扶養される方が収入を得ている場合は要注意

(写真=Watchara Ritjan/Shutterstock.com)

先ほど扶養される方は130万円までなら収入を得ていても扶養に入れられると述べましたが実は近年、事情が変わってきました。収入が130万円以下でも扶養から外れてしまう可能性が出てきたのです。一体どうしてでしょうか?

法改正で新たな基準が

これまで多くの企業は正社員だけを健康保険などの社会保険に加入させればよかったのですが、法改正で加入対象者が広がりました。企業の規模や労働条件が一定以上となる場合、パートなど非正規雇用の従業員も社会保険に加入させる義務が発生したのです。

扶養される方がこれに該当すると扶養から外れ、自分で社会保険料を負担することになります。扶養される方でパート等の収入がある方は注意が必要です。

社会保険加入の条件

新しい条件のうち、主なものを以下に挙げます。

(写真=Princess_Anmitsu/Shutterstock.com)

家計において、健康保険などの社会保険料は決して軽い負担ではありません。扶養制度はこの負担を一気に減らすことができる有効な制度です。

長い目で見て女性がキャリアアップするためには、健康保険の扶養のためだけに年収をおさえるのは考えものですが、仕