◆頭皮の状態観察を

頭皮の状態を見る時は何か所かをチェック
頭皮の状態を見る時は何か所かをチェックするといい
 さらに常在菌目線で言えば、頭皮のpHが大幅に変わることも好ましくないようです。

 pHとは、アルカリ性、酸性の程度を示すものです。頭皮は通常、弱酸性なので、常在菌は弱酸性の環境で暮らしていると言えます。

 そこへ、髪色のブリーチなどをする場合は、その薬剤はアルカリ性のため、常在菌にとっては気候が激変する過酷な環境になってしまうわけです。

 pHは1週間くらいで自然に元に戻りますが、pHをコントロールするシャンプーなどを使って少しでもはやく弱酸性に戻すのがベターとのこと。

 最近は、頭皮の常在菌バランスを整える頭皮用美容液もあるようですので、それを活用するのも手ですね。

 頭皮の状態観察といえば、弾力、潤い、かゆみやフケの有無、におい、色などが主流だと思っていますが、これからは「菌」はどうか? という、「菌活ヘアケア」の考え方が少しずつ広がっていくかもしれません。

参考文献:「大人髪のトリセツ」筆・伊藤廉/KADOKAWA

<文・撮影/毛髪診断士 元井里奈>

【元井里奈】

東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」