つみたてNISAはいつでも金額変更できる? 選ぶなら柔軟に対応できるネット証券
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAの積立金額の変更はいつでもできます。年間40万円の上限額内なら、後で減額も増額も可能です。

いきなり高額で積み立てを開始するのに抵抗がある場合は、最低投資金額の低いネット証券でつみたてNISAを始め、あとから増額していくのがいいでしょう。

つみたてNISAのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 22本 7本 3本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
1%または0.2%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
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※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
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積立NISAの金額変更はいつでもできる?

つみたてNISAは、積立ルールの範囲内(年間40万円以内)ならいつでも積立金額を変更できます。

<つみたてNISAの基本>
月に約3.3万円まで好きな積立金額を設定できる
(年間40万円の投資枠を超えない範囲で金額を設定)

例えば「このままのペースでは非課税枠を使いきれない時」や、「スタート時よりも余裕ができたのでもっと投資したい時」など、状況に応じて投資金額を柔軟に変更していくのがいいでしょう。

金額を変更すると、次の2点で影響あります。

つみたてNISAの金額変更の影響
• 金額変更すると20年後に大きな差が出る
• 金額変更は複利にも大きく影響

【使わなかった枠は繰り越せない】
つみたてNISAは年間40万円まで利用できますが、40万円を使い切らなかったとしても、その未使用分を翌年以降に繰り越せません。

無理のない範囲で行うことが大前提ですが、余裕があるならできるだけつみたてNISAの利用枠を使い切るようにしましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
出典:金融庁 つみたてNISAの概要

なお、上記は2023年までのつみたてNISAを前提とした解説であることに注意してください。2024年からは「新NISA」が始まることが決まっており、現行の制度とは仕組みが異なります。

新NISAでも積立金額は自由に変更できるとみられていますが、本記事執筆時点(2023年5月9日)では正式には決まっていません。ただし年間投資可能額が360万円(つみたて投資枠+成長投資枠)に引き上げられることは決まっており、現行より柔軟に積立金額を調整できる見込みです。

以下の解説も、現行のつみたてNISAを前提として行います。なお、新NISAについては後段で詳しく解説するためそちらも参考にしてください。

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金額変更すると将来大きな差が出る

“つみたてnisa金額変更”
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAや新NISAなど、積み立て投資の積立金額を変更すると、将来の評価額に影響を与えます。利回りが一定の場合、金額を増やすと評価額も増え、反対に減額すると評価額も小さくなります。

具体的にどのように影響するのか、利回りを3%としてシミュレーションしてみましょう。2023年まではつみたてNISA、それ以降は新NISAで同様の銘柄を毎月2万円積み立てると仮定し試算すると、20年目の評価額は次のようになりました。

【20年後の評価額】

・金額変更せず毎月2万円積み立て……646万1,500円
6年目に金額を毎月3万円に増額し積み立て……869万3,400円
6年目に金額を毎月1万円に減額し積み立て……422万9,600円

“つみたてnisa金額変更シミュレーション”
(画像=fuelle編集部)
変更なし 増額 減額
毎月2万積み立て 1~5年目:毎月2万円積み立て
6~20年目:毎月3万円積み立て
1~5年目:毎月2万円積み立て
6~20年目:毎月1万円積み立て
積立額 評価額 積立額 評価額 積立額 評価額
5年目 120万円 128.23万円 120万円 128.23万円 120万円 128.23万円
10年目 240万円 276.07万円 300万円 339.78万円 180万円 212.36万円
15年目 360万円 447.46万円 480万円 585.03万円 240万円 309.9万円
20年目 480万円 646.15万円 660万円 869.34万円 300万円 422.96万円
“つみたてnisa金額変更シミュレーション”
(画像=fuelle編集部)
金額変更しなかった場合と増額した場合とでは、20年後に200万円以上の差が生じることがわかります。

2024年から始まる新NISAは積立期間が無期限化されるため、より長期の積立投資が可能です。そのため、積立金額を変更した場合の差もより大きくなります。

同様に利回りを3%、当初の積立金額を2万円としてシミュレーションした場合、40年目の評価額は以下のようになりました。

【40年目の評価額】

・金額変更せず毎月2万円積み立て……1,811万9,100円
6年目に金額を毎月3万円に増額し積み立て……2,537万4,600円
6年目に金額を毎月1万円に減額し積み立て……1,086万3,700円

積立NISAの金額変更はいつでもできる?
(画像=著者作成)
変更なし 増額 減額
毎月2万円積み立て 1~5年目:毎月2万円積み立て
6~40年目:毎月3万円積み立て
1~5年目:毎月2万円積み立て
6~40年目:毎月1万円積み立て
積立額 評価額 積立額 評価額 積立額 評価額
5年目 120万円 128.23万円 120万円 128.23万円 120万円 128.23万円
10年目 240万円 276.07万円 300万円 339.78万円 180万円 212.36万円
15年目 360万円 447.46万円 480万円 585.03万円 240万円 309.9万円
20年目 480万円 646.15万円 660万円 869.34万円 300万円 422.96万円
25年目 600万円 876.49万円 840万円 1,198.93万円 360万円 554.04万円
30年目 720万円 1,143.51万円 1,020万円 1,581.02万円 420万円 706.00万円
35年目 840万円 1,453.06万円 1,200万円 2,023.96万円 480万円 882.15万円
40年目 960万円 1,811.91万円 1,380万円 2,537.46万円 540万円 1,086.37万円
積立NISAの金額変更はいつでもできる?
(画像=著者作成)
金額変更しなかった場合と増額した場合の差は、20年目では約220万円でしたが、40年目ではおよそ720万円にまで拡大していることがわかります。

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金額変更は複利にも大きく影響

積立金額を増減させると「複利(ふくり)」の効果も変動します。利益の上昇幅は、投資額が大きくなるほど拡大します。

複利とは?
複利とは利益を再投資し、運用額を大きくしながら運用する方法をいいます。運用額が増え続けるため、利回りが同じでも得られる利益が徐々に増加していく点がメリットです。
例えば、毎月1万円投資すると年間で12万円投資することになりますが、12万円を利回り3%で複利運用した場合の利益は1年目で3,600円、2年目で3,708円……と増え続け、20年目では6,313円にまで上昇します。1年あたりの利益が20年間で2,700円以上も上昇しました。これが複利効果です。

さらに、投資額を毎月2万円、3万円に増額した場合をシミュレーションしてみましょう。毎月2万円(年間24万円)の場合には、1年あたりの利益が20年間で5,425円上昇し、毎月3万円(年間36万円)では8,138円上昇します。

【利回り3%の複利シミュレーション】
1年目 2年目 3年目 20年目
投資額:12万円 運用額 12万円 12万円3,600円 12万7,308円 21万421円
利益 3,600円 3,708円 3,819円 6,313円
1年目との利益差 ── +108円 +219円 +2,713円
投資額:24万円 運用額 24万円 24万7,200円 25万4,616円 42万841円
利益 7,200円 7,416円 7,638円 1万2,625円
1年目との利益差 ── +216円 +438円 +5,425円
投資額:36万円 運用額 36万円 37万800円 38万1,924円 63万1,262円
利益 1万800円 1万1,124円 1万1,457円 1万8,938円
1年目との利益差 ── +324円 +658円 +8,138円

このように投資額により複利効果も変化します。当然ですが増額すればその分効果は高まり、減額すれば効果は薄まります。

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どんな時に金額変更すればいい?

