昨今の時勢で家で過ごす人が増えたことで、食料品・衣服の配達、ネットショップで買った商品の配達など……いま募集が増えている注目の職種です。
ここでは「宅配・配達」のお仕事内容についてご紹介します。
「配達・宅配」ってこんなお仕事
配達員さんと呼ばれたり、車を運転して届けることもあるのでドライバーさんと呼ばれたりする「配達・宅配」のお仕事。
お仕事内容は「指定された場所に、荷物や郵便を届ける」ことです。
では、どんなところで活躍しているのでしょうか?
•活躍の場所は、多種多様!
郵便局員のように郵便物を届けることもあれば、宅配業者さんのように荷物を届けることもあります。
また、
・新聞を届ける新聞配達員
・飲食店のデリバリーサービス
・ネットスーパーの配達サービス
・市場から魚・お肉やお花などを小売店に配達する配達員
・バイク便など指定された場所を自転車やバイクで巡回配達をするお仕事
など、配達と言っても様々な業種で働き口があります。
•ただ「配達するだけ」の場合もあれば、その前後の処理をすることも
ひとことで「配達・宅配」といっても、ただ運ぶだけではないこともあります。
集荷…個人の家や企業などから、荷物を預かって、支店や郵便局などに運ぶ。
仕分け…宅配便の支店や郵便局に集められた郵便や荷物を、宛先ごとに振り分ける。配達時間指定などがある場合は配達順番も加味する。
積み込み…宛先の配達担当が別支店などの場合、担当支店まで荷物や郵便を運ぶ必要があるので、トラック等に積み込みをする。
運搬…配達を行う担当支店まで荷物や郵便を運搬する。荷物の伝票をまとめておき、住所が近いものから順に配送し、無駄な時間がなくスムーズに配達する。
仕分け…配送されてきた郵便物や荷物を、配達ルートごとに仕分けるための仕分けも発生する。大きいものはトラックへ、小さいものはバイクや自転車へ…等振り分ける。
配達…大きな荷物の配達はトラックへ、小型の荷物や書類・はがきなどはバイクや自転車で、指定された場所・時間に配達する。
伝票の仕分け…配達が終わってから、サイン等をもらった伝票をファイリングしていく。
ひとことに「配達に関わるお仕事」といっても、さまざまな工程を経ているのです。
宅配というと、荷物が重そう、体力が必要そう…というイメージがあるかもしれませんが、小包の配達がメインのお仕事もあります。
小包を受け取って、自宅から自転車で行ける範囲で配達をする仕事など、ご近所がわかっているからこそ主婦パートが期待されている職種もありますよ。
また、飲食店から個人宅へのデリバリーなどは、お店から配達先まで運搬するだけ…ということも多いので、女性でも運べる重さだったり、距離であることも多いようです。
食べ物はあたたかいうち・冷たいうちに届ける必要があるので、ある程度土地勘があったほうが喜ばれます。
•主婦が「配達・宅配」の仕事をする、やりがいって?
女性の配達・宅配員が求められる理由として、
・女性ならではの明るいコミュニケーションができる
・ここに置いたらいいよね、等の常識的な配慮がある
など、日頃の主婦経験が活かせる事が大きなポイントなのです。
配達・宅配の仕事は、車やバイクなどを運転しているので孤独でだれとも話さないと思われがちです。
ひとりで黙々と配達をしていくこともあるので、確かにコミュニケーションをとらない場合もあります。
しかし、荷物を届ける際には「荷物をお届けに来ました」等、届け先の人と少し話すこともでてきます。
その一言、二言のお話が、また配達を頼もうと思ってもらえたり、お仕事の依頼に繋がったりもするのです。
また、
・〇〇さんの家は午後ならいるかな
・〇〇地区は坂が多いから先に行って、〇〇地区は後から……
など、実際の地形やご近所付き合いを知っているからこそ重宝されることも。
自宅から自転車で行ける範囲で荷物やチラシを配達する仕事などもあります。
パートのお仕事であっても、自分で配達のルートを考えたり、効率のいい方法を考えるのも面白みの一つです。
・女性の一人暮らし先への配達に安心してもらえる
特に集荷などの場合、一人暮らしの女性には女性配達員が来ることで安心してもらえることもあるようです。
パート配達員に向いている人って?
