離婚を確実に決めるなら、まずは資金準備の心構えを

離婚を後悔しないために知っておくべき準備と心構え
(画像=pixabay.com/ja/、『Plus Quality』より引用)

離婚後の女性が直面して困窮しがちなのは、何と言っても「お金の問題」です。離婚後は想像以上に出費が多いのです。例えば「別居のための引越し費用」「新居の賃貸借契約費用」は大きな出費です。新しい物件には家電など生活必需品も最低限揃える必要があるでしょう。それに加えて、仕事が決まるまでの間は当面の生活費も必要です。このように容赦なく出費がかさむので、お金がない場合は苦労をすることになりかねません。

離婚後に、少しでも気持ちを楽にするためにも、今から自分の貯金を増やす必要があるでしょう。

生活レベルや現在仕事をしているかどうかでも変わってくるとは思いますが、資金は別居費用だけで最低100万円は用意しておく必要があるでしょう。なので、もっと余裕を持つなら300万円以上は貯めておくのが理想です。

ちなみに、平成30年度の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、世帯の貯蓄は500~700万円が10.6%と最も多いそうですが1,000~1,500万円貯めている世帯も8.7%あり、中には夫に内緒で貯金をしている主婦も少なくないようですよ。

離婚後の生活の負担を減らすためには、とにかく資金準備の心構えを万全にしておくことです。離婚を切り出すタイミングは、あなたの資金が貯まってからで遅くはありません。

参考:厚生労働省 平成30年 国民生活基礎調査の概況

離婚後の資金調達の準備と心構え①自分の通帳を作ってお金の管理をする

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離婚の準備に向けて、少しでも資金を貯めておく心構えについては理解していただけたかと思います。次にあなたがやるべきことは、あらゆる手段でお金を貯めていくことです。離婚のための準備資金は配偶者には極秘裏に行う必要があります。

そのためにも、預金通帳の問題をクリアにしておきましょう。現在、配偶者名義の通帳しかないなら、そこに資金を貯めておくと後でトラブルの原因になる可能性があります。例えば、配偶者と大喧嘩をして、あなたが「離婚」を口走った途端、モラハラ系の配偶者が通帳を取り上げて生活費を入れなくなった、などということも起こりかねません。そういったトラブルを避けるためにも、あなた自身の名義の通帳を用意して自分で管理しましょう。楽天銀行、ローソン銀行などのインターネットバンクで管理するのも良いでしょう。

そして、「離婚」というキーワードは感情的になっても配偶者に絶対に口走ったりしない心構えでいてください。

離婚後の資金調達の準備と心構え②資金確保のあの手この手

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配偶者と離婚したいと思う原因は、人それぞれにあるはずです。しかし、どのような原因にせよ、資金が貯まるまでは、配偶者は生活を保証してくれるありがたい相手だと割り切ることです。それ以外は何も期待せずに、努めてにこやかにいてください。仕事やパートをしているなら隙間時間で副業を始めたり、定年まで働ける正社員の職を探してみるのも良いでしょう。専業主婦なら、資金確保のためにパートに出たり、在宅でできる内職を始めるのもおすすめです。

また、タンス預金を出来るだけ増やすことも忘れないようにしてください。生活費を節約して、その分へそくりを貯めておくのも良いでしょう。500円玉貯金も毎日続ければ、かなり貯まるのでバカにはできません。離婚に向けては、どんな小さなお金でも無駄にせずコツコツ貯めておきましょう。これをチャンスにお金の勉強をしても良いでしょう。お金に対する強い心構えが、離婚後にあなた自身を助けることになるのです。

離婚後の資金調達の準備と心構え③不用品を処分

徐々に離婚に向けての断捨離をスタートさせましょう。毎日少しずついらないものを処分していくのです。使っていない食器や衣類、雑貨類など、隅々まで掃除すると使わないものがいろいろ出て来るでしょう。売れそうなものはメルカリやラクマなどで売るのも良いでしょう。思わぬニーズがあり高値で売れるかもしれません。

貴金属類やブランド品は質屋に持って行く手もあります。部屋がすっきりして掃除が行き届いていると、配偶者も「きれいに片付いてる」と思うでしょう。あなた自身も体を動かすことで気分がすっきりするだけでなく、ダイエット効果も望めるはず。何より、後々の離婚に向けての引越しは、荷物が少なければ格段に楽になります。

ただし、あまりにも断捨離しすぎると配偶者に不審がられるので、あくまでも少しずつ処分していくことがポイントですよ。

離婚後の資金調達の準備と心構え③配偶者の不倫や浮気が発覚したら

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あなたが離婚を考える原因が配偶者の不倫や浮気である場合は、慰謝料が取れるのであれば、しっかり取ることです。証拠があれば、配偶者の不倫や暴力はかなりの確率で慰謝料の請求ができるのです。不倫が原因で離婚する場合は、証拠が揃っていれば、不倫期間と結婚期間が長いほど慰謝料も高額になります。もちろんあなたの精神的苦痛の大きさによっても、請求できる慰謝料の金額は大きくなるのです。配偶者の不倫や浮気は女性としても堪え難い苦痛を感じるものですよね。

しかし、証拠を集めるためには相手を油断させて尻尾をつかむのが何よりです。疑いや不信感、裏切られた気持ちで苦痛を感じるとは思いますが、あえてニコニコと知らないふりをして泳がせるぐらい余裕を持ちましょう。あなたが力及ばない時には、離婚専門の弁護士や探偵などに相談すれば証拠集めも確実にできるでしょう。

時間があるなら、これまでにあなたが発見した事実や状況をわかりやすく日記形式でまとめておくと、後々の調停や裁判で証拠を裏付ける資料として役立ちます。今まで我慢していたことが無駄にならないよう、しっかりと向き合って慰謝料をもらいましょう。負けないという心構えをしっかりと持っていてください。それは離婚後の大きな経済的支えにもなるのです。