「つみたてNISAを始めたいけど、後で積み立てる金額を変更できるかわからない」という方は多いかもしれません。

結論から言うと、つみたてNISAでは積立金額の変更はいつでもできます。つみたてNISAと各金融機関のルールの範囲内に収まっている必要はありますが、後で減額も増額も可能です。

本記事ではつみたてNISAの基本的なルールと、金額変更に柔軟に対応できるおすすめのネット証券をご紹介します。

つみたてNISAはいつでも積立の金額変更ができる

つみたてNISAは、積立ルールの範囲内(年間40万円以内)ならいつでも積立金額を変更できます。

<つみたてNISAの基本>
月に約3.3万円まで好きな積立金額を設定できる
(年間40万円の投資枠を超えない範囲で金額を設定)

例えば「このままのペースでは非課税枠を使いきれない時」や、「スタート時よりも余裕ができたのでもっと投資したい時」など、状況に応じて投資金額を柔軟に変更していくのがいいでしょう。

つみたてNISAにおすすめのネット証券比較!

つみたてNISAにおすすめの証券会社
2021年6月時点
会社名 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 auカブコム証券
商品数 174本 177本 170本 151本 157本
売買手数料 無料 無料 無料 無料 無料
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円
ポイント還元 Tポイント 楽天スーパー
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松井証券ポイント マネックスポイント 毎月ポイント
積立コース 毎月
毎週
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毎月
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ココがおすすめ 豊富な
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【使わなかった枠は繰り越せない】
つみたてNISAは年間40万円まで利用できますが、40万円を使い切らなかったとしても、その未使用分を翌年以降に繰り越すことはできません(※)。

無理のない範囲で行うことが大前提ですが、余裕があるならできるだけつみたてNISAの利用枠を使い切るようにしましょう。
(出典元:金融庁 つみたてNISAの概要
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

「毎日」「毎週」コースを選べる場合も

つみたてNISAは基本的に、毎月同じ日に積み立てる「毎月コース」が主流です。ただし、金融機関によっては毎月コース以外に「毎日コース」や「毎週コース」を選べる場合もあります。

【つみたてNISA 積立コースの種類】
・毎月コース:毎月同じ日に積み立てる
・毎週コース:毎週同じ曜日に積み立てる
・毎日コース:毎営業日積み立てる

毎月コースより毎週コースが、また毎週コースより毎日コースの方がタイミングをより分散させることができます。

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積立コースは金融機関によって異なるので、つみたてNISA口座を開設する前にチェックしましょう。積立コースが複数ある金融機関はあとで紹介します。

【積立タイミングの分散にはリスクを下げる効果が】
積立投資のメリットに「時間の分散」があります。1回でまとめて買うのではなく、投資タイミングを分散させることでリスクを小さくできる効果が期待できます。

1回で買ってしまうと、そこが安値なら大きな利益を得られますが、反対に高値だった場合は損失となってしまいます。

積立投資なら投資タイミングを複数回に分けられます。高値でも安値でも買うことで、平均的な価格での投資が可能です。

時間の分散は投資タイミングを分散させるほど効果が高くなります。したがって、「毎日コース」が最も時間の分散効果を得られるといえます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

つみたてNISAは手取りを25%アップさせる

積立額の変更から少し脱線しますが、ここでつみたてNISAのメリットを再確認しましょう。つみたてNISAのメリットは非課税にありますが、具体的にどれくらいお得なのでしょうか。

通常は利益の20.315%が税金として取られますが、つみたてNISAは非課税です。

出典:金融庁 平成26年分以後の株式等の譲渡所得等について

仮に100万円の利益を得られたとして、通常の場合とつみたてNISAの手取り額(利益-税金)を以下にまとめます。

<利益100万円の場合 手取り額の違い>

手取り額
通常(税率:20.315%) 79万6,850円
つみたてNISA(非課税) 100万円

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投資で100万円の利益を得ても、通常だと手取りは約80万円にしかなりません。つみたてNISAなら100万円のまま受け取れます。約25%手取りが向上しました。

