今回は岐阜に住むプレ花嫁様へ岐阜の郷土料理の紹介いたします。昔はお米や鶏肉、果物など地域でとれた食材をみんなで祝って食べていました。これからも郷土料理を受け継ぎ、お子さんが生まれた時のためにも楽しく花嫁修行をして家族みんなでおいしくいただきましょう。

みなさまこんにちは

岐阜ご当地ライターのせっちゃまです。

本州のほぼ真ん中、日本で7番目の広さで周囲を陸に囲まれた海のない岐阜県は大きく分けると、平野(濃尾平野)が広がり比較的低地の多い「美濃地方」と、3000メートル級の山々が連なる飛騨山脈を中心とした「飛騨地方」に分かれ気候も異なり、同じ岐阜県内でも北と南ではその様相も食文化も多少異なります。

例えば、朴葉を利用した朴葉すしや朴葉みそなど昔から作られ食されてきた郷土料理も、飛騨地方と美濃地方では、具材や作り方などに少しずつ違いがあり、同じ地域でも各家庭によって変わります。

今回はプレ花嫁のみなさんに岐阜の郷土料理を紹介するので、家庭の味を目指して楽しんで花嫁修行しましょう♡

朴葉ずし

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

殺菌作用がありカビなどを抑える効果のある朴の葉を利用した朴葉ずしは岐阜県全体で主に初夏につくられる郷土料理で、酢飯と上にのせる具を朴葉に包まれた朴葉ずしの具としては、切り身のさけ、ざっこ(しらす干し)、川魚の甘露煮、しめさば、錦糸卵、山菜、まいたけ、きゃらぶき、刻みショウガが、紅ショウガ、まいたけやたけのこの煮付け、塩もみキュウリ、漬け物のみじん切りなど、各家庭や地域によりバリエーションがあります。

材料(12個分)

炊いた米 3合
合わせ酢
・酢 30cc
・砂糖 60g
・塩 小さじ1
ざっこ(しらす干し) 30g
紅ショウガ 少々
朴葉 12枚
ごぼう 30g
【A】だし汁 150cc
【A】砂糖 小さじ2
【A】しょうゆ 小さじ1
人参 20g
【B】だし汁 50cc
【B】砂糖 小さじ1
【B】白しょうゆ 小さじ1
干ししいたけ 4枚
【C】だし汁 70cc
【C】砂糖 小さじ1・1/2
【C】濃口しょうゆ 小さじ1・1/2
れんこん 30g
【D】だし汁 50cc
【D】砂糖 小さじ1
【D】酢 大さじ1

作り方

1、米は1時間前にとぎます。

2、酢飯をつくる

  • 寿司飯を硬めにするため、水を減らし炊き上げ蒸らし、炊けたらすぐ、すしおけに移します。
  • 合わせ酢を作り、ご飯全体にまわしかけ、ざっこに和える分を少し残しておきましょう。
  • 木しゃもじをたてに使い、ご飯の粘りをださないように切るようにしてサッと混ぜ、合わせ酢は好みで加減します。

3、具の味付け

  • ごぼうは3cmの長さの千切りにし、あく抜きと水切りをしたら、だし汁とごぼうを弱火で10分ほど、煮汁が減るまで煮たら【A】で味付けをします。
  • 人参は3cmの長さに千切りにし【B】の調味料と弱火で10分ほど煮汁が減るまで煮ます。
  • 干ししいたけは水で戻して薄切りにし、【C】で甘辛く味付けをします。
  • れんこんは洗ったあと、皮をむき薄く切り、【D】の酢水につけてから水切りをして酢れんこんにします。
  • ざっこは残しておいた合わせ酢に浸します。

4、朴葉は洗ってよくふき、枝側を切り落としておきます。

5、3の具材を酢飯と混ぜ合わせ、冷めないうちに朴葉の上にのせて、紅ショウガものせて、ボールまたはおひつに重ねながら入れ、朴葉の香りがつくようにお皿など重しをして落ち着かせます。

朴葉みそ

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

朴葉の上に、自家製のこうじみそを乗せて焼いた朴葉みそはご飯やお酒にもあいます。朴葉には抗菌作用があり、包むと食べ物が日持ちし、良いかおりが移りおいしくなります

材料(4人分)

