
SBI証券の口座を三井住友カード経由で開設するデメリットは、ポイントプログラムが限定されることと、ポイント投資できる種類が少ないことです。
その他サービスについては、三井住友カード経由の口座と通常のSBI証券口座で同様です。かつ、三井住友カード仲介口座独自のメリットはほとんどありません。
そのため、三井住友カード仲介口座を積極的に選ぶ理由は少ないと言えます。
SBI証券の通常口座でも、三井住友カードのクレカ積立は可能です。特にこだわりがなければ、SBI証券の通常口座を開設するのがいいでしょう。
SBI証券を三井住友カード経由で始めるデメリットとは?

SBI証券を三井住友カード経由で開設するデメリットは次の2点です。
※三井住友カード経由で開設したSBI証券口座を「三井住友カード仲介口座」と呼びます。
SBI証券を三井住友カード経由で始めるデメリット1. 貯められるポイントがVポイントのみ
三井住友カード仲介口座では、Vポイントしか貯められません。
しかし通常のSBI証券の口座では、貯められるポイントを5種類から選択できます。
通常口座 | 三井住友カード仲介口座 | |
---|---|---|
Vポイント | 〇 | 〇 |
Tポイント | 〇 | ― |
Pontaポイント | 〇 | ― |
dポイント | 〇 | ― |
JALマイル | 〇 | ― |
選択肢がないというのは三井住友カード仲介口座の大きなデメリットでしょう。
SBI証券を三井住友カード経由で始めるデメリット2. ポイントで投資できるのが投資信託のみ
三井住友カード仲介口座ではポイント投資も限定されます。
SBI証券の通常口座は投資信託と国内株式にポイント投資できますが、三井住友カード仲介口座では投資信託にしか投資できません。
通常口座 | 三井住友カード仲介口座 | |
---|---|---|
投資信託 | 〇(※1) | 〇 |
国内株式 | 〇(※2) | ― |
※1.Tポイント、Pontaポイント、Vポイントのみ(dポイント、JALマイルは不可)
※2.Tポイント、Pontaポイントのみ(Vポイント、dポイント、JALマイルは不可)
出典:SBI証券 SBI証券のポイントサービス、SBI証券 SBI証券Vポイントサービス
貯まったポイントを有効活用したいと考える人にとって、選択肢が少ないのはデメリットでしょう。
SBI証券を三井住友カード経由で始めるメリットはほぼない
SBI証券を三井住友カード経由で始めることに、独自のメリットは特にありません。
むしろ、比較するとSBI証券の通常口座には独自のメリットがあります。
両口座でどんなシーンでポイントが付与されるかを比べてみたところ、通常口座なら紹介1人につき5,000ポイント(最大3名)が付与されます。これは三井住友カード仲介口座にはないサービスです。
通常口座 | 三井住友カード 仲介口座 |
|
---|---|---|
新規口座開設 | 100ポイント | 100ポイント |
投資信託の保有 | 最大0.25%(年率) | 最大0.25%(年率) |
SBIラップの保有 | 最大0.2%(年率) | 最大0.2%(年率) |
金・銀・ プラチナの取引 |
手数料の1% | 手数料の1% |
FX取引 | 10単位ごとに 10ポイント |
10単位ごとに 10ポイント |
紹介 | 紹介1人ごとに 5,000ポイント (最大3名)(※2) |
― |
■三井住友カード仲介口座の独自メリットは失われつつある
実は、元々は三井住友カード仲介口座の独自メリットは以下の2点ありました。しかしこれらのメリットは失われつつあります。
三井住友カード仲介口座独自のメリット
①仲介口座限定のVポイントアッププログラム特典……2023年12月末で終了
②国内株式のポイント付与(手数料の3%)……手数料無料化によりポイント付与なし
【①仲介口座限定のVポイントアッププログラム特典は2023年で終了】
三井住友カード仲介口座の独自のメリットとしてVポイントアッププログラムの特典が挙げられます。
しかし特典は2023年12月末までの利用分で終了します。
当月末のNISA/つみたてNISA口座の保有資産評価額が30万円以上で、対象のコンビニ・飲食店での当月のカードご利用金額の1.00%相当のVポイントが貯まる特典です。
Vポイントを貯めている人には三井住友カード仲介口座を選ぶメリットでしたが、2024年以降はこの特典を受けられなくなります。
【②国内株式のポイント付与は、手数料無料化によりなくなった】
もともと国内株式の取引に関しては、三井住友カード仲介口座の方が「手数料の3%」と高く、有利でした。しかしこのメリットはすでになくなりました。
SBI証券では2023年9月、「ゼロ革命」と銘打ち国内株式の手数料が無料化したからです(電子交付の設定が条件)。
国内株式取引の付与は手数料に基づくため、現在は三井住友カード仲介口座と通常口座の双方でポイント付与されません。
株式会社 SBI 証券……(略)……は、2023 年 9 月 30 日(土)発注分から、「ゼロ革命」と題して、インターネットコースのお客さまを対象として、オンラインの国内株式売買手数料の無料化を実施することをお知らせします。なお、取引報告書などの各種交付書面を「電子交付」に設定することが条件となります。
出典:SBI証券 「ゼロ革命」(国内株式売買手数料無料化)のお知らせ