このことから、つみたてNISAは手取りを1.25倍にできる制度ともいえます。やはり有利な制度なので、できるだけ40万円の枠を使い切るようにしたいですね。

つみたてNISAの投資枠を使い切りたいなら、ネット証券がおすすめ

(画像=naka / stock.adobe.com)

つみたてNISAは毎月同じ金額で積み立てるのが基本ですが、そのままでは投資枠が余ってしまうケースがあります。例えば10月から始めた場合、12月までに約10万円しか使えません(3.3万円×3カ月)。

そこで特定の月だけ増額する「ボーナス設定」や、年間40万円の「投資枠を使い切る設定」など、金額を柔軟に調整できる金融機関を選ぶといいでしょう。

【どうしても使い切れない金融機関がある】
つみたてNISAの枠を使い切るには「ボーナス設定」などの工夫が必要なのですが、全ての金融機関が行っているわけではありません。したがって、どうしても枠を使い切ることができない金融機関があります。

よくあるパターンが「月3.3万円」を上限とするケースです。この場合、年初から始めても必ず4,000円分枠が余ってしまいます(3.3万円×12カ月=39万6,000円)。

ネット証券の多くは積立金額を1円単位で調整できるので、「月3万3,333円」まで設定できます。これなら枠を残り4円まで使うことができます。また上述したような「ボーナス設定」などで40万円満額を使い切ることもできます

次章でこれらに対応しているネット証券をご紹介します。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

つみたてNISAの金額変更が最も柔軟にできる証券会社はどこ?

下記の表にて、ネット証券5社のつみたてNISAの積立ルールを一覧にまとめました。

比較した結果、一番おすすめしたいのは「SBI証券」です。5社の内、SBI証券はかなり柔軟に積立金額を設定できることがわかります。全ての項目で最も充実した内容になりました。

積立コース 最低金額、設定単位 ボーナス設定 投資枠を
使い切る設定
SBI証券 申し込む 毎月
毎週
毎日
最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
NISA枠
ぎりぎり注文
楽天証券 申し込む 毎月
毎日
最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
増額設定
マネックス証券 申し込む 毎月
毎日
最低金額:
※引き落とし方法による
 証券口座から:100円
 銀行口座から:1,000円
設定単位:1円


(年2回まで)
非課税枠
使い切り機能
松井証券 申し込む 毎月 最低金額:100円
設定単位:1円
- -
auカブコム 申し込む 毎月 最低金額:100円
設定単位:1円

(年2回まで)
-

それぞれの証券会社のおすすめポイントについてふれていきます。

ぜひ使いたい、SBI証券「NISA枠ぎりぎり注文」or「課税枠シフト注文」

SBI証券では「ボーナス設定」と「NISA枠ぎりぎり注文」および「課税枠シフト注文」を用意しています。それぞれの概要は以下の通りです。

ボーナス設定年間40万円の枠と別に上乗せの積み立てができる設定

NISA枠ぎりぎり注文…積み立てが年間40万円を超える場合に、枠に収まるよう自動的に調整される設定(40万円超の部分は注文されない)

課税枠シフト注文…積み立てが年間40万円を超える場合に、40万円超の部分を通常の課税口座で積み立てる注文

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

通常は年間40万円までの範囲(毎月コースなら約3.3万円)で積立額を設定しますが、「ボーナス設定」はこれを暫定的に無視して設定できます。
積立nisa 金額変更 デメリット
(画像=著者作成)

ボーナス設定は年40万円を超えて積み立てを設定できますが、実際には買い付けされません。何度目かの積み立てが年40万円の枠を超える場合、その積み立てが全額失効してしまうためです。

例えば1万円の積み立てを設定しているものの、つみたてNISAの枠が残り5,000円しかないケースを想像しましょう。この場合、次の1万円の積み立て注文は全額失効してしまいます。

