長野県松本市の中心市街地の一角にそびえ立つ、大きな振り子時計。松本といえば、国宝松本城。松本城への行き帰りでこの大きな振り子時計を見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。でも、この場所に立ち寄ったことのある人は意外と少ないのでは?そこは、古今東西の様々な時計が凝集した時計のミュージアム。外から見るだけじゃ、もったいない!本記事では、日本最大級の振り子時計がシンボルの「松本市時計博物館」の魅力をご紹介します。
松本市時計博物館とは
かつて古時計の研究者で、技術者でもあった本田親蔵氏(1896~1985)。彼が生涯をかけて収集した貴重な和洋の古時計コレクションを「人々に永く親しんでもらいたい」という願いから、松本市に寄贈。その後、市民からの寄贈も加わり、時計博物館がオープンしました。
収蔵する時計の数は、600点あまり。常時約110点の時計と関連資料を、展示換えも行いながら紹介しています。
そして、この博物館の最大の特徴は、時計をできる限り動いている状態で展示していること。
時計博物館の見どころ
日本最大級の振り子時計
まずは、博物館のシンボルとなっている振り子時計。大きさは、全長11m、振り子5.6m。かつては日本一の大きさを誇る振り子時計でした。
古時計
そしてこの博物館の一番の見どころは、古時計!それも世界各国の時計。とにかく珍しいものが多く、面白い。秒針代わりに人形が動くものなどは、その動きをずっと見ていたくなります。
「古時計」と聞くとアンティークの振り子時計を想像してしまいますが、それだけではありません。
江戸時代に使われていた日時計や枕時計。中には「印籠時計」なんてものもあります。どんな人がどんな場所で使っていたのか、つい想像してしまいます。
イギリスで18世紀に使われていた装飾の美しい懐中時計。19世紀フランスの美術置時計など。一体、どんな人たちが使っていたのでしょうね。
珍しいものでは「シャンデリア時計」。そして不思議な、文字盤の反転した時計も。一体どんな場所で使用されていたものだか、わかりますか?答えは、ぜひ時計博物館に行って見つけてくださいね。
もちろん、いわゆる「大きなのっぽの古時計」も数点展示されています。