配達員・宅配員にはどんな人が向いているでしょうか?
•体を動かして仕事をすることが苦にならない人
やはり配達のお仕事は、体が資本です。健康管理ができていたり、体が丈夫な人におすすめです。
デスクワークのように机と椅子に貼り付けになっていると体が鈍ってくるものですが、その点体を動かすことと仕事が同時に行えるので、逆にいい運動になっている…という声もあります。
•車やバイク、自転車が好きな人
徒歩で仕事をするポスティングのような配達のお仕事もありますが、多くの場合は車・バイク・自転車などで配達をします。
そのため、車やバイク、自転車が好きな人にはそれも含めて楽しいお仕事です。
•ついつい話しかけちゃう・あいさつをしちゃう人
誰にでも明るく挨拶をできる人には向いているお仕事です。配達先でも気の利いた一言を言って相手と関係性を気づけることは、配達員とて大切なこと。
反対に、話し込んでしまっては仕事もなかなか進まないですよね。ちょこっと話してさっと切り上げ、移動中は誰ともしゃべらないでいたい…という方にも人気です。
•散歩が好きな人、土地勘がある人
配達の仕事は、効率よく時間のロスなく配達をしていくことが大切です。
抜け道を見つけたり、配達ルートを考えたり、効率のよい巡回方法を考えるのが好きな人にもこのお仕事は向いています。
ある程度自分の裁量でルートを決めていける配達の仕事は、自分でスケジュールを調整しやすいので気が楽と感じている主婦も多いようです。
仕事をひと通り覚えてしまえば、原則一人で行動することが多い仕事です。精神的な自由度も高く、時間やタスクのやりくりも自分次第。
お仕事ですから当然相応の責任は伴いますが、自分で時間管理やタスク管理ができるという点は、大きなメリットの一つであることは間違いありません。
また、仕事に必須の経験や資格も、運転をする場合は免許証のみ、運転をしない場合は不問…という場合が多いのも特徴です。
パート配達員のメリットって?
配達員の大変なところは、荷物が重そう…寒さ・暑さに関係ないところ…等ありますよね。
お中元やお歳暮の時期など宅配便が多いシーズンでは、宅配物が多すぎて回り切れない…!ということもあるのだとか。
では、逆に、宅配・配達のお仕事のメリットはどんなところでしょうか?
•体が鍛えられる
車でもバイクでも自転車でも、体を動かしながら配達をするので運動不足が解消されます。
オフィスワークだと腰が痛かったり年下上司で気を使ったり、目がちかちかしてつらい…という方でも、配達の仕事なら続けられそう!という方もいらっしゃいますよ。
•担当地域に詳しくなれる
パート配達員の場合は近所のことが多いようですが、自分が行った事がない地域であっても、担当して毎日荷物を配達しているうちに自然に詳しくなれます。
配達中に気になっていたお店に、仕事がない日にお友達と訪問するのが楽しみ…というお話もよく聞こえてきます。
僭越ながら筆者も期間限定のパートで配達員をしたことがあるのですが、この曲がり角にこんなお店があったんだ、ここに公衆電話があることを覚えておこう…など、意外なところで地域の情報が役立っていたことがありました。
•ありがとうと言ってもらえる
相手にもよりますが、いつもありがとう、等感謝してくれる人も。
別にありがとうって言われたいわけじゃないけど…と思っていても、感謝されると嬉しいものです。
配達・宅配のお仕事にチャレンジしたい!応募時の注意って?