SBI証券の通常口座でも三井住友カードは利用可能!

SBI証券の通常口座であっても、三井住友カードを利用して積み立て(クレカ積立)はできます。
・SBI証券のクレカ積立のメリット
・SBI証券でクレカ積立ができる三井住友カードの種類
・SBI証券のクレカ積立の注意点
SBI証券のクレカ積立のメリット
■入金の手間が省ける
クレカ積立なら投信積立をクレジットカードで決済できます。
事前に入金する手間から解放され、残高不足で注文が失効する心配もありません。
代金はほかのショッピングなどの利用額と一緒に、毎月10日か26日に引き落とす仕組みです(三井住友カードのスケジュールに準じる)。
■Vポイントが付与される
三井住友カードのクレカ積立なら積立額の0.5%~5.0%分のVポイントが付与されます。
「三井住友カード つみたて投資」は、投資信託積立額の最大2.0%分のポイントが貯まるお得さと、最短5分でのクレジットカード発行や一度設定すれば入金の手間や万が一の購入漏れがなく継続して投資が行える利便性などが高く評価され、幅広い世代のお客さまに利用いただいています。
(引用元:PR TIMES|株式会社SBI証券|「三井住友カード つみたて投資」の積立設定金額100億円突破のお知らせ)
例えば付与率0.5%の三井住友カード(NL)で毎月1万円を積み立てるなら年間では600ポイントを受け取れます。
付与ポイント(月間) | 付与ポイント(年間) | |
---|---|---|
積立額:毎月1万円 | 50ポイント | 600ポイント |
積立額:毎月2万円 | 100ポイント | 1,200ポイント |
積立額:毎月3万円 | 150ポイント | 1,800ポイント |
SBI証券では投資信託の購入手数料は原則として無料です。さらに三井住友カード(NL)ならカードの年会費もかかりません。
コストゼロでポイントを受け取れる点が、SBI証券のクレカ積立の大きな魅力です(一部のカードは年会費がかかります)。
SBI証券でクレカ積立ができる三井住友カードの種類
三井住友カードが発行するクレジットカードのうち、SBI証券に連携できるカードは以下の通りです。
付与率0.5% | 付与率1.0% | 付与率2.0% | 付与率5.0% |
---|---|---|---|
・三井住友カード(NL) ・右記以外の Vポイントが 貯まるカード |
・三井住友カード ゴールド Visa/Mastercard ・三井住友カード ゴールド PA-TYPE Visa/Mastercard ・三井住友カード ゴールド(NL) Visa/Mastercard ・三井住友カード プライムゴールド Visa/Mastercard ・三井住友カードゴールドVISA(SMBC) ・三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC) ・三井住友カード ビジネスオーナーズゴールド Visa/Mastercard ・三井住友ビジネスゴールドカード for Owners(Visa/Mastercard) ・三井住友銀行キャッシュカード一体型カード (ゴールド/プライムゴールド) |
・三井住友カード プラチナ Visa/Mastercard ・三井住友カード プラチナ PA-TYPE Visa/Mastercard ・三井住友ビジネスプラチナカード for Owners(Visa/Mastercard) |
・三井住友カード プラチナプリファード※ |
※三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。
出典:SBI証券 クレカ積立
この中でおすすめは三井住友カード(NL)です。
年会費無料のため余計なコストがかからず、かつクレカ積立では積立額の0.5%分のVポイントが付与されます(※)。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
クレカ積立の上限は月に5万円のため、最大で年間に3,000ポイントが付与されます。
SBI証券のクレカ積立の注意点
■積立設定が制限される
クレカ積立は積立設定が制限されます。
一方で通常の投信積立の場合、積立コースを毎日(毎営業日)・毎週・毎月・複数日・隔月の5コースから選べます。
また積立日も自由に設定可能です。積立日を給与支給日の直後に設定したり、より強い時間の分散(※)を狙って積立コースで毎日を選んだりできます。
※時間の分散:資金を一度に投じるのではなく複数のタイミングで投資する投資方法。
このように、積立設定を柔軟に選べないのはクレカ積立の注意点です。
通常の投信積立 (証券口座から引き落とし) |
クレカ積立 | |
---|---|---|
事前の入金 | 原則必要 (※1) |
不要 |
ポイント付与 (積立時) |
なし | 0.5%~5.0% |
積立コース | 毎日、毎週、毎月、 複数日、隔月 |
毎月 |
積立日 | 任意 | 1日 |
ボーナス設定 | 可能 | 不可 |
■ボーナス設定が利用できない
クレカ積立ではボーナス設定を利用できないことにも注意しましょう。
例えば積立額を毎月1万円、ボーナス設定で6月と12月に別途2万円ずつ積み立てる設定では、6月と12月は計3万円、その他の月は1万円を積み立てることとなります。
賞与や年末調整による還付金など、臨時収入がある月に積立額を増やしたいときに便利です。
【ボーナス設定の設定画面】

