企画を通すことを目指しているのはもちろんですが、このプロセスをどう扱うかで、力のつき方がものすごく違ってきます。各社にコピペして送りつけるだけでは、残念ながらほとんど何も身につかないでしょう。だけど、その都度各社の刊行作品を読み込んで企画書に反映すれば、実に多くのことが学べます。
「この出版社はこういう分野に強いんだな」「こんな作品も手がけてるんだ」「あの出版社とも傾向が近いかもしれないな」「紙質や装幀にもこだわって、ていねいな仕事をしているな」「こんなロングセラーを出しているんだ」と、「出版社」というぼんやりしたイメージが「実際にどんな作品を刊行しているどんな会社なのか」というはっきりしたものに変わってきます。
そうすると、「この出版社は何をどういう視点で見て評価するのか」と逆算した視点を持てるので、「そこで評価されるために、自分の企画にどう手を入れればいいのか」を考えられるようになります。
業界の情報や客観的な視点、分析力……もともと高い能力をお持ちのIさんですが、ここまでのプロセスで、一段とパワーアップしたように感じます。そんなIさんがアップデートした企画書は……次回に続きます!
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