配達・宅配のお仕事、意外といいかもしれないわ。やってみようかしら。と思った場合、
気になるのは志望動機の書き方や、面接時の服装ではないでしょうか。
•宅配・配達員の志望動機が知りたい!
応募する時に必ず記入する「志望動機」。どのようなことを書いたらいいのでしょうか?
似たような経験がある
例:営業経験があり志望いたしました。お客様との関係性を築きながら提案をすることが好きで、過去の経験を活かしてお仕事をさせて頂きたいと考え志望いたしました。
例:ラウンダーとして3年ほど店舗巡回をしておりました。色々な方とコミュニケーションを取りながら信頼関係を築いて仕事を進めていくことにやり甲斐を感じており、志望致しました。
強みを生かした志望動機
例:人と関わる事や、人を育てたりサポートする事が好きで、自分では強みと考えております。前職ではコールセンターのSVとして新人スタッフの教育などを行っておりました。経験を生かすことができると思い、やり甲斐のありそうなこちらのお仕事に魅力を感じ応募いたしました。
例:私にとってコミュニケーションが1番大切と考えています。日々、さまざまな方とコミュニケーションをとるようにこころがけながら仕事やプライベートを過ごしてきました。それを強みに、多くの人と接する仕事に就きたいと考え応募いたしました。
近しい経験をアピールした志望動機
・直近3年間に4回ほど、イベント出店・販売の経験をしました。商品の配送・受け取り、陳列、販売などをすべて1人でしておりましたので、荷物の受・発送は慣れている方だと思います。お仕事に活かせるのではないかと考えております。
・子どもの習い事に行く際、4家族の子どもたちをまとめて送り迎えしていました。どの順で子どもをピックアップしたら習い事に間に合うか、どの順番で降ろしてあげたらいいかを常に考えていたので、経験が生かせるかもしれないと考えております。
具体的に自分の経験や、価値観を踏まえた志望動機はイメージがつきやすく、好印象を与えます。
ここに、なぜ「その企業のその仕事に興味を持ったか」、ほかの仕事ではなくこの仕事に応募したいと思ったかが書き加えられるとベストです。
•面接時・お仕事時の服装が知りたい!
面接時の服装は、スーツや、スーツに準じるオフィスカジュアルがおすすめです。
実際の配達は制服着用の職場が多いですが、配達員も会社の顔として個人宅や企業に訪問するので、常識的な対応ができるか、TPOを意識できるかなどは重要なポイントです。
まず、ジャケットは着用しましょう。色は黒や紺、濃いグレーがおすすめです。
久しぶりに着用する場合はサイズが合っているか事前に一度袖を通すようにしておくことをおすすめします。
インナーは清潔感のある白シャツやブラウスにしましょう。冬場は薄手のセーターでもOKです。
色が透けず、顔色が明るく見えるものを選びましょう。
意外と忘れがちなのが、髪型です。ブローをして整えておくようにしましょう。
お辞儀をすることもありますから、髪が長い方は結んだり、顔にかからないよう整えておくと清潔感のある印象になります。
お仕事がスタートしたら、制服着用の職場が大半です。もし私服の場合は職場の規定に準じましょう。
私服でよい、という場合でも露出が高い服装や、ジーパン・Tシャツなどカジュアルすぎる服装は避けましょう。
巡回先の業種にもよるので、心配な方は面接時に確認をしておくこともおすすめですよ。
まとめ
いま、注目されている「宅配・配達」のお仕事。
昨今の時勢で家で過ごす人が増えたことで、食料品・衣服の配達、ネットショップで買った商品の配達など……いま募集が増えている注目の職種でもあります。
荷物を持ったり、運搬したり、体を動かすので体力が必要な仕事ではありますが、仕事をしながら運動にもなる良いメリットもあります。
また、ただ配達するだけではなく、仕分けなど配達・宅配以外の関連するお仕事も増えてきています。
興味がある方は、具体的にどんなお仕事があるかチェックしてみることをおすすめします。
提供・しゅふJOBナビ
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