「NISA枠ぎりぎり注文」を設定すると、自動的に枠に収まる金額に修正されて買い付けられます。40万円超の部分は失効します。

なお、「課税枠シフト注文」も設定できます。「NISA枠ぎりぎり注文」では40万円超の部分を失効していましたが、「課税枠シフト注文」は通常の口座(課税口座)で積み立てられます。

SBI証券でつみたてNISAを始める
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【「SBI証券」で投資枠を使い切るためのポイント】
ポイントは「ボーナス設定」の併用です。通常の積み立て設定ではそもそも年40万円を超える注文を設定できないため、枠を超えません。

ボーナス設定なら枠を超える設定ができます。ボーナス設定で残りの枠以上を買い付けるよう設定し、併せて「NISA枠ぎりぎり注文」または「課税枠シフト注文」を設定します。

そうすることでほぼ全ての枠を使い切れます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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投資枠を使い切りたいなら「楽天証券」「マネックス証券」も選択肢に

投資枠を使い切れるよう、特別な設定を用意している「楽天証券」「マネックス証券」もおすすめです。

・楽天証券「増額設定」

楽天証券では「増額設定」でつみたてNISA枠を使い切りやすくしています。通常は年間40万円の上限を超えないよう3万3,333円まで(毎月コース)しか設定できませんが、増額設定はこれに上乗せして設定が可能です。

例えば9月につみたてNISAを毎月コースで始めた場合、上限の3万3,333円を設定しても約13.3万円しか利用できません(3万3,333円×4か月)。このとき、増額設定で月に6万6,667円上乗せすれば40万円を使い切れます。

ボーナス設定との違いは以下の通りです。なお、増額設定は翌年以降には持ち越されません。上の例では一時的に月10万円の積み立てとなっていますが、翌年以降は増額設定が失われ、通常の3万3,333円の積み立てのみが残ります。

ボーナス設定 増額設定
指定できる月 年2ヵ月まで 残りの積立回数の
全て
設定の翌年への持ち越し あり なし

楽天証券でつみたてNISAを始める
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・マネックス証券「NISA非課税投資枠使い切り設定」

マネックス証券はつみたてNISAの枠40万円を使い切れるよう「NISA非課税投資枠使いきり設定」を用意しています。

SBI証券の「NISA枠ぎりぎり注文」と同じように、積立金額が投資枠を超える際に、投資枠に収まるよう自動的に積立金額を調整する機能です。

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その他の積立ルールも確認しておこう

積立の基本となる「毎日コース」と「毎週コース」の差や、ボーナス設定の仕組みも理解しておくと、金融機関選びに役立ちます。

「毎日コース」と「毎週コース」の差

毎日コースを選択できるのは「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」で、SBI証券は「毎週コース」も選択できます。

積立コースが異なる場合、積み立て1回あたりの金額の上限が変わります。毎月なら1回あたり約3.3万円まででしたが、毎日だと約1,600円です。

毎週コースはSBI証券でしか選択できませんが、1回あたり7,692円が上限です。

積立1回分の上限
毎月コース 約3.3万円
毎週コース 7,692円(SBI証券)
毎日コース 約1,600円

増額する月を2つ選べる「ボーナス設定」

ボーナス設定は「松井証券」以外のネット証券で選べます。通常の積立投資より多くの金額を積み立てる月を最大2ヵ月分選べる設定です。

「普段の収支だとあまり積立できない」という方は、通常の積立金額は控えめにして、ボーナスが出る月の積立金額を増やしてみてはいかがでしょうか。

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つみたてNISA金額変更の活用法 4つのパターンごとに解説

つみたてNISAの金額変更は、「増額」だけではありません。減額したり、停止したりもできます。変更が必要になる4つのシチュエーションを想定し、パターン別に対処法を解説します。

4つのパターン.png
(画像=fuelle編集部作成)