“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAにおける金額変更を検討すべきタイミングは、次のとおりです。

家計の状況が変わったとき

家計に変化があった時は金額変更を検討するタイミングです。

家計の状況はさまざまな要因で変動します。異動や転職で収入が変動することもあれば、結婚や出産などで支出が変動することもあるでしょう。つみたてNISAを始めたあとに、収支に余裕が生まれた場合には積立金額を増やし、反対に収支が切迫しているときには金額を減らしてもよいかもしれません。

前述のシミュレーション結果のように金額が多いほど将来大きな資産を作ることができるため、減額に抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、つみたてNISAのために現在の生活が成り立たなくなるようでは本末転倒です。収入が減り生活が厳しい時は躊躇せず減額を検討しましょう。

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積み立てる銘柄を増やしたいとき

銘柄を増やしたいときは、金額変更が必要なケースがあります。

つみたてNISAは毎月3万3,333円まで(新NISAのつみたて投資枠なら月10万円まで)しか積み立てられません。したがってすでに上限まで積み立てている人が積立銘柄を増やす場合、全体の金額を調整する必要があります。

例えば、A投信のみに月額3万3,333円投資している人が、つみたてNISAの枠内でB投信にも投資したいと考えた場合には、以下のように金額を変更して調整しましょう。

【A投信とB投信に合わせて月3万3,333円積み立てる場合】
A投信とB投信の比率 A投信の積立金額 B投信の積立金額
50:50 1万6,667円 1万6,666円
40:60 1万3,334円 1万9,999円
30:70 1万円 2万3,333円
20:80 6,667円 2万6,666円
10:90 3,334円 2万9,999円
※1円未満の金額は、A投信で切り上げ、B投信で切り捨てて調整

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投資枠を使い切りたいとき

最大限に制度を利用するためには、40万円(新NISAのつみたて投資枠なら月10万円)の投資枠を毎年使い切る必要があります。もし今まで少額で積み立てていた人が、その年の途中で「上限額まで投資したい」と考えたときには金額変更をする必要があります。

しかし、例えば3月まで毎月1万円ずつ積み立てていた人が4月から月に3万3,333円ずつ積み立てたとしても、年間の投資枠は32万9,997円にとどまり、つみたてNISAの投資枠を使い切ることができません。つみたてNISAは今年で終了しますし、新NISAの場合も未使用の投資枠が翌年以降に繰り越されることはないので、残った投資枠は無駄になってしまいます。

投資枠を使い切りたい場合、「ボーナス設定」を利用して金額を増額しましょう。

ボーナス設定とは?
年にふた月まで3万3,333円を超えて積み立てられる設定で、通常の積み立てと併用することで年の途中からでも40万円の投資枠を使い切ることができます。

ボーナス設定の詳細は後述しているため、そちらも参考にしてください。

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積立NISAの金額変更で増額したときのメリット

利益が大きくなる

利回りが同じなら、積立金額を増やすとより大きな利益を得られやすい点が最初のメリットです。

仮に利回りを3%とした場合、毎月5,000円を20年間積み立てると41万5,400円の利益を得られますが、6年目に積立金額を3万3,333円に引き上げ、新NISAでも同様に積立を続けたとすると20年間の利益は163万9,000円に上昇します。利益に120万円以上の差が生じました。

【利回り3%の積立シミュレーション】
毎月5,000円積み立て 1~5年目:毎月5,000円積み立て
6~20年目:毎月3万3,333円積み立て
積立額
評価額
利益
積立額
評価額
利益
5年目
30万円 32.06万円 2.06万円 30万円 32.06万円 2.06万円
10年目
60万円 69.02万円 9.02万円 230万円 249.53万円 19.53万円
15年目
90万円 111.87万円 21.87万円 430万円 501.64万円 71.64万円
20年目
120万円 161.54万円 41.54万円 630万円 793.9万円 163.9万円

なお利益の差は、利回りが大きくなるほど拡大します。

利回りを5%に上昇させて試算すると、毎月5,000円を20年間積み立てた場合の利益は79万1,500円ですが、同じく6年目に積立金額を3万3,333円に引き上げると20年間の利益は302万8,200円となり、利益差が約223万円にまで大きくなりました。

【利回り5%の積立シミュレーション】
毎月5,000円積み立て 1~5年目:毎月5,000円積み立て
6~20年目:毎月3万3,333円積み立て
積立額 評価額 利益 積立額 評価額 利益
5年目 30万円 33.52万円 3.52万円 30万円 33.52万円 3.52万円
10年目 60万円 75.93万円 15.93万円 230万円 263.8万円 33.8万円
15年目 90万円 130.07万円 40.07万円 430万円 557.71万円 127.71万円
20年目 120万円 199.15万円 79.15万円 630万円 932.82万円 302.82万円
“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

複利効果が大きくなる

増額すると複利効果が大きくなるメリットもあります。

上述の通り、複利とは得られた利益を再投資し続ける運用方法です。運用額が増え続けるため、同じ利回りでも利益が上昇し続けるメリットがあります。

例えば利回りを3%とした場合、6万円投資したときの利益は1年目で1,800円ですが、20年目では3,156円となり、20年間の複利運用で1年あたりの利益を1,356円増やすことができました。しかし投資額を40万円に増額すると、20年間で1年あたり利益は9,042円も上昇することになります。

