札幌の奥座敷と言われる定山渓温泉では、毎年さっぽろ雪まつりの開催時期に合わせて「雪灯路(ゆきとうろ)」という灯りのイベントが開催されています。冬の夜を美しく彩る幻想的な「雪灯路」で、優しい灯りに包まれてみませんか?
雪灯路(ゆきとうろ)とは
雪灯路とは札幌定山渓温泉にある「定山渓神社」を舞台に開催されている冬のイベントで、神社の境内を埋め尽くすアイスキャンドルの灯りが優しく揺らめきます。こちらのアイスキャンドルはイベントのために地元の人たちが毎年手作りしているもので、その数は2,000個にも及びます。
冬のイベントと言えば大雪像や雪で作ったすべり台、ステージなどがあるものを想像される方が多いかもしれませんが、そう言ったいわゆる「雪まつり」とは一線を画すもので、静かな冬の夜に照らし出されるキャンドルの灯りを楽しむ幻想的な雰囲気のイベントになっています。
鳥居をくぐり参道を抜けた先にはアイスキャンドルで埋め尽くされた圧巻の景色が広がっています。
神社の境内ですから会場はそれほど大きくはありませんが、灯りが消えてしまわないよう絶えず見守ってくれている地元のボランティアや観光協会の方々の協力により、このような幻想的な空間が作り上げられています。
会場にはフォトスポットがいっぱい!
「雪灯路」はリピーターや外国人観光客も多く訪れるイベントで、そのほとんどの方が熱心にカメラを向けています。狛犬や鳥居、拝殿などとアイスキャンドルのコラボを楽しんだり、一緒に訪れた人との記念写真を撮ったり、それぞれに写真撮影を楽しんでいます。
アイスキャンドルタワーなど、“映え写真”が撮れるフォトスポットも用意されています!
特に人気なのはハート形のフォトスポット。傾斜を利用して作られたハートの中央にカップルで座ると、キャンドルの灯りがハートのフレームとなって二人を包み込みます。顔が暗くなってしまわないようライトも設置されています。
例年順番待ちとなっているので、譲り合いながら撮影してくださいね!
「願いの灯り」には大切な人への想いや夢を託して
毎年恒例の「願いの灯り」も人気です。大きめのワックスボールに願いごとを書いた後に火を灯し、会場奥にある雪塔まで火を消さずに運ぶことが出来たら願いが叶うと言われています。
外国人も多いため多言語で様々な願いが書いてありますが、家族の健康や世界の平和を願うメッセージには心温まる思いがします。こちらはフォトスポットとしても人気です。
参拝やおみくじも忘れずに!
幻想的な空間を回ったり撮影することに夢中で忘れてしまいがちですが、会場は神社なので通常通り参拝やおみくじを引くことができます。本来であれば最初に神様にご挨拶をするのが望ましいのかもしれませんが、イベントの時くらいは作法を忘れて楽しんでもバチは当たらないでしょう。
定山渓神社には扇子の形をした面白いおみくじがあります。運試しに引いてみてはいかがでしょうか?扇子の形は末広がりで縁起が良いとされています。初詣にまだ行けていないという方にもおすすめです。引いた後のおみくじはキーホルダーとして使用することが出来るようボールチェーンが付いており、外国人のお客様に大人気なんだそうです!
ちなみに、無人社であるため御朱印はありませんが観光案内所で参拝スタンプをいただくことができるそうです。押印してもらいたい方は平日の17時までに観光案内所へ足を運んでみてください。
体が冷えたら「雪見茶屋」で一息ついて
長い参道の隣には「雪見茶屋」が出ています。会場で体が冷えてしまったらこちらで温かい飲み物を頼んだり、たき火にあたって暖をとると良いでしょう。たき火の火で炙って食べるマシュマロやソーセジ、カマンベールチーズ、ミニメロンパンなどのグリルメニューもあります。体を温めながら、楽しくお腹まで満たせると言うわけです。
幻のたまねぎと言われる“札幌黄(さっぽろき)”を使用した定山渓温泉名物のたまねぎすうぷはぜひ味わってみて欲しいメニューです。
<メニュー例>
●ジャンボ焼きマシュマロ300円 ●北海道焼きドーナツ ●メロンパン400円 ●カマンベールチーズ300円 ●BBQソーセージ400円 ●抹茶ラテ400円 ●ココア400円 ※価格は2019年のもの