貯金ができるかできないかはその人の収入の額に大きく左右されますが、金融広報中央委員会が2018年に発表した「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】(平成30年)」によると、年収300万円未満の人のうち、「貯蓄がない」と回答した人は44.5%で、この年収帯の人でも半数以上は貯金があることがわかります。もちろん年収が低い場合、何も意識せずに勝手にお金が貯まっていくことはないので、今回は年収が低くても貯金ができる3つのコツをご紹介します。

スマホに家計簿アプリをインストール

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お金を貯めようと思ったとき、自分が何にどれだけお金を使っているかを知っておくことはやはり大切です。一昔前であれば家計簿といえば紙のものかパソコンのソフトでしたが、紙のものは集計が大変だし、パソコンはいちいち起動するのが面倒で、挫折した人も多いのではないでしょうか。

今ではスマホにさまざまな家計簿アプリが登場し、本当に便利になっています。良さそうなものをインストールして、今日から家計簿をつけ始めましょう。

ポイントは、お金を使ったらすぐ入力することです。はじめは面倒に思い、1週間に1度などとまとめて入力したくなるかもしれませんが、「使ったらすぐ入力」を1ヵ月も繰り返せば、それが習慣になって意識しなくても家計簿を続けられるようになります。

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月々の目標額を決める

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なんとなく節約を頑張っても長続きしない

節約を決心したときによくやってしまいがちなのが、ギリギリまで無駄を省いて、限界まで貯金をすることです。はじめの数ヵ月は月に5万円など順調なのですが、こんなに頑張っているからと次第にご褒美が増え、月に3万円になり、月に1万円になりと、結局は貯金をあきらめてしまうのはよくあるパターンです。

はじめに無理をしても長続きしないのはダイエットでも同じですよね。大切なのは、月2万円でも1万円でもいいので、「少し背伸びすると貯められる額」を決めて、それを長く続けていくことです。

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月々の生活費を月収以下に抑える

月々の支出が月の手取り以上になると、お金は貯まりません。当たり前のことのように思いますが、実際はボーナスをあてにして少しずつ借金が貯まっていたり、クレジットカードでの買い物を合わせると実は支出のほうが多かったりというのはよくあることです。

収入がどうであれ、生活費は月々の手取り内に収めるようにしましょう。そうすると最低限ボーナスなどの臨時収入を貯金に回すことができます。収入が低い場合、やはりボーナスからの貯金はある程度大切になってきます。

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積み立て貯金とつもり貯金を上手に使う

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固定費の削減は積み立て貯金に結びつける

お金を貯める最大のコツは、節約した分をいかに貯金に結びつけることができるかです。せっかく節約を頑張っても、それを自分へのご褒美のケーキに使ったり、気分転換の入浴剤に回してしまったりするようだとお金は貯まりませんよね。

スマホやプロバイダの料金、生命保険の契約などの固定費を見直して、月に数千円の節約ができそうな場合、その金額分だけ積み立て貯金の手続きを始めてしまいましょう。今までの生活を変えることなく自動的にお金を貯めることができます。

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細かな支出は貯金箱に貯金を

固定費ではなく、毎日のお菓子やお酒などを減らす節約は、特に他の細かい支出に取って代わられやすいものです。これらの節約は「つもり貯金」で貯金につなげましょう。

例えば、お菓子を我慢できた日はお菓子を買ったつもりで貯金箱にお金を入れ、いつもより200円安いお弁当を買ったら200円を貯金します。目に見える形で貯金箱のお金が増えていくと、それ自体がモチベーションにもなります。

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収入の多い少ないに関わらず、貯金習慣を作ることが大切

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今回は収入が低い人でも貯金ができるコツを3つご紹介しました。貯金の額が収入に左右されるのは事実ですが、収入が多くても貯金できない人もいれば、収入がそれほどなくてもきちんと貯金できる人もいます。大切なのは自分なりの「貯金できる仕組み」を作っておくこと。ぜひ今日からその仕組み作りを始めましょう。

年収300万円でも年間100万円貯金できる人の特徴は?

松岡紀史
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。

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