【利回り3%の複利シミュレーション】
1年目 2年目 3年目 20年目
投資額:6万円 運用益 6万円 6万1,800円 6万3,654円 10万5,210円
利益 1,800円 1,854円 1,910円 3,156円
1年目との利益差 ── +54円 +110円 +1,356円
投資額:40万円 運用益 40万円 41万2,000円 42万4,360円 70万1,402円
利益 1万2,000円 1万2,360円 1万2,731円 2万1,042円
1年目との利益差 ── +360円 +731円 +9,042円
投資額の違いによる複利効果の差は、やはり利回りが大きくなるほど拡大します。

利回りを5%にして同じように試算すると、20年目における1年あたり利益額の上昇幅は投資額6万円で4,581円、投資額40万円で3万539円となりました。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
【利回り5%の複利シミュレーション】
1年目 2年目 3年目 20年目
投資額:6万円 運用益 6万円 6万3,000円 6万6,150円 15万1,617円
利益 3,000円 3,150円 3,308円 7,581円円
1年目との利益差 ── +150円 +308円 +4,581円
投資額:40万円 運用益 40万円 42万円 44万1,000円 101万780円
利益 2万円 2万1,000円 2万2,050円 5万539円
1年目との利益差 ── +1,000円 +2,050円 +3万539円

非課税メリットの金額が大きくなる

積立金額を増額し利益が大きくなることで、非課税メリットも大きくなります。 本来なら投資の利益には約2割の税金がかけられますが、つみたてNISAなら税金はかかりません。

「どれくらいの税金を節約できたか」を表すものが非課税メリットです。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

上述したように、利回り3%の商品に毎月5,000円を20年間積み立てた場合の利益は41万5,400円でした。もし通常の口座だったら2割の税金が引かれ、税引き後の手取りは33万2,300円となります。

しかし、つみたてNISAは非課税のため税金は引かれません。この差額8万3,100円が非課税メリットです。

なお、6年目に毎月の積立金額を3万3,333円に引き上げた場合の非課税メリットは20年目で32万7,800円となり、やはり増額した方が非課税の恩恵が大きくなりました。

【利回り3%の積立シミュレーション】
毎月5,000円積み立て 1~5年目:毎月5,000円積み立て
6~20年目:毎月3万3,333円積み立て
利益 課税時の手取り 非課税メリット 利益 課税時の手取り 非課税メリット
5年目 2.06万円 1.65万円 0.41万円 2.06万円 1.65万円 1.65万円
10年目 9.02万円 7.21万円 1.8万円 19.53万円 15.62万円 3.91万円
15年目 21.87万円 17.49万円 4.37万円 71.64万円 57.31万円 14.33万円
20年目 41.54万円 33.23万円 8.31万円 163.9万円 131.12万円 32.78万円

非課税メリットは利益に比例するため、やはり利回りが大きくなるほど恩恵が大きくなります。同じように利回り5%で計算した結果を以下にまとめました。

毎月5,000円の積み立ての場合の20年目の非課税メリットは15.83万円ですが、6年目に積立額を増額した場合には非課税メリットが60.56万円まで拡大します。

【利回り5%の積立シミュレーション】
毎月5,000円積み立て 1~5年目:毎月5,000円積み立て
6~20年目:毎月3万3,333円積み立て
利益 課税時の手取り 非課税メリット 利益 課税時の手取り 非課税メリット
5年目 3.52万円 4.16万円 0.7万円 3.52万円 4.16万円 0.7万円
10年目 15.93万円 12.75万円 3.19万円 33.8万円 27.04万円 6.76万円
15年目 40.07万円 32.05万円 8.01万円 127.71万円 102.17万円 25.54万円
20年目 79.15万円 63.32万円 15.83万円 302.82万円 242.26万円 60.56万円
“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

積立NISAの金額変更で増額したときのデメリット

下落したときの損失が大きい

もしも相場が下落しマイナスに陥った場合、損失額が大きくなってしまいます。

利回りを-3%(毎年3%ずつ下落する)として検証してみましょう。毎月5,000円ずつ積み立てていた場合、20年目の損失額は28万8,600円となります。そして6年目に毎月3万3,333円に増額した場合、20年目の損失額は123万2,100円にまで拡大しました。

【利回り−3%の積立シミュレーション】
毎月5,000円積み立て 1~5年目:毎月5,000円積み立て
6~20年目:毎月3万3,333円積み立て
積立額 評価額 損失 積立額 評価額 損失
5年目 30万円 28.09万円 −1.91万円 30万円 28.09万円 −1.91万円
10年目 60万円 52.38万円 −7.62万円 230万円 212.48万円 −17.52万円
15年目 90万円 73.23万円 −16.77万円 430万円 370.82万円 −59.18万円
20年目 120万円 91.14万円 −28.86万円 630万円 506.79万円 −123.21万円
“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

家計に無理が生じる可能性がある

増額にはメリットもありますが、それでも積立金額は無理のない範囲にとどめておくようおすすめします。「無理のない範囲」とは、収入から支出を引いて計算される金額のことです。積立金額がこの金額を超える場合、資産の取り崩し(あるいは借金)が発生することになります。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

つみたてNISAで資産を作るはずが、反対に資産を取り崩すようでは望ましい状況とはいえません。積立金額を無理のない範囲にとどめるためにも、家計の収支を把握しましょう。手書きで家計簿を作るか家計簿アプリなどを活用し、収入と支出をチェックしてください。

積立NISAの金額変更で減額したときのメリット

家計に余裕が出る

家計に余裕が生まれることは、積立金額を減らすメリットといえるでしょう。

無理のない金額でつみたてNISAを始めたとしても、あとから休職などで一時的に収入が減少し、家計が苦しくなるときもあるかもしれません。そのような状況になったとき、減額すれば収支に余裕が生まれます。

積立金額の変更はいつでも可能です。家計の見直しなどを行い、再び収支に余裕が生まれれば、改めて金額を引き上げるとよいでしょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

下落したときの損失が小さく済む

減額すると、上昇時に利益が小さくなる一方、下落時の損失も小さくなるメリットがあります。

利回りを-3%と仮定し計算すると、20年間複利運用した場合の損失額は、投資額40万円で18万2,482円、投資額30万円で13万6,862円、投資額20万円で9万1,241円……のように、投資額が小さくなるほど損失が抑えられることがわかります。

【利回り−3%の運用シミュレーション】
投資額10万円 投資額20万円 投資額30万円 投資額40万円
損失額 損失額 損失額 損失額
5年目 -1万1,471円 -2万8,253円 -4万2,380円 -5万6,506円
10年目 -2万6,258円 -5万2,515円 -7万8,773円 -10万5,030円
15年目 -3万6,675円 -7万3,350円 -11万25円 -14万6,700円
20年目 -4万5,621円 -9万1,241円 -13万6,862円 -18万2,482円
“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