※スポット注文:任意のタイミングで投資信託を買う注文方法。投信積立と異なり1回限りの注文。
クレカ積立中の銘柄にスポット注文を発注したい場合、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」と選択し、積み立てたい銘柄のファンド名をクリックします。

個別銘柄ページに遷移するため、「金額買付」または「口数買付」を選択します。購入金額を指定するなら「金額買付」を、口数を指定したいなら「口数買付」を選んでください。

SBI証券の通常口座でクレカ積立(三井住友カード)を行う手順

SBI証券の通常口座でクレカ積立をするための手順を紹介します。
SBI証券の通常口座でクレカ積立を行う手順① SBI証券で口座開設をする
まずはSBI証券で口座を開設しましょう。
- ステップ1.SBI証券ウェブサイトから申し込む
- ステップ2.メールアドレスの登録、認証をする
- ステップ3.申し込み情報の入力をする
- ステップ4.マイナンバー確認書類と本人確認書類の提出をする
ステップ1.SBI証券ウェブサイトから申し込む
次のボタンをクリックし、「口座開設にすすむ」を押します。

ステップ2.メールアドレスの登録、認証をする

登録するメールアドレスを入力し、「メールを送信」をクリックします。SBI証券から認証用のメールが届きます。

メールに記載された認証コードを入力し、メールアドレスを認証します。
ステップ3.申し込み情報の入力をする

申込者の情報や開設する口座の種類などを入力します。入力項目は以下の通りです。
- 居住地国の確認(日本のみor日本以外にもある)
- 氏名、生年月日、性別、電話番号、住所
- 開設口座の種別(源泉徴収あり特定口座、源泉徴収なし特定口座、一般口座)
- iDeCo資料の同時請求の選択
- 同時開設口座の選択(NISA、住信SBIネット銀行、SBI新生銀行)
- ポイントの選択(Vポイント、Tポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル)
開設方法を「ネットで口座開設」と「郵送で口座開設」から選択します。
「ネットで口座開設」を選択した場合はログイン情報(ユーザーネーム、パスワード)が発行されるため控えておきます(「郵送で口座開設」は後日郵送される開設完了通知で受け取る)。
ステップ4.マイナンバー確認書類と本人確認書類の提出をする
マイナンバー確認書類と本人確認書類を提出します。
「ネットで口座開設」はスマートフォンでの撮影かウェブアップロード、「郵送で口座開設」はSBI証券から送られる書類を返送して提出します。
書類は以下の組み合わせで提出します。
ネットで口座開設 (スマートフォン) |
ネットで口座開設 (左記以外) |
郵送で口座開設 |
---|---|---|
マイナンバーカード または 通知カード+運転免許証 |
マイナンバーカード+本人確認書類1点 または 通知カード(※1)+本人確認書類2点 |
マイナンバーカード+本人確認書類1点 または*通知カード+本人確認書類2点 |
提出できる本人確認書類は以下の通りです。
ネットで口座開設 (スマートフォン) |
ネットで口座開設 (左記以外) |
郵送で口座開設 | |
---|---|---|---|
運転免許証 | 〇 | 〇 | 〇 |
運転経歴証明書 | ― | 〇 | 〇 |
住民基本台帳カード | ― | 〇 | 〇 |
パスポート(※1) | ― | 〇 | 〇 |
健康保険証 | ― | 〇 | 〇 |
印鑑証明書 | ― | 〇 | 〇 |
在留カード/ 特別永住者証明書 |
― | ― | 〇 |
SBI証券の審査後に以下の方法で口座開設完了通知が送られます。
【口座開設完了通知が送られてくる方法】
・「ネットで口座開設」……メールか郵送
・「郵送で口座開設」……郵送
「ネットで口座開設」で開設完了通知をメールで受け取る場合、記載URLから任意の取引パスワードを設定します。郵送で受け取る場合、口座開設完了通知に記載された取引パスワードを用います。
「郵送で口座開設」の場合、開設完了通知にはログイン情報(ユーザーネーム、パスワード)と取引パスワードが記載されています。
SBI証券の通常口座でクレカ積立を行う手順② 三井住友カードを連携させる
SBI証券と三井住友カードの連携は以下の手順で行います。
- ステップ1.クレジットカード管理画面へ遷移
- ステップ2.三井住友カード会員サイトへログイン
ステップ1.クレジットカード管理画面へ遷移

