アイルランド人は紅茶が大好き
紅茶好きとして有名なのはイギリスですが、アイルランドもイギリス同様に紅茶をよく飲む習慣があります。 紅茶はアイルランド人の生活に深く浸透していて、どこの家も客人には紅茶を提供してくれます。紅茶を飲みながらの会話がごく一般的なようです。
アイルランドの紅茶「バリーズティー」
アイルランド人が最も愛用する紅茶が「バリーズティー」というもの。ケニア産の紅茶をブレンドした、アイルランドでは庶民の紅茶です。 バリーズティーは軟水によく合う紅茶ですので、軟水を飲んでいる日本でもお土産として好評です。
アイルランド人の恋愛事情
社交的で明るくフレンドリーなアイルランド人ですが、意外にも恋愛に関しては消極的とされています。言い方を変えれば、恋愛に関しては慎重でとても真面目だということになるのです。
会って間もない相手と急激に仲良くなって付き合い始めるということは、まずありません。一目ぼれして告白!というパターンも当然ながらほとんどありません。 好きになった相手とは、時間をかけてゆっくりと距離を縮めていくのです。相手に自分を知ってもらうためにも、とても良いことですよね。 慎重な恋愛になりますが、恋愛に関して真剣に考えている証拠ですよね。
恋愛に関しては、国によって考え方や進め方が異なりますが、アイルランドの恋愛は日本に近いものがあるかもしれませんね。
北アイルランド問題
アイルランド人と語り合っていいのか?
北アイルランド問題とは、北アイルランドにおける紛争のことを総じて指す言葉です。 アイルランドは全32州あるのですが、そのうちの6州が北アイルランドと呼ばれています。 アイルランドの統一という面から見ると、北アイルランドという名称で呼ぶこと自体が不当とされていて、北アイルランドという呼び名すら差別的で嫌う人もいるので気を付けなくてはいけません。
差別的用語というのは、当事者たちのことを知らなければ、知らず知らずに使ってしまう場合があります。差別的用語を知らずに使っている人は、知らないのですから全く差別などしていなくても、受け手が心理的に差別を感じてしまえばトラブルに発展しますよね。アイルランドでは差別用語でもある「北アイルランド」という呼び名が、その呼称だけで差別を意味しているのですから現地では使うべきではないでしょう。
アイルランドはイギリスから独立した国です。 1919年にアイルランド独立戦争が勃発し、イギリスは北部6州のいわゆる北アイルランドとそれ以外の南アイルランドに分けました。 それぞれの自治権を認めたものの、北アイルランドにはイギリス政府はアイルランド統治法の適用を認めないという歴史があるのです。
その後の北アイルランド紛争では3000人以上の死者を出した経緯もあり、北アイルランド問題は今もアイルランド人にとっては触れたくない話題となっているようです。
アイルランドで気を付けたいマナー
アイルランド人に対してやってはいけないこと
第一に挙げられるのが、興味本位に北アイルランドの質問をしないことです。先程も話しましたが、差別に関する話題はどの国もナーバスになっています。先進国である日本から来た人間が差別的な話をするのは、アイルランド人にとって不快以外の何物でもありません。
同様にイギリスとの比較も、歴史を考えるとするべきではありません。アイルランド人は自国に対し誇りを持っています。アイルランド人の心理的なものを考慮しても、比較すべきではないでしょう。
宗教についても軽々しく話題にしてはいけません。日本は無宗教の人が多いですが、アイルランド人は多くの宗教があり、それぞれに信仰しています。信仰を重んじる気質の人が多い国で無宗教を名乗ると、信仰心が無いことはマイナスとしか捉えてくれません。 真面目で正義感の強いアイルランド人にとって、宗教を信仰しないことは批判されることになりかねません。アイルランド人の気質も踏まえたうえで、余計なことは言わない方がいいですね。
アイルランドの挨拶を学ぼう
アイルランド人と仲良くなるために
アイルランドでは、挨拶をしないことは失礼に当たります。恥ずかしがりやな性格が多い日本人ですが、アイルランドに行った際はきちんと挨拶することを心がけましょう。 心理的に、知らない人への挨拶には戸惑いがあるかもしれませんが、自分から握手を求めればそれだけで好感が持たれるので試してみてくださいね。
イタリアなどでは、男性同士・女性同士がお互いの頬にキスをする挨拶もありますが、その習慣はアイルランドにはありません。外国に来たからといって、うかつにやらないようにしてくださいね。
初対面の挨拶は、日本ととても良く似ています。握手をしたり、お辞儀をしたりという具合です。礼儀を重んじる気質のアイルランドですから、挨拶だけは内気な性格でも笑顔でできるといいですね。
アイルランド人のまとめ
いかがでしたでしょうか。 アイルランド人の性格や気質は、思いのほか日本人と似通ったところもあったのではないでしょうか。アイルランド人の心理からすれば、差別的扱いを受けたり、悲しい紛争が過去にあったことで、より明るく過ごそうとしているのかもしれませんね。
日本でも昔はアイヌ民族などが不当な差別を受けていましたが、現代ではそんな差別があったことすら風化してしまった気がします。差別からは何も生まれないということを、アイルランド人は痛いほどよくわかっているのです。
恋愛に関しても、奥手で慎重な行動が女性を安心させているのかもしれませんね。女性にとっては、初対面でグイグイ来られることにも慣れていないので、アイルランド人の女性を彼女にと思っている方は慎重に進めて女性を安心させてあげてください。
見た目からしてイケメン・美人揃いの国なのに、恋愛には慎重というのは意外ですよね。情熱的な恋愛をする国がある一方で、イケメン・美女の国でも見た目にとらわれることなく慎重な恋愛をする国があるというのはちょっと安心しますよね。
アイルランドは旅行を楽しむにはとても適している国と言えます。心理的にも日本に近い考えの国である方が安心しますし、イケメンや美人がいくら多くても、アイルランド人は慎重なので恋愛トラブルにも発展しにくいでしょう。恋愛は心理戦といいますが、アイルランドに関しては通用しないようですので、旅先ではくれぐれもご注意を。
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