1. 積立が厳しいので減額したい

<対処法>
「減額」「停止」「売却」のどれかで対応

「考えていたより家計収支が厳しく、積み立てが苦しい」という場合、積立金額を減らすために3つの対処法が候補となります。

・積立金額を減らす「減額」
・または積み立てを一時的に止める「停止」
・すでに積み立てた資産の「売却」

家計収支などの状況に合わせて、「減額⇒停止⇒売却」の順に検討しましょう。

【売却はおすすめしない!できるだけ継続を】
3つの対処のうち、「売却」はあまりおすすめしません。つみたてNISAをフル活用できなくなるためです。

つみたてNISAは非課税期間が20年間ありますが、途中で売却してしまうと非課税期間は終了します。投資枠が復活することもありません。つまり、未使用の非課税期間が出てしまいます。

また、長期投資のメリット「複利」が働かなくなってしまう点もデメリットです。複利は長期運用するほどリターンは大きくなり、運用期間が短いと効果が弱くなってしまいます。

どうしてもお金が必要なときは仕方ありませんが、安易な売却はしないようにしましょう。家計収支の見直しも行いながら、できるだけ長く運用するようおすすめします。

なお、「減額」のデメリットについては、もう少し後で紹介します。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

2. 積立金額を増やしたい 

<対処法>
「通常の増額」か「ボーナス設定」を利用

積立金額を今より増やしたい場合、通常の積立金額を増額させるかボーナス設定を活用しましょう。

「時間の分散」を考えると、通常の増額の方が望ましいです。ボーナス設定は積立金額に偏りが出るので、実質的に投資時期の偏りが出てしまうためです。

もちろん、ボーナス設定で増額しても大丈夫です。途中で積立を止めてしまわない限り、時間の分散は充分働くでしょう。

3. 投資枠を使い切りたい

<対処法>
「ボーナス設定」か「使い切る設定」で対応

40万円の投資枠を使いきりたい場合、「ボーナス設定」を活用すると便利でしょう。例えば、以下のように積立金額を設定すると、端数が出ずに40万円を使い切れます。

月の積立額 ボーナス設定の額
(年2回)
1万円×12カ月
(年12万円)
14万円×2カ月
(年28万円)
1.5万円×12カ月
(年18万円)
11万円×2カ月
(年22万円)
2万円×12カ月
(年24万円)
8万円×2カ月
(年16万円)
2.5万円×12カ月
(年30万円)
5万円×2カ月
(年10万円)
3万円×12カ月
(年36万円)
2万円×2カ月
(年4万円)

また、金融機関に「投資枠を使い切る設定」があるならそちらを使ってもよいでしょう。上述した3社(SBI証券楽天証券マネックス証券)にはありますので、より柔軟に金額を設定できるでしょう。

4. 投資タイミングをコントロールしたい

<対処法>
ルール内で積立の変更を繰り返す

つみたてNISAは、本来投資タイミングは選べず、定期積立の投資に限定されています。しかし、積立金額の変更を繰り返せば、実質的に投資タイミングのコントロールは可能です。

注意点は、各金融機関の設定変更スケジュールです。

例えば「SBI証券」の場合、銀行引き落としでつみたてNISAをしていると、引き落とし請求日の10営業日前までに設定を変更しないといけません。

設定変更スケジュールは金融機関や引き落とし方法でも変わるので注意しましょう。

【コントロールは無理にしなくてもOK】
この方法は「どうしても投資タイミングを自分で選びたい」という方だけ行いましょう。積立投資において、投資タイミングを無理にコントロールする必要性は低いためです。

積立投資のメリット「時間の分散」を思い出しましょう。これはそもそも「投資タイミングが高値か安値か分からない」という背景がありました。この解決のため、あえて投資タイミングを分散させ、平均価格での投資を目指しているのです。

つまり、投資タイミングをコントロールするのはある程度可能ですが、コントロールしても結局「高値か安値かわからない」という問題は残るのです。

「投資タイミングに自信がある方」や「自分で物事を決めることが好きな方」は投資タイミングのコントロールを試みてもいいでしょう。そうでない場合、定期的な積立投資を淡々と行うことをおすすめします。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