積立NISAの金額変更で減額したときのデメリット

未使用の投資枠が出てしまう

投資枠の未使用部分は翌年へ繰り越されません。減額すると必ず未使用部分が出るので、累計の投資額は減ってしまいます。

つみたてNISAの年間40万円の枠は毎年割り当てられます。積み立ては2042年までできるので、仮に2022年にを開始すれば累計で840万円(40万円×21年間)の投資ができます。

【積立金額別 つみたてNISAの累計投資額(2022年スタートの場合)】
2042年までの累計投資額 満額との差
年間40万円(満額) 840万円
年間30万円 630万円 ▲210万円
年間20万円 420万円 ▲420万円
累計の積立額が減ってしまうため、同じ利回りで運用したとき、満額まで積み立てた人よりも利益が小さくなります。利益の減少に伴い、非課税メリットの減少も避けられません。

時間の分散が弱くなってしまう

積立金額の減額は「時間の分散」を弱めてしまうデメリットもあります。

時間の分散とは
時間の分散とは、投資タイミングを分散させる手法のことです。値段が高いときも安いときも投資することで平均的な値段で取得することができ、いわゆる「高値づかみ」を防ぐ効果が期待できます。
時間の分散は、特に下落局面では平均取得単価を押し下げ、利益が得やすくなる効果を発揮します。しかし、積立金額を減少させると時間の分散効果が薄れるため、平均取得単価を押し下げる効果も弱まってしまいます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アメリカの代表的な株価指数「S&P500」を例に、2008年9月に発生した「リーマンショック」で検証してみましょう。

以下は、2008年1月から減額せずに毎月3万3,333円ずつ積み立てていたケース(青色)と、2009年から毎月5,000円に引き下げたケースの平均取得単価の推移を表したもの(オレンジ色)です。

前者は2009年以降も平均取得単価が下がり続けたため9月にプラスに転じました。一方後者は、取得単価が2009年以降ほぼ横ばいに推移しており、損益もマイナスにとどまっています。

“つみたてnisa元本割れでもやったほうがいい”
(画像=fuelle編集部)

目標から遠ざかってしまう可能性がある

他の条件が同じ場合で積立金額を減らすと、当たり前ですが将来の資産額も減ります。

仮に年間利回り3%で、積立期間を20年間とした場合、積立金額ごとに将来いくらになっているか以下にまとめました。

リターン年間3%の商品に20年間積み立てる場合
積立金額
(年額)
将来の資産額
10万円 268.7万円
20万円 537.4万円
30万円 806.1万円
40万円 1,074.8万円

安易な減額は将来の目標に到達できない可能性があります。目標到達のためには、いくら積み立てないといけないのか把握することが大切です。

目標金額に達成するために必要な積立金額を知るには「減債基金係数」が便利です。

減債基金係数とは?
積立期間と利回りから逆算し、目標到達に必要な積立金額を知る数値のことです。

以下に主な減債基金係数をまとめました。

積立期間
10年 20年
年間リターン 1% 0.096 0.045
3% 0.087 0.037
5% 0.080 0.030
8% 0.069 0.022
10% 0.063 0.017

減債基金係数は、目標金額にかけて使用します。

【計算式】
積立金額=目標金額×減債基金係数

例えば、利回り3%の商品に20年間積み立てる場合、1,000万円の資産を作りたいなら年間37万円(1,000万円×0.037)、2,000万円の資産を作りたいなら年間74万円(2,000万円×0.037)の積み立てが必要と計算できます。

金額変更の方法は大きく分けて2つ

積立NISAはいつでも金額変更できる?
(画像=fuelle編集部)

積立する金額を変更する方法は次の2つです。

1.毎月の金額を変更する

積立金額を増額するにせよ減額するにせよ、「毎月」の金額を変更することが基本です。金融機関が定める変更単位にしたがって金額を調整してください。

例えば、変更単位が1,000円の金融機関では、1万1,000円、1万2,000円……というように1,000円刻みで変更します。ネット証券の多くは変更単位を1円単位としているため、積立金額をより柔軟に調整できるでしょう。

各金融機関の月の上限額と設定単位の例
金融機関 月の上限額 積立設定の単位 公式サイト
SBI証券 3万3,333円 1円 公式サイト
楽天証券 3万3,333円 1円 公式サイト
マネックス証券 3万3,333円 1円 公式サイト
野村證券 3万3,000円 1,000円 公式サイト
SMBC日興証券 3万3,000円 1,000円 公式サイト
三菱UFJ銀行 3万3,333円 1円 公式サイト
みずほ銀行 3万3,000円 1,000円 公式サイト
ゆうちょ銀行 3万3,000円 1,000円 公式サイト
イオン銀行 3万3,000円 1,000円 公式サイト

非課税枠を使い切りたいなら1円単位の金融機関を選ぶ

つみたてNISAの非課税枠をこれから毎月均等に振り分けて使い切りたい場合、変更単位が1円の金融機関でなければいけません。

つみたてNISAの年間の非課税枠は40万円なので、仮に1月から均等に積み立てる場合毎月3万3,333円が上限となります。未使用分は発生しますが、その額は年間で4円(40万円-3万3,333円×12ヵ月)にとどまります。

【1円単位の場合】
毎月の積立額
1月 3万3,333円
2月 3万3,333円
3月 3万3,333円
4月 3万3,333円
5月 3万3,333円
6月 3万3,333円
7月 3万3,333円
8月 3万3,333円
9月 3万3,333円
10月 3万3,333円
11月 3万3,333円
12月 3万3,333円
合計 39万9,996円
非課税枠の未使用分 4円

一方、変更単位が1,000円の金融機関だと、最大でも月に3万3,000円までしか積み立てられません。そのため年間で4,000円(40万円-3万3,000円×12ヵ月)の未使用分が発生します。

【1,000円単位の場合】
毎月の積立額
1月 3万3,000円
2月 3万3,000円
3月 3万3,333円
4月 3万3,000円
5月 3万3,000円
6月 3万3,000円
7月 3万3,000円
8月 3万3,000円
9月 3万3,000円
10月 3万3,000円
11月 3万3,000円
12月 3万3,000円
合計 39万6,000円
非課税枠の未使用分 4,000円

