【妊娠初期のイライラの胎児への影響②】早産や低体重児

妊娠初期のイライラがお腹の胎児に及ぼす影響には、早産や低体重児のリスクが高まる、ということも言われています。

原因はよくわかっていないところがありますが、イライラが続き、お母さんの身体の筋肉や神経が緊張した状態が続くことで、全身の血管が収縮し続けることで、お腹の胎児への酸素や栄養が上手く回らなくなることが原因ではないかと言われています。

【妊娠初期のイライラの胎児への影響③】夜泣き・情緒不安定

これも実際の研究で明らかになっていることなのですが、妊娠初期にお母さんがイライラするほどストレスを感じ続けていた場合、生まれてきた赤ちゃんの心は不安を感じやすいということがわかっています。

原因として考えられているのは、イライラした時に分泌されるコルチゾールというストレスに関するホルモンです。

まだ胎盤が完成していない妊娠初期の段階で、母体にコルチゾールが分泌されてしまうと、赤ちゃんに伝わってしまい、神経系の発達に影響を与えてしまう可能性があります。

そのために妊娠初期にお母さんがイライラし過ぎると、高濃度のコルチゾールがお腹の胎児に影響して、情緒不安定で夜泣きがひどい赤ちゃんになる可能性が高くなると言われています。

【妊娠初期のイライラの胎児への影響④】発達障害の可能性

イライラした時に分泌されるコルチゾールは、ADHD(注意欠陥性多動障害)等の発達障害の原因にもなると言われています。

コルチゾールは胎盤を通過しにくいために、胎盤が完成する妊娠5か月以降であれば、お母さんがイライラしても、それほど赤ちゃんに影響しないのですが、胎盤が完成する前の妊娠初期の、神経系が発達する時期に、お母さんがイライラし過ぎてしまうと、赤ちゃんに高濃度のコルチゾールが伝わってしまい、神経系の発達に影響すると言われています。

妊娠初期のイライラは母体へも影響が!!

妊娠初期にストレスを溜めてイライラし過ぎることは、お腹の胎児だけではなく、妊婦さんの身体にもあまりいい影響を与えません。

ストレスによるイライラがお母さんの身体にどんな影響を与えるのか、ここからみていきましょう。

【妊娠初期のイライラの母体への影響①】切迫流産

妊娠初期のイライラのお母さんの身体への影響には、切迫流産のリスクが考えられます。

妊娠中にショッキングなことが起こったことが原因で、流産してしまったり、切迫流産で入院した、という話は良く効きますよね。

どうしてショックなことやストレスが流産や切迫流産の原因となるのでしょうか?!

ストレスを溜めてイライラすることで、様々なストレスホルモンが体の中に分泌されるのですが、このストレスホルモンは体中の血管を収縮させて、血行を悪くしてしまう働きを持っています。

そうすると、子宮へ十分な血液が行かなくなり、母体を守るために妊娠を継続させることは不可能だと身体が判断すると、赤ちゃんを外へ出そうとしてしまい、切迫流産や最悪の場合には流産や死産となってしまうのです。