子育て世代の田舎移住で失敗しがちなこと
働き盛りでやりたいことも多くなってくる子育て世代が、田舎移住で失敗しがちなことをご紹介します。これらは私が実際に見ていてきた現実でもあり、失敗して田舎移住を断念した人もいましたし、うまく立ち振る舞えず精神的にまいってしまった方もいました。田舎暮らしって、合う人合わない人がいるものです。
移住生活を充実させるためにも、よくある失敗話に目を通して、自分の暮らしに活かしましょう♪
子育て世代の田舎移住で失敗しがちなこと①都会と比べる
やっぱり都会の当たり前と比べたり、不便な部分と比べたりして、『なんで?』『どうして?』『こんなの普通でしょ?』という感覚に縛られてしまう方もいます。そして自分は間違えていない、田舎だから…という負の感情を抱いてフラストレーションに囚われてしまうのです。
長年その土地に根付いたやり方・風習があるのですから、1人でもがいて変えようとしても、現状は変わるはずもありません。
ひと言で言ってしまえば、順応性がないだけなのですが、どうしても譲れない自分の感覚が、その土地の風習に反してしまうと、苦痛でしかなくなってしまうんですよね。地域によっては、町内会は断る余地もなかったり、そこそこな金額の町内会費が徴収必須だったり、地域の決まりやしきたりでお金がかかることも結構あるのが現状。
断ったら今度は周囲から白い目で見られ…。朱に交われば赤くなるという柔軟な対応も必要とされるのですね。
子育て世代の田舎移住で失敗しがちなこと②ルールを度外視
就職先の少なさも手伝い、『新しいことをやりたい!』『起業したい!』という移住者も多く、チャレンジするケースもよくあります。ただ、人間関係が重要な田舎移住。周囲の方への配慮、その土地の❝暗黙のルール❞もあることも知らず、自分たちのやりたいことをやりたいようにやってしまい、失敗している方もいます。
特に、なにかのショップを開くような場合は、周囲の人に愛されてこそ成り立つということを忘れてはいけません。
実際のところ、元からその土地に住んでいる方で、移住者に新しいことを始められてしまったことがきっかけで、交通量が増えて良い迷惑しているという意見の方もいます。そのお店のお客さんが、近所にゴミを捨てていくようになって困っている、渋滞するようになって…という考えで不快に感じる人もゼロではありません。
その結果、その事業は地域にフィットできず、撤退を余儀なくされてしまっていました。
子育て世代の田舎移住で失敗しがちなこと③失敗が命取り?!
ある移住者家族のお母さんが、すれ違う人と挨拶をしない方でした。その移住生活先は、すれ違う人と挨拶をするのは当たり前になっているような場所にも関わらず…。
移住前は都心にいた方でしたが、確かに都心で生活をしていたらすれ違う見知らぬ人と挨拶をするなんて、ありませんよね。そのお母さんは悪気なく、挨拶をしないで良いと思っていたのですが、やはりそ地元の方からは気に障ったようで…。
子育て中ともなると、周辺の人との関係も大事ですが、その方はそもそも、移住先に馴染もうとする気もなかったのか、そのスタイルを貫いていました。しかし、いざ子どもが幼稚園に行く年齢になった時、『あの家庭は挨拶もできない子だから』という噂が広まってしまっていたのです。
これまで一度でも挨拶を自らしていたら、少しでも違っていただろうに…。結局、親子とも周囲の方と馴染めていませんでしたね…。
子育て世代の田舎移住で失敗しがちなこと④孤独…
自分たちが楽しきゃいいじゃんで済むのは最初のうちだけだった…という方もいました。
ある程度の刺激があってこそ、満たされていることってあるんですよね。自然豊かというのも見慣れたら飽きてしった…なんて本音の方もいますし…。仕事・友人などこれまで当たり前に目の前にあったものがなくなるため、否応なしに孤独を感じて精神的にまいってしまうこともあります。