2.特定の月だけ金額を変更する

金融機関によっては、毎月の積立金額を等しく変更する以外に、特定の月だけ積立金額を増額することも可能です。主な方法は、「ボーナス設定」と「増額設定」です。

特定の月だけ増額する方法

ボーナス設定

ボーナス設定とは?
ボーナス設定は、年にふた月まで毎月の積立金額に上乗せして積み立てられる設定のこと

例えば収入のばらつきが大きい人の場合、毎月決まった額を積み立てる方法だと家計の負担が重くなりやすく、収入が少ない月は収支がマイナスになりかねません。ボーナス設定を利用すれば、収入が大きい月だけ増額できます。

例えば年40万円を積み立てる場合、毎月の積立金額を1万円にとどめておき、ボーナス設定で6月と12月に14万円ずつ上乗せすることができます。

【ボーナス設定の例】
毎月の積立金額 ボーナス設定 合計
1月 1万円 ── 1万円
2月 1万円 ── 1万円
3月 1万円 ── 1万円
4月 1万円 ── 1万円
5月 1万円 ── 1万円
6月 1万円 14万円 15万円
7月 1万円 ── 1万円
8月 1万円 ── 1万円
9月 1万円 ── 1万円
10月 1万円 ── 1万円
11月 1万円 ── 1万円
12月 1万円 14万円 15万円
合計 12万円 28万円 40万円
ボーナス設定は全ての金融機関が対応しているわけではありません。

主要なネット証券のほか、一部の対面型の金融機関で利用できます。ボーナス設定のサービス名は、各金融機関によって異なります。

ボーナス設定に対応している金融機関の例
金融機関 ボーナス設定
サービス名称
ボーナス設定
可能な積立頻度
公式サイト
ネット証券 SBI証券 ボーナス月設定 毎月、毎週、毎日 公式サイト
楽天証券 ボーナス月設定 毎月 公式サイト
マネックス証券 ボーナス月設定 毎月、毎日 公式サイト
松井証券 増額月 毎月 公式サイト
auカブコム証券 増額指定 毎月 公式サイト
対面型の金融機関 野村證券 増額月
※つみたてNISA専用
ファンドは対象外
毎月 公式サイト
ゆうちょ銀行 ボーナス月 毎月 公式サイト
イオン銀行 増額指定 毎月 公式サイト

増額設定

増額設定は、主に楽天証券が提供しているサービスです。

増額設定はボーナス設定とは異なり、1年間の投資枠に余裕がありその年の投資額を増やしたい時に利用できます。
年の途中で設定する場合も、毎月積立の上限33,333円、毎日積立の上限1,632円は変わりません。 1年間の投資枠に余裕があり、その年の投資額を増やしたい時に増額設定が利用できます。
増額設定は設定した年に限り有効です。すでに買付設定されている金額に、増額設定した金額を上乗せして買付がおこなわれます。
出典:楽天証券『つみたてNISAとは?入門講座』

増額設定を行うと、年内の残りの月全てで、毎月の積立金額に上乗せして積み立てることができます。

例えば、6月から増額設定を行う場合、6~12月の全ての月で積立金額を増やすことができます。

【増額設定の例(6月から増額設定を利用)】
毎月の積立金額 増額設定 合計
1月 1万円 ── 1万円
2月 1万円 ── 1万円
3月 1万円 ── 1万円
4月 1万円 ── 1万円
5月 1万円 ── 1万円
6月 1万円 4万円 15万円
7月 1万円 4万円 1万円
8月 1万円 4万円 1万円
9月 1万円 4万円 1万円
10月 1万円 4万円 1万円
11月 1万円 4万円 1万円
12月 1万円 4万円 15万円
合計 12万円 28万円 40万円

増額設定はボーナス設定より上乗せできる月を多く指定できるため、特定の月における投資金額の偏りを和らげることができます。時間の分散効果にも期待したい人は、増額設定の方が向いているでしょう。

なお、増額設定はつみたてNISAの投資枠(年40万円)に余裕がある年のみ利用できます。また増額設定は設定した年に限り有効で、翌年には持ち越されません。

楽天証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

新NISAで金額変更はどうなる?

積立NISAの金額変更はいつでもできる?
(画像=fuelle編集部)
2024年から始まる新NISAでも、積立金額は自由に変更できると考えられます。

本記事執筆時点(2023年5月9日)では正式に決まっていませんが、少なくとも積立金額の変更に制限が設けられるようなことは伝わっていません。

ただし、積み立てられる金額の上限は引き上げられることが決まっています。現行のつみたてNISAに相当する「つみたて投資枠」では、年に120万円まで積立投資ができます。

つまり、現行の制度では基本的に3万3,333円が毎月の積立金額の上限でしたが、新NISAでは毎月10万円まで積み立てられるようになります。2024年からは、より柔軟に積立金額を決められるでしょう。

さらに、新NISAではつみたて投資枠と別に「成長投資枠」も設けられることが決まっており、その両方を併用できることとなりました。成長投資枠は年に240万円まで投資できることから、2つの枠を併用した場合の年間積立投資可能額は360万円、つまり毎月30万円まで積立投資ができるようになります。

また、成長投資枠では「スポット購入」もできることを踏まえれば、より多くの人が特定の月だけ上乗せして積み立てる方法を利用できるようにもなるでしょう。

スポット投資とは?
スポット購入とは、金額やタイミングを自由に決めて投資信託を買うこと。

成長投資枠では積立投資もできますが、スポット購入を行っても構いません。これを利用すれば、毎月の積み立てとは別に好きな月に上乗せして投資することが可能です。

現行のつみたてNISAでは、金融機関がボーナス設定や増額設定に対応していなければ、こういった投資はできませんでした。その意味で、2024年からの新NISAではより多くの金融機関で、柔軟な投資が可能になるのです。

新NISAの概要

新NISAは、大まかに以下のような仕組みとなっています。

【新NISAの概要】
新NISA
つみたて投資枠 成長投資枠
年に投資できる金額 120万円 240万円
生涯で投資できる金額 2枠の合計 1,800万円
単体 1,800万円 1,200万円
投資できる期間 無期限
非課税で保有できる期間 無期限
投資できる商品 つみたてNISAと同様 株式(※1)
投資信託(※2)
※1.整理銘柄、監理銘柄を除く
※2.信託期間20年未満、高レバレッジ型、毎月分配型を除く
出典:金融庁 新しいNISA

つみたて投資枠と成長投資枠は併用が可能で、2枠を合わせると年間では360万円、生涯を通して1,800万円まで投資可能です。この1,800万円は、つみたて投資枠だけで使い切って構いません。ただし、成長投資枠単体では1,200万円までしか投資できません。

