相続税対策に効果的な保険とは?

相続税対策に効果的な保険とは、どういうものなのだろうか。定期保険、養老保険、終身保険について考察してみよう。

定期保険は、被保険者が死亡した場合に約定の保険金が支払われる保険である。保険期間が限定されているうえ掛け捨てタイプのものが多いため、相続税対策にはあまり向いていない。

養老保険は、保険期間中に死亡した場合だけでなく、満期まで生存していた場合にも同額の保険金が支払われる保険だ。貯蓄性が高いという点は魅力的だが、定期保険と同じく保険期間が限定されているため、加入については慎重に検討する必要がある。

終身保険は、生涯にわたり保障が続く保険である。人はいつか必ず亡くなるため、終身保険に加入しておけば必ず保険金を受け取ることができる。死亡保険金を相続税の納税資金として活用することを検討しているのであれば、終身保険に加入しておくべきだろう。また終身保険の中には貯蓄性の高い商品もあるため、場合よっては支払った保険料よりも多くの保険金を受け取れる可能性がある。

定期保険、養老保険、終身保険それぞれの特性を考慮すると、相続税対策としては終身保険に加入しておくのが無難だろう。

「受贈者を多く、期間を長く」が基本

相続税は、事前の十分な対策によってかなり節税できる。子や孫への生前贈与により、財産を移転して相続財産を減らすことができるのだ。また生前贈与と生命保険を組み合わせれば、より効果的な相続税対策も可能になる。

生前贈与による相続税対策は、「受贈者を多く、期間を長く」が基本である。現在ある程度の財産を保有している人は、今から相続税対策について真剣に考えてみてはいかがだろうか。

文・曽我部三代/ZUU online

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