【今週の一冊】
「和ろうそくの世界-伝統の美と技」大石孔他著、文葉社、2002年
ことばとしてはなじみのある「ろうそく」。仏壇や神棚があれば身近な存在ですが、そうでなければ誕生日ケーキで使うか、防災用として保管している、という状況かもしれません。
今回ご紹介するのは「和ろうそく」。同じ「ろうそく」でも西洋のろうそくと日本独自の「和ろうそく」は異なります。和ろうそくは植物性のロウ、たとえば櫨(はぜ)の実などを使うのに対し、西洋ろうそくは原料が石油です。西洋ろうそくは大量生産ができるのに対して、和ろうそくは作る工程が繊細であり手間もかかるとされます。
しかし、その一方で炎のゆらめきが美しく、和風のデザインも素敵です。そのような特徴や日本各地の和ろうそく製造会社が本書には紹介されています。私が本書を手に取ったきっかけはたまたま滋賀県の大與(だいよ)の和ろうそくをネットで見かけたからでした。
天井の電気を消し、ろうそくを灯せばその空間は穏やかな雰囲気になるはず。何かと心が揺れ動く日々が続く昨今だからこそ、和ろうそくで心をリラックスさせたいと思います。
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