地みそ 100g
ネギ 80g
しいたけ 80g
朴葉(茶色) 1枚

作り方

1、ネギを斜めに切り、しいたけはいしづきを取り、千切りにします。

2、七輪に網と朴葉を乗せ、みそとネギ、しいたけを入れ、焼きながら食べます。

鶏ちゃん

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(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

鶏ちゃんは、飼っていたニワトリが卵を産まなくなった後に、貴重なタンパク源として食べたのが始まりといわれ、当時は特別な日に味わえる岐阜の郷土料理で、高タンパク低カロリーの鶏胸肉と野菜をたっぷり取れる簡単な料理なので普段の料理にも親族や知人が集まる際にもおすすめです。

鉄板やジンギスカン鍋の上に鶏肉とキャベツや季節の野菜をみそ味、しょうゆ味、塩味など特製のたれで焼き、地域や家庭、店によって味付けや作り方には違いがありそれぞれの味を楽しめる郷土料理です。

材料(4人分)

鶏胸肉(一口大) 200g
にんにく 6g
合わせ調味料
・ミックスみそ 32g
・薄口しょうゆ 8g
・酒 6g
キャベツ 200g
ピーマン 20g
人参 40g
植物油 6g

作り方

1、にんにくをすりおろします。

2、鶏肉に1と合わせ調味料をもみこみます。

3、キャベツはざく切り、人参はうすい短冊切り、ピーマンは細切りにカットします。

4、フライパンに油を熱し、下味をつけた鶏肉を入れて炒め、続いてキャベツ、人参、ピーマンを入れて炒めます。

郷土の味 萩屋ケイちゃん

萩屋ケイちゃんは、下呂市にある萩原チキンセンターの商品で東海地区のスーパーに販売されています。

秘伝のたれの下味がついている状態でキャベツなどの野菜と一緒に炒めるだけで手軽に郷土料理が味わえ、みそ味、しょうゆ味、塩味の他にピリ辛みそ味、CoCo壱番屋のカレー味や世界のやまちゃんとのコラボの食品もありますので、試してみましょう。


萩原チキンセンター
〒509-2505 岐阜県下呂市萩原町古関1014-1
0576-52-2135

五平餅

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)
写真AC 米をつぶしたものを串に巻きつけ、たれをつけて焼いた五平餅は長野県の木曽・伊那地方から岐阜県の東濃地方東部、愛知県三河地方にかけて食されてる郷土料理で、朝の連続テレビ小説「半分青い」でも話題になりました。 五平餅の形は、わらじの形、団子を平たくした形、丸い団子の形など、地域や家庭によって変わり、たれも、みそ味、しょうゆ味、ミックスがあり、中山道を境に、北はしょうゆ味、南はみそ味が多く、しょうゆとみそのミックスを食す地域が点在しています。 ### 材料(4人分)
精白米 320g
串または割り箸
【たれ】
落花生 24g
くるみ 12g
白すりごま 40g
白いりごま 2g
上白糖 80g
濃い口しょうゆ 64g
本みりん 32g
清酒 24g
### 作り方 1、米を炊き、すりこぎやめん棒などで粘りがでる程度にすりつぶし、ご飯を丸く握り串や割り箸を真ん中に押し込みご飯で包み、わらじ型や団子型に形をつくります。 2、1を薄く色がつくまで下焼きをします。 3、落花生、くるみはすりつぶし、たれの材料を合わせて煮ます。 すり鉢がなければ、ビニール袋に入れてすりこぎやめん棒でたたいてすりつぶしてなるべく塊が残らないようにしましょう。 4、2に3のたれを薄くつけて焼き、ひっくり返しもう一度焼きます。 ### ポイント ご飯をすりつぶす時にある程度粒を残した方が美味しくなりますし、家庭で焼く時はトースターやグリルでも焼けますが、串が焦げたりご飯がくっつきやすくなるので、フライパンがおすすめです。 ## 郷土の味 あまから恵那本店 あまから本店の五平餅は、団子型の食べやすい形でくるみだれをかけ香ばしく焼き、あとを引くおいしさで一人前5本、漬物もついてきます。 持ち帰りもでき、恵那駅近くにある恵那本店以外に、瑞浪店、岩村店もあるので、近くに寄られた際おすすめします。

〒509-7201 岐阜県恵那市大井町295-12
0573-25-3029
営業時間:9時30分〜18時30分(瑞浪店10時〜17時)
定休日:月曜日
(車の方は90分無料の恵那駅西駐車場を利用しましょう)