なお、生涯投資枠は再利用ができます。新NISAで買った商品を売却すると、その購入金額だけ再び投資が可能です。

例えば100万円で購入した商品を200万円で売却した場合、100万円分の枠が再び割り当てられます。

ただし、再利用分の枠が割り当てられるのは翌年以降で、その場合も年間投資可能額(つみたて投資枠:120万円、成長投資枠:240万円)を超えて投資することはできません。

また、新NISAは恒久的な仕組みとなることが決まっています。現行は期間限定の制度ですが、新NISAには期間に限りはありません。枠が残っている限り、いつまでも投資することが可能です。

さらに、非課税期間が無期限化されることも大きな変更点です。現行では最長でも20年(つみたてNISA)しか非課税期間はありませんが、新制度では非課税期間に限りはありません。購入してから何年でも非課税で保有することができます。

投資できる商品は、つみたて投資枠では現行のつみたてNISAと同様です。金融庁に届け出られた一定の投資信託にのみ投資できます。成長投資枠は選択肢が広く、個別の株式やより幅広い投資信託を購入できます。ちなみに、現行のつみたてNISAで投資できる商品は、つみたて投資枠と成長投資枠のいずれでも投資できる見込みです。

毎月の積み立てが苦しい場合は、減額以外の方法も検討を

積立NISAはいつでも金額変更できる?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAが家計を圧迫しているときには、毎月の積立金額の減額が主な対処法となります。しかし、減額してもなお家計の収支が切迫するなら「積み立ての停止」や「銘柄の売却」といった方法もあります。

積立を停止する

積立金額を減らすだけでなく「0」にする、つまり解除(停止)することもできます。

方法は簡単です。つみたてNISAを開設している金融機関で積立設定を解除すれば、以降の積み立ては行われません。新たな積み立ては停止されますが、すでに積み立てた商品は非課税で運用できます。現金化したい場合は、売却しましょう。

<つみたてNISA口座そのものを解約したい場合>
「非課税口座廃止届出書」を提出する必要があります。
<再開したい場合>
廃止した際に受け取った「非課税口座廃止通知書」を添付し、改めてつみたてNISA口座を開設します。
つみたてNISAの減額と同様に、解除もおすすめしません。積立金額を減額した際のデメリットについては前述のとおりですが、解除となるとデメリットがさらに大きくなるからです。

解除はもちろん、できるだけ減額もせず、積み立てを継続するようにしましょう。

銘柄を売却する

つみたてNISAを通じて積み立てた銘柄は、いつでも売却できます。現金化までは1週間程度かかりますが、売却して資金を引き出せば家計に余裕が生まれるでしょう。

「受渡日」とは、売買取引が成立した後、売買代金のやり取りを行う日のことをいいます。投資信託の購入であれば代金の決済を行った日、売却であれば代金を受け取った日が「受渡日」となります。また、入金までに時間がかかるため、約定日の2~5営業日後が受渡日になるケースがほとんどです。投資信託によって受渡日が異なりますので注意しましょう。
出典:投資信託協会『投資信託なんでもQ&A気になる100選』

「銘柄の売却」と「積立設定の解除(停止)」は異なる手続きです。銘柄を売却しても、積立設定を解除(停止)しない限り、積み立ては継続されます。

家計の収支が苦しいなら、積立設定の解除(停止)も忘れないようにしてください。

ただし「銘柄の売却」は、非課税期間が短くなるデメリットがあるため、できるだけ避けたい方法です。

つみたてNISAの非課税期間は最長20年です(2022年12月15日現在)。しかし非課税期間満了前に売却した場合、売却の時点で非課税期間は終了します。

例えば、2022年に投資した商品は本来2041年まで非課税です。しかし2023年に売却すると、非課税期間はわずか1~2年で終了してしまいます。

売却することで投資枠が復活することもありません。また使用しなかった非課税枠を別の年に振り替えることもできません。

つまり、商品を途中売却すると、以降の非課税期間が完全に失われることになります。銘柄の売却は、最終手段として検討して下さい。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
なお、新NISAにおける非課税保有限度額(制度を利用して購入した商品総額の上限)については、商品を売却することで復活させることができます。

積立NISAの金額変更が最も柔軟にできる証券会社はどこ?

金額変更
(画像=fuelle編集部が作成)

下記の表にて、ネット証券5社のつみたてNISAの積立ルールを一覧にまとめました。

比較した結果、一番おすすめしたいのは「SBI証券」です。5社の内、SBI証券はかなり柔軟に積立金額を設定できることがわかります。全ての項目で最も充実した内容になりました。

積立コース 最低金額、設定単位 ボーナス設定 投資枠を
使い切る設定
SBI証券 申し込む 毎月
毎週
毎日
最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
NISA枠
ぎりぎり注文
楽天証券 申し込む 毎月
毎日
最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
増額設定
マネックス証券 申し込む 毎月
毎日
最低金額:
※引き落とし方法による
 証券口座から:100円
 銀行口座から:1,000円
設定単位:1円


(年2回まで)
非課税枠
使い切り機能
松井証券 申し込む 毎月 最低金額:100円
設定単位:1円
- -
auカブコム証券 申し込む 毎月 最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
-

それぞれの証券会社のおすすめポイントについてふれていきます。

ぜひ使いたい、SBI証券「NISA枠ぎりぎり注文」or「課税枠シフト注文」

SBI証券では「ボーナス設定」と「NISA枠ぎりぎり注文」および「課税枠シフト注文」を用意しています。それぞれの概要は以下の通りです。

ボーナス設定年間40万円の枠と別に上乗せの積み立てができる設定

NISA枠ぎりぎり注文…積み立てが年間40万円を超える場合に、枠に収まるよう自動的に調整される設定(40万円超の部分は注文されない)

課税枠シフト注文…積み立てが年間40万円を超える場合に、40万円超の部分を通常の課税口座で積み立てる注文

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通常は年間40万円までの範囲(毎月コースなら約3.3万円)で積立額を設定しますが、「ボーナス設定」はこれを暫定的に無視して設定できます。

積立nisa 金額変更 デメリット
(画像=著者作成)

ボーナス設定は年40万円を超えて積み立てを設定できますが、実際には買い付けされません。何度目かの積み立てが年40万円の枠を超える場合、その積み立てが全額失効してしまうためです。

例えば1万円の積み立てを設定しているものの、つみたてNISAの枠が残り5,000円しかないケースを想像しましょう。この場合、次の1万円の積み立て注文は全額失効してしまいます。

