようにメンタルヘルスが不調になりやすい職場環境には、共通点があります。
1つ目は上司との関係性です。たとえば振られる仕事量が多すぎて疲労がたまったり、上司に相談できず仕事でミスをしたりすることも。上司とのコミュニケーションがうまく取れていないことが原因で、精神的なストレスやプレッシャーを感じることがあります。
2つ目は、女性同士の関係性。女性が多い職場では派閥もできやすく、嫌がらせに悩む人もいます。また、女性は集団心理が働くため、自分が悩んでいても味方がいないと感じてしまうことから相談できる場所もなく、1人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。
その他、育休の取りにくさやマタハラ、セクハラなどにも要注意です。