9.菊正宗酒造記念館
1995年の阪神淡路大震災により一度は倒壊してしまった「菊正宗(きくまさむね)酒造記念館」。収蔵していた酒造用具や小道具類をがれきの下から一つ一つ手作業で拾い出したところ、ほとんどが無事だったそう。それらを再び陳列し、さらに耐震工事も強化して新しい記念館として生まれ変わったのが1999年(平成11年)のことです。
館内での一番の見どころは「酒造展示室」。なんと、ほぼ全てが国指定重要有形民俗文化財!酒造用具を通じて、蔵人たちの仕事や生活、伝承の生酛(きもと)造りの様子などを見て・学ぶことができます。
また、きき酒コーナーでは、一般的に流通していない「生原酒」を味わうことができ、お酒好きのカップルにもってこいの雨の日デートスポットです。
10.竹中大工道具館
新幹線の「新神戸」駅近くにある、日本で唯一、大工道具を展示する専門博物館。常設展では鋸や鉋、鑿(のみ)など、木工建築には欠かせない昔から使われている手道具が展示されており、匠の技が光る木組みの仕組みなどを間近で体感することができます。
また、企画展では、国内外の木工作家の展示や、建築にまつわる展示がされ、毎回見どころが満載。地下にある木工室では、定期的に木工教室やワークショップが開催され、大工道具の展示のみならず、ものづくりの心を受け継いでいく、大切な場所となっています。
11.兵庫陶芸美術館
約800年の歴史を有し、日本六古窯の一つとして日本遺産に認定されている「丹波焼の里」に開館した、やきものを専門に扱う「兵庫陶芸美術館」。丹波焼を始めとした、県内産の古陶磁器作品や現代陶芸作品約2,400点を収蔵しています。
コレクションである丹波焼の名品を常設展示しているほか、国内外の陶磁器を紹介する年4回の特別展やテーマ展を開催しています。敷地内にはレストランもあるので、鑑賞前後に食事をすることも可能。また展望ウッドデッキに出れば、自然豊かな丹波焼の里を一望することができます。