たとえば、レーシック手術代が30万円だった場合、10万円を超えた部分である20万円の控除を受けることが可能です。所得税率が20%の人なら、4万円が還付金として受け取れる計算になります。

なお、子どもの歯列矯正やインプラントなど高額になりがちな歯の治療も、条件を満たせば医療費控除を受けることが可能です。

●3:子どもと乗る3人乗り電動自転車の購入

子ども2人を自転車に乗せることがありそう、という人に検討してほしいのが三人乗り電動自転車の購入にあたっての補助制度です。特定の地域では、2人の子どもを乗せるための電動自転車を購入すると、一定の条件を満たせば購入費の一部の助成が受けられます。

埼玉県さいたま市のように、自転車安全講習会の受講や、アンケートの協力、SNS等を利用した自転車安全啓発等の活動に協力するなどユニークな要件が設けられていることもあるため確認しましょう。

■制度を活用しお得に暮らそう

独自に制度を実施している自治体が多いので、自分の自治体ではどんな助成金の制度があるのか、各自治体のWebサイトや市区町村役場の窓口で確認してみましょう。条件を満たせそうな助成金・補助金制度があるかもしれません。

知らなかったと損しないように、せっかくある制度をしっかり活用していきましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー) 立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日商簿記検定1級、貸金業務取扱主任者(試験合格)