つみたてNISAの金額を減らす3つのデメリット

つみたてNISAでは積立金額を減らすデメリットが主に3つあります。確認しておきましょう。

金額を減らすデメリット.png
(画像=fuelle編集部作成)

1.未使用の投資枠が出てしまう

つみたてNISAの年間40万円の枠は毎年割り当てられます。積み立ては2042年までできるので、仮に2021年につみたてNISAを開始すれば累計で880万円(40万円×22年間)の投資ができます。

ただし、投資枠の未使用部分は翌年へ繰り越されません。減額すると必ず未使用部分が出るので、累計の投資額は減ってしまいます。

【積立金額別 つみたてNISAの累計投資額(2021年スタートの場合)】

2042年までの累計投資額 満額との差
年間40万円(満額) 880万円
年間30万円 660万円 ▲220万円
年間20万円 440万円 ▲440万円

2.時間の分散が弱くなってしまう

前章の「積立金額を増やしたい」でも触れましたが、「時間の分散」を考えると積立金額は一定の方が望ましく、減額すると効果が弱くなってしまいます。

また、積み立てた銘柄の「売却」は「複利効果」も弱めてしまうため、さらに悪手です。

3.目標から遠ざかってしまう可能性がある

他の条件が同じ場合で積立金額を減らすと、当たり前ですが将来の積立金額も減ります。

仮に年間リターン3%で、積立期間を20年間とした場合、積立金額ごとに将来いくらになっているか以下にまとめました。

リターン年間3%の商品に20年間積み立てる場合
積立金額
(年額)
将来の資産額
10万円 268.7万円
20万円 537.4万円
30万円 806.1万円
40万円 1,074.8万円

安易な減額は将来の目標に到達できない可能性があります。目標到達のためには、いくら積み立てないといけないのか把握することが大切です。

年間に必要な金額を算出できる「減債基金係数」を活用しよう

目標金額に減債基金係数を掛けると、年間に必要な金額が計算できます。

下記にリターンと積立期間別にまとめました。

例えば、将来1,000万円を積み立てたい場合、年間リターン3%で20年間積み立てるとすると、1,000万円×0.037=37万円となり、年間に37万円積み立てる必要があります。

積立期間
10年 20年
年間リターン 1% 0.096 0.045
3% 0.087 0.037
5% 0.080 0.030
8% 0.069 0.022
10% 0.063 0.017

つみたてNISAの金額変更はいつでもOK 減額デメリットには注意

つみたてNISAはいつでも金額変更できますが、減額するデメリットには注意しましょう。

特に売却はおすすめしません。家計収支から 積立が難しくなった場合、減額⇒停止⇒売却の順に考え、できるだけ継続するようにしましょう。

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つみたてNISA 積立金額の変更について Q&A

Q. つみたてNISAの積立金額の変更(増減)はいつでもできる?

積立ルール(投資枠は年間最大40万円)の範囲内なら、いつでも積立金額を変更(増減)することができます。

Q. つみたてNISAの積立金額の変更をもっとも柔軟にできる証券会社はどこ?

ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)のつみたてNISAの積立ルールを比較すると、SBI証券がもっとも柔軟に積立金額を変更できるといえます。積立コースの種類の豊富さやボーナス設定が用意されていることなどからこのような結果となります。

Q. 積立金額を増やしたい場合、どのようにすると良い?

通常の積立金額を増額させるか、ボーナス設定を活用しましょう。ボーナス設定はどうしても積立金額に偏りが出てしまうため、実質的に投資時期の偏りが出てしまいます。そのため、時間を分散させながら積み立てられる通常の増額の方が望ましいです。

Q. 積み立ての継続が難しい場合、どのように対応すると良い?

基本的には、「減額」「停止」「売却」のどれかで対応することになります。家計収支などの状況に合わせて、「減額⇒停止⇒売却」の順に検討しましょう。3つの選択肢の中で「売却」を選択すると、未使用の投資枠が出てしまうなど、つみたてNISAをフル活用できなくなるため注意しましょう。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
 

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