「NISA枠ぎりぎり注文」を設定すると、自動的に枠に収まる金額に修正されて買い付けられます。40万円超の部分は失効します。

なお、「課税枠シフト注文」も設定できます。「NISA枠ぎりぎり注文」では40万円超の部分を失効していましたが、「課税枠シフト注文」は通常の口座(課税口座)で積み立てられます。

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【「SBI証券」で投資枠を使い切るためのポイント】
ポイントは「ボーナス設定」の併用です。通常の積み立て設定ではそもそも年40万円を超える注文を設定できないため、枠を超えません。

ボーナス設定なら枠を超える設定ができます。ボーナス設定で残りの枠以上を買い付けるよう設定し、併せて「NISA枠ぎりぎり注文」または「課税枠シフト注文」を設定します。

そうすることでほぼ全ての枠を使い切れます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

SBI証券の積立NISAに関するいい口コミ

ポイント制度が使いやすい

私がSBI証券のつみたてNISA利用して感じたメリットは、TポイントやPontaポイントが1ポイント=1円で利用できる点です。

30代・男性

使いやすく知名度の高い証券会社です

知名度が高い証券会社なので安心感があり、少額でも積み立てできることが最大のメリットだと思います。積み立ての設定を一度してしまえば、後はお金を入金するだけ。1ヵ月に1回、運用を確認するくらいで、ほとんどほったらかしにできているので安心して使っています。

40代 男性

SBIでまとめて管理できるのが楽です

FX、iDeCo、個別株などもまとめて運用できるのが楽。手数料が安く、銘柄の選択肢も多いので安心感があります。PCの画面で簡単にNISAのページに移動できるのもいいです。クレカ積立サービスもとても便利です。

20代 男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

SBI証券の積立NISAに関するよくない口コミ

気軽に相談できない

すべてネット経由での操作なので、パソコンやスマホが苦手な人には使いにくいかもしれません。気軽に誰かに相談することができず、自分で全部決めないといけないので不安が解消できない点がデメリットです。

40代・男性

問合せ対応がいまいち

SBI証券のホームページがわかりにくい点がデメリットです。どこでつみたてNISAの銘柄を購入すればいいのかが非常にわかりづらく、苦労しました。購入資金の自動振り替えを利用していますが、手続きが面倒でした。進め方が理解できず質問しましたが、いろいろな部門や他の会社に電話するように言われ、たらいまわしにされました。

40代・男性

アプリが使いにくい

積み立てアプリがWealthNaviに比べて使いにくいです。つみたてNISA専用のアプリが別なら、長期積立用として銀行代わりに使えるのでいいのではと思います。

20代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

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楽天証券は「増額設定」で積立NISA枠を使い切れる

楽天証券では「増額設定」でつみたてNISA枠を使い切りやすくしています。通常は年間40万円の上限を超えないよう3万3,333円まで(毎月コース)しか設定できませんが、増額設定はこれに上乗せして設定が可能です。

例えば9月につみたてNISAを毎月コースで始めた場合、上限の3万3,333円を設定しても約13.3万円しか利用できません(3万3,333円×4か月)。このとき、増額設定で月に6万6,667円上乗せすれば40万円を使い切れます。

ボーナス設定との違いは以下の通りです。なお、増額設定は翌年以降には持ち越されません。上の例では一時的に月10万円の積み立てとなっていますが、翌年以降は増額設定が失われ、通常の3万3,333円の積み立てのみが残ります。

ボーナス設定 増額設定
指定できる月 年2ヵ月まで 残りの積立回数の
全て
設定の翌年への持ち越し あり なし

つまり、増額設定は「初年度限定の方法」です。設定をいちいち変更しなくても、翌年も40万円の投資枠に収まるようになっています。

年の途中からつみたてNISAを始める場合は増額設定を活用して、できるだけ40万円の投資枠を使い切るようにしましょう。

\増額設定も可能!/
楽天証券の詳細はこちら
(公式サイト)

「楽天カード決済」を活用するときの注意点

楽天証券のつみたてNISAは、「楽天カード」で決済できます。積立金額の1%分ポイントが還元されるため、楽天証券でつみたてNISAを行う方の多くが利用しています。

しかし楽天カード決済を行う際に注意したいポイントがあります。

【楽天カード決済を行うときの注意点】
  • 積み立て日は毎月8日に固定(「毎日」の積み立ては選べない)
  • 月に5万円までしか決済できない

引用:楽天証券 楽天カードクレジット決済

楽天カード決済でつみたてNISAを行う場合、積み立て日は必ず毎月8日になります(2021年6月19日以前に設定した方は毎月1日)。積立コースは必ず「毎月」となり、「毎日」は選べません。

楽天カード決済額の上限にも注意が必要です。「増額設定」によっては月に5万円以上の積み立てができますが、楽天カードは月に5万円までしか決済できません。また「ボーナス設定」ができないというデメリットもあります。

楽天カード決済はポイント還元が魅力ですが、決済額の上限に注意しましょう。

楽天証券の積立NISAに関するいい口コミ

ポイントが使えてうれしいです!

楽天証券を選んだ一番の理由は、買い物で貯まったポイントを投資に使えるからです。毎月100円から積み立てを始められますし、つみたてNISAをカードで支払うと、その分もポイントがもらえるのもうれしいです。

30代・女性

楽天カードを使って満足度アップ

楽天カードを使うとポイントが発生するので、とても助かっています。取扱銘柄が多いのもメリットです。選べないものも中にはありますが、それでも現状で満足できています。

30代・男性

豊富な投資信託数が良い

投資信託の銘柄が豊富で、選択肢が多いのが良いです。楽天カードでつみたてNISAをすれば、ポイントを貯められるのも良いです。

40代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

楽天証券の積立NISAに関するよくない口コミ

いちいちホームページにアクセスするのが面倒

今のところ、それほどデメリットに感じていることは正直ありません。ただ、いちいち楽天証券のホームページにアクセスするのが面倒くさいと思ったことは多々あります。ログインしなくてはならないのが手間に感じてしまいます。

30代・女性

つみたてNISA専用アプリがほしい

おおむね満足していますが、あえて挙げるなら専用のアプリがない点がデメリットです。株式トレードのアプリで、つみたてNISAの内容もあわせて見なくてはならないので使いにくいです。

40代・男性

つみたてNISA専用アプリがないので不便

何かを確認したいときに、都度ブラウザを開いて利用しないといけない点が不満です。楽天は数多くのアプリを提供していますが、つみたてNISAには専用アプリがありません。そのせいで確認する手間がかかり不便を感じます。

20代・女性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

\カード決済でポイントが貯まる/
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マネックス証券は「NISA非課税投資枠使い切り設定」が便利