SBI証券へログインし、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」と遷移します。

クレジットカード管理画面で「カードを登録する」を選択します。

規約を確認し、SBI証券の取引パスワードを入力して「カード会員認証へ」を選択します。
ステップ2.三井住友カード会員サイトへログイン
三井住友カード会員サイト「Vpass(ブイパス)」へのログインが求められます。
Vpass IDまたはSMBC IDでログインし、規約に同意するとSBI証券に三井住友カードが連携されます。
SBI証券の通常口座でクレカ積立を行う手順③ クレカ積立の設定をする
SBI証券でクレカ積立の設定をしましょう。
- ステップ1.積み立てたい投資信託の個別銘柄ページに遷移
- ステップ2.決済方法にクレジットカードを指定し投信積立を設定
ステップ1.積み立てたい投資信託の個別銘柄ページに遷移

クレカ積立は個別銘柄ページから設定します。
利益に税金がかかる課税口座(特定口座または一般口座)で積み立てるなら「積立買付」を、非課税のつみたてNISA口座で積み立てるなら「つみたてNISA買付」を選択します。
個別銘柄ページは「投資信託パワーサーチ」で検索できます。SBI証券ログイン後、「投信」→「銘柄検索・取扱一覧」と遷移すると表示できます。

ステップ2.決済方法にクレジットカードを指定し投信積立を設定
ステップ2-1.課税口座で積み立てる場合

課税口座でクレカ積立をする場合は積み立てたい投資信託の個別銘柄ページから「積立買付」をクリックします。
決済方法にクレジットカードを指定し、積立金額を入力します。

目論見書(もくろみしょ)などの書面を確認し、取引パスワードを入力すればクレカ積立の設定は完了です。
ステップ2-1.つみたてNISA口座で積み立てる場合

つみたてNISA口座でクレカ積立を行う場合、個別銘柄ページの「積立買付」を選択します。積み立てたい銘柄がつみたてNISA設定画面に追加されます。
複数の投資信託に積み立てたいならこれを繰り返します。
投資信託の追加が終わったら積立設定に進みます。つみたてNISA設定画面で決済方法にクレジットカードを指定します。積立金額を金額または比率で入力します。

各種の書面に目を通し、取引パスワードを入力すれば完了です。
三井住友カードで貯められるVポイントとは
SBI証券の通常口座でも、三井住友カード仲介口座でも、どちらを選択しても貯められるのがVポイントです。
ここではVポイントの特徴を紹介します。
三井住友カードでの支払いや、三井住友銀行やSBI証券のサービスの利用などでVポイントが付与されます。
Vポイントは様々な使い道があります。
【Vポイントの使い道の一覧】
・Visa加盟店・iD加盟店で支払い
・三井住友カードの利用分へ充当
・三井住友銀行の振込手数料の割引に利用
・SBI証券で投資信託の購入代金に充当(ポイント投資)
・他社ポイントや景品と交換
出典:三井住友カード Vポイントとは
Vポイントはアプリやプリペイドカードにチャージし、Visa加盟店やiD加盟店で支払いに使えます(1ポイント=1円)。
クレジットカードの国際ブランドであるVisaの加盟店は世界中にあります。使う場所に困ることは少ないでしょう。
またVポイントは2024年春にTポイントとの統合が予定されています。現在のTポイント加盟店でもVポイントが貯まったり使えたりするようになります。


