不妊治療を検討しているカップルであれば一度は聞いたことがある【体外受精】ですが、その詳細については知らない!という方も意外と多いのでは?と思います。そこで本日は、そもそも人工授精とは?といった基本的な情報をはじめ、妊娠率や治療の対象者、治療方法、相場費用など、体外受精に関することを網羅的にご紹介します。
不妊治療を検討しているカップルであれば一度は聞いたことがある【体外受精】ですが、その詳細については知らない!という方も意外と多いのでは?と思います。そこで本日は、そもそも体外授精とは?といった基本的な情報をはじめ、妊娠率や治療の対象者、治療方法、相場費用など、体外受精に関することを網羅的にご紹介します。
現在不妊治療を行っており、医師からは体外受精を勧められているものの、なかなか踏み出せない!という方や人工授精では残念ながら結果が出なかった、というカップルはぜひ一度ご覧ください◎
体外授精とは?
そもそも体外授精とは、採卵手術を行うことにより卵子を排卵する直前に体内から取り出し、体外で精子と受精させる治療のことを言います。正常に受精が起こり、順調に細胞分裂を繰り返して発育した良好胚を体内に移植することで妊娠率を高めます。そのため、一般的には2日~5日間ほど体外で培養した良好胚にランクを付け、ランクが高いものを膣から子宮内に胚移植します。
タイミング療法や人工授精と比べると受精する確率が上がる体外受精。一方で女性側の身体的な負担や精神的な負担は計り知れませんし、何より経済的な負担も大きくなります。また病院によっては体外受精を行う時間帯が決められている場合もあり、仕事と治療の両立に悩む方も多くいらっしゃいます。
体外受精を機に不妊治療を会社に話す方も!
体調不良や治療スケジュールにより突発的な休みが増えがちになる体外受精。筆者の周りでも、このタイミングで上司や同僚の理解と協力を得るという意味でも会社に不妊治療のことを打ち明ける方が多くなっています◎
デリケートな話題だけに、みなさま打ち明けるまではかなり迷われたようですが、結果、話したことにより通院に伴う有給の取得がしやすくなった!という声を多々耳にします。話す・話さないは本人次第にはなりますが、もし理解を得られそうであれば、話してしまった方が圧倒的に通院はしやすくなるかと思います。
体外授精での妊娠率とチャレンジ回数
体外授精での妊娠率は女性の年齢によっても大きく異なります。体外受精を検討する際は、妊娠率も踏まえて時期検討されることをおすすめします。
- ●30歳未満 :50%前後
●30歳以上35歳未満:45%前後
●35歳以上40歳未満:30%前後
●40歳以上 :10%前後
こちらは全て体外受精一回あたりの妊娠率となります。この結果からもお分かりいただけるかと思いますが、女性の年齢と体外受精の妊娠率は大きく関係しています!
もし現在医師から体外受精へのステップアップを勧められているのであれば、一日でも早くステップアップされることをおすすめします。心身ともに、そして経済的にも負担がかかる治療だからこそ、必要であれば妊娠率が高い若い内でのスタートをおすすめします◎
体外授精にチャレンジできる回数は?
体外受精は自己診療の場合に限り、治療に伴う年齢・回数制限はありません。しかし、保険適用内でできる治療回数には制限があるので注意が必要です◎治療開始時点で女性の年齢が40歳未満である場合、一子あたりの上限回数は6回となります。
一方で治療開始時点の女性の年齢が40歳以上43歳未満の場合、一子あたりの上限回数は3回までとなっています!これらを踏まえ、何回までチャレンジするのかは夫婦で話し合ってお決めいただければと思います。
体外授精の対象となる方
一般的にはタイミング療法や人工授精からのステップアップで行われることが多い体外受精。他にも卵管性不妊や重度男性不妊など医師から「体外授精しか妊娠できない」と判断された場合はタイミング両方や人工授精をスキップして体外受精に進むこともあります。