成人したんだから、社会人になったんだから、結婚したんだから、子どもが生まれたんだから…
人生のあらゆる面で引き合いに出される「保険」ですが、こまかく調べるのは大変…。また、一度決めたらそのままにしてしまいがちな支出でもあります。
賢く選んで、損をしないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
共働き夫婦の場合、どんな風に保険を見直すと得をするのかについて調べてきました!
取材に協力してくれたのは、働く女性向けのセミナー等も開催している、フィナンシャルプランナーの小林大介(こばやしだいすけ)さんです。
共働き夫婦が得をする保険選びについて、基本的な考え方や見直しの方法を教えてください。
ー保険の基本は必要な分だけ入ることです。
まずは、2段階で整理するとわかりやすいと思います。
1.現在加入している社会保険について調べる
2.足りない分だけ民間の保険に入る
という順番です。
•1.社会保険(健康、年金、雇用、労災保険など)
ご夫婦の社会保険がどのくらい保障してくれるかを調べてください。
お二人とも会社員なら、保障が手厚い可能性が高いです。
基本の保障の他に、所属する健康保険組合によって付加給付の内容が異なりますので、そちらもチェックしてみてください。
出産一時金の場合、10万円~20万円多くもらえることもあります。
•2.民間の保険会社の保険
大きくわけて2つのタイプがあります。
一生涯必要なもの
入院や手術を受けたときの医療保障・葬儀代(約200〜500万円)が賄える程度の死亡保障。
保険料は一定で保険料の払込が終了すると、保障は一生涯。
期間限定で必要なもの
現役世代(年金をもらえる前まで)に収入が減った時の保障や、子育てを終えるまでの死亡保障。
保険料は一生涯の保険より安いことが多いのですが、中には一定の年数ごとに保険料が上がるものもあるので要注意。保障は期間限定。
社会保険では補えないものは何か、どんな保障を追加したいのかを明確にして商品を選びましょう。
料金の安さだけで選ぶと、結果的に損をすることがあるので注意が必要です。
保険を見直すのに適した時期というのもあるのでしょうか?
保険料を払いすぎていると感じた時や、お子さんが生まれるなど、お二人の暮らしが大きく変わる時に見直すと良いと思います。
一般的に、年間で支払う保険料の適正値は、手取り収入の7〜10%です。
ここから大きく外れていたら、見直す価値があるかもしれません。
金額だけで判断はできませんが、ニーズに合っていない可能性があるからです。
典型的な「損をする」パターンは、期間限定タイプの保険を一生涯の保障のつもりでかけてしまうというもの。
百万円単位で損をしてしまうこともあるので、30代、40代のうちにしっかり検討してほしいですね。
お子さんが生まれる時には、「死亡保障」を見直すことをおすすめします。
万が一の時に、子育てに必要な資金を確保するためです。
いくら必要かは、学校の選び方などご家庭の価値観によって大きく異なるので、具体的な子育てのイメージを持って試算してみてください。
学資保険も万能ではないので、積立タイプの貯金など他の選択肢も含めて検討することが大切です。
小林さんによれば、約6割の人が「保険をかけすぎている」というデータもあるそうです。
自分たちにとって本当に必要なものを見極め、少し時間がかかっても、しっかりと選ぶことが大切なのですね。
【取材協力】
小林大介(こばやしだいすけ)/日本FP協会認定AFP
アメリカや南米などの海外経験後、大手通信会社を経て、FP資格を取得。現在は、アクサ生命保険でコンサルティング業務などを担当している。「生きるリスクを考える」をモットーにセミナー等も開催。
提供・しゅふJOBナビ
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