若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
Q&A
証券口座から引き落とす通常の投信積立は積立コース(積み立てる頻度)を毎日(毎営業日)・毎週・毎月・複数日・隔月から選べます。積立日(積立注文の発注日)も自由に選択可能です。
しかしクレカ積立の積立コースは毎月、積立日は1日に固定されます。毎日や毎週のようにさらに早いペースで積み立てたることはできず、必ず毎月1日が積立日となります。
ボーナス設定ができないデメリットもあります。ボーナス設定とは特定の月だけ(最大で年2回)基本の積立額に上乗せし、より大きな金額を積み立てられる設定です。
通常の投信積立ではボーナス設定が可能ですが、クレカ積立では利用できません。
三井住友銀行と連携させたSBI証券口座は「三井住友銀行仲介口座」となります。
三井住友銀行仲介口座は、三井住友銀行の口座を管理できる三井住友銀行アプリからSBI証券の資産状況を閲覧できるようになります。預金と一元的に管理できるため利便性が向上します。
投資信託の発注も可能です。三井住友銀行仲介口座では、三井住友銀行アプリからログイン情報(ユーザーネーム、パスワード)の入力を省略して「SBI証券かんたん投資サイト」にアクセスできます。
SBI証券かんたん投資サイトでは積立スタイルの診断や投資信託の検索が可能です。投資信託の取引もでき、スポット注文や投信積立の設定(つみたてNISA含む)ができます。
SBI証券口座とクレジットカードの準備ができたらSBI証券にログインします。「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」と選択すると管理画面に遷移できます。
管理画面で「カードを登録する」を選択すると三井住友カード会員サイト三井住友カード会員サイト「Vpass(ブイパス)」に遷移します。
Vpass IDかSMBC IDでログインし規約に同意すればSBI証券と三井住友カードの連携は完了です。
三井住友銀行の親会社である三井住友フィナンシャルグループは2022年6月、SBI証券を中核に持つSBIホールディングスへ796.5億円を出資しました。信託銀行の所有分を除けば、三井住友フィナンシャルグループはSBIホールディングスの筆頭株主です(2023年3月末現在)。
上記の資本提携の一環で、三井住友銀行とSBI証券は2023年3月から金融商品仲介サービスの提供を開始しました。SBI証券のサービスを三井住友銀行が窓口となって提供するものです。
例えば三井住友銀行を経由してSBI証券口座を「三井住友銀行仲介口座」として開設できるようになりました。三井住友銀行仲介口座では三井住友銀行アプリからSBI証券口座を管理でき投資信託の購入も可能です。
年間では60万円までクレカ積立が可能です。三井住友カード(NL)では積立額の0.5%分のポイント付与(※)が受けられることから、最大で年間に3,000円ポイントを受け取れます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
クレカ積立の上限額はネット証券の多くで同様です。楽天証券(楽天カード)やマネックス証券(マネックスカード)、auカブコム証券(au PAYカード)もクレカ積立の上限は月に5万円までです。
ただしつみたてNISAの場合、制度の仕組みとして年間40万円までしか投資できません。したがってつみたてNISA口座のクレカ積立は月に3万3,333円(40万円÷12ヵ月)が上限です。
決まった金額を毎月1日に積み立てる方法のみ選択できます。ほかのネット証券の多くも同様で、楽天証券やマネックス証券、auカブコム証券もクレカ積立ではボーナス設定ができません。
クレカ積立中に上乗せして投資したい場合、スポット注文で代用しましょう。クレカ積立中の銘柄でもスポット注文は可能です。投信積立を継続しながら追加の購入ができるため、実質的にボーナス設定と同様の効果が得られます。
スポット注文は個別銘柄ページから可能です。SBI証券のログイン後、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」と選択すると設定中の投信積立が表示されます。積み立てたい銘柄のファンド名から個別銘柄ページに遷移し、「金額買付」または「口数買付」を選択します。
つみたてNISA口座がない場合は、SBI証券ウェブサイトから申し込んで開設してください。
クレジットカードの連携はSBI証券にログインして行います。「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」と選択するとクレジットカード管理画面が表示されます。「クレジットカードを登録する」を選択するとクレジットカードを連携できます。
つみたてNISA口座のクレカ積立は個別銘柄ページから設定します。個別銘柄ページで「つみたてNISA買付」を選択すると、つみたてNISA設定画面に追加されます。つみたてNISA設定画面で決済方法にクレジットカードを指定すると、クレカ積立の設定は完了です。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
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