マネックス証券はつみたてNISAの枠40万円を使い切れるよう、「ボーナス設定」のほかに「NISA非課税投資枠使いきり設定」を用意しています。

SBI証券の「NISA枠ぎりぎり注文」と同じように、積立金額が投資枠を超える際に、投資枠に収まるよう自動的に積立金額を調整する機能です。 例えば、下記のようなケースを考えてみましょう。

<非課税投資枠が残り2万円のとき、3万円の積み立てが行われる場合>
通常は3万円の積み立ての全額が失効し、非課税投資枠が2万円分残ってしまいます。

「NISA非課税投資枠使い切り設定」の場合は、積立額を残りの非課税投資枠に合うように自動で調整します。この場合、本来の積立額3万円が2万円に自動で調整されるため、非課税投資枠を使い切ることができます。

ただしマネックス証券では、「月の積立額×12ヵ月分+ボーナス設定」が40万円を超える設定はできません。つまり、SBI証券のように「40万円を超える積み立てを設定し、NISA枠ぎりぎり注文で40万円に収める」ということができないのです。

マネックス証券の「NISA非課税投資枠使い切り設定」は、分配金の再投資のように、意図せず非課税投資枠が減ってしまった場合に有効な方法といえるでしょう。

「NISA非課税投資枠使い切り設定」は「自動つみたて(マネックス証券口座からの引き落とし)」でのみ利用できます。銀行口座から引き落とす「銀行de自動つみたて」などには対応していないため、注意しましょう。

年の途中から使い切るなら「ボーナス設定」が有効

マネックス証券でつみたてNISAを年の途中から始める場合は、「ボーナス設定」を活用すると40万円の非課税投資枠を使い切りやすいです。

例えば、下記の場合を見てみましょう。

<9月からつみたてNISAを始める場合>
残り4ヵ月しかないため、通常は13万3,332円しか積み立てられません(3万3,333円×4ヵ月)。実際は積み立てない1~8月分の積立額も、40万円の計算に含まれてしまうからです。

そこで月の積立額を減額し、残りをボーナス設定にするとしましょう。例えば月の積立額を100円(年間1,200円)にすると、ボーナス設定で39万8,800円を設定できます。任意のふた月(例えば10月と11月)で19万9,400円ずつ買えるため、40万円の投資枠をほとんど使い切ることができます。
月の積立額 ボーナス設定 合計
9月 100円 100円
10月 100円 19万9,400円 19万9,500円
11月 100円 19万9,400円 19万9,500円
12月 100円 100円
39万9,200円

翌年以降積立額を調整すれば、積立額の偏りを修正できます。マネックス証券で40万円を使い切りたい場合は、この方法を試してみてください。

マネックス証券の積立NISAに関するいい口コミ

少額からでも始めやすい

マネックス証券なら100円からでもつみたてNISAを始められます。積立金額が小さいことがメリットです。投資信託の購入手数料も全銘柄無料なので手軽に投資できるところが良い面だと思います。

30代・男性

豊富な商品ラインアップ

マネックス証券は、つみたてNISAの取り扱い商品が150件以上あるので、自分に合った商品がきっと見つかります。ツールでランキングやパフォーマンスも見られるので、投資の知識が少ない人には役立つと思います。年間上限額の40万円を使い切り設定すると、限度枠を無駄にすることなく運用できます。ネット証券なので利用料を安く抑えることができるので、おすすめです。

40代・男性

初心者向き

投資信託の取り扱い本数が多く、自分にニーズにあった商品を選べます。説明も丁寧なのでどんな商品かも理解しやすいです。引落手数料が無料なので入金額に悩むこともありません。また使用しているとマネックスポイントがたまってAmazonギフト券などに交換できるのもメリットです。非常にわかりやすく初心者の方にも向いています。

40代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

マネックス証券の積立NISAに関するよくない口コミ

NISAの切り替え手続きが難しかった

一般NISAとの切り替えがちょっとむずかしいところがデメリットです。WEBで切り替えができませんでした。それ以外は特にありません。

30代・男性

積立頻度の選択肢が少ない

積立頻度の選択肢がSBI証券に比べて少ない点がデメリットです。

40代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

マネックス証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

Q&A

Q. つみたてNISAの積立金額の変更(増減)はいつでもできる?

積立ルール(投資枠は年間最大40万円)の範囲内なら、いつでも積立金額を変更(増減)することができます。

Q. つみたてNISAの積立金額の変更をもっとも柔軟にできる証券会社はどこ?

ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)のつみたてNISAの積立ルールを比較すると、SBI証券がもっとも柔軟に積立金額を変更できるといえます。積立コースの種類の豊富さやボーナス設定が用意されていることなどからこのような結果となります。

Q. 積立金額を増やしたい場合、どのようにすると良い?

通常の積立金額を増額させるか、ボーナス設定を活用しましょう。ボーナス設定はどうしても積立金額に偏りが出てしまうため、実質的に投資時期の偏りが出てしまいます。そのため、時間を分散させながら積み立てられる通常の増額の方が望ましいです。

Q. 積み立ての継続が難しい場合、どのように対応すると良い?

基本的には、「減額」「解除(停止)」「売却」のどれかで対応することになります。家計収支などの状況に合わせて、「減額⇒解除(停止)⇒売却」の順に検討しましょう。3つの選択肢の中で「売却」を選択すると、未使用の非課税期間投資枠が生じてしまい、つみたてNISAをフル活用できなくなるため注意しましょう。

楽天証券でつみたてNISAの積立金額を変更する手順は?
楽天証券でつみたてNISAの積立金額を変更したい場合、以下の手順で行ってください。

【つみたてNISAの積立金額変更手順(楽天証券)】
1. PCサイトにログイン
2. ページ上部のタブから「投資信託」→「積立設定」と遷移
3. 積立設定一覧画面から変更したい積立設定の「変更」を選択
4. 変更する項目を入力
5. 変更の内容と適用開始日を確認し、取引暗証番号を入力

SBI証券でつみたてNISAの積立金額を変更する手順は?
SBI証券でつみたてNISAの積立金額を変更する手順は以下の通りです。

【つみたてNISAの積立金額変更手順(SBI証券)】
1. PCサイトにログイン
2. ページ上部のタブから「NISA/つみたてNISA」→「つみたてNISA」と遷移
3. マイページ欄に表示される投信積立設定欄の「つみたてNISA」を選択
4. つみたてNISA設定一覧から変更する項目を入力
5. 変更の内容を確認し、取引パスワードを入力

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
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