日本銀行調査統計局が2022年8月31日に発表した「資金循環の日米欧比較」によると、日本人の家計における投資割合は16%でした。アメリカの55%、ヨーロッパの31.5%に比べると非常に低い数字だとわかります。
低金利時代に貯金をしていてもお金は増えていきません。実際に、政府も「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げています。
2022年4月からは高校で金融教育が導入されましたが、「実際はもっと小さい頃からお金について学ぶ必要がある」と元銀行員でファイナンシャル・プランナーの筆者は考えています。
小学校に入学してからお小遣いの導入で始めよう
お金についての教育は、小学校に入学した6歳頃から始めることをおすすめします。
まずは、お金は勝手に湧いてこないことを教え、与えられた金額の中でやりくりすることを覚えさせることが大切です。
小学1年生のお小遣いは500円のように、定額で設定するとよいでしょう。定額のお小遣いに合わせて、お手伝いに応じて10円など少額のボーナスを設定するのもおすすめします。
月々のお小遣いで買えないモノについては、貯金して購入させることにも挑戦させてみてはいかがでしょうか。銀行口座を開設して、自分でATMから貯金させる経験もさせてみましょう。子どもも貯金が増えていく感覚を楽しめます。
中学生になったら投資に挑戦
中学生になったら、投資に挑戦させるのもおすすめです。子どもにとって、投資が経済や世界情勢に興味を持つきっかけになるかもしれません。
投資信託や株式投資などの方法でお金を増やせる可能性があることを説明して、自分で投資先を選ばせましょう。
投資は元本割れのリスクもありますが、若いうちに失敗してリスクについて知るのも大切な経験です。少額での失敗は、いくらでもリカバリーできます。
投資信託は1,000円から投資できますし、日本株も証券会社によっては1株単位から(単元未満株)の投資ができます。
お小遣いの一部を投資に回させて、労働以外でお金を増やしていく術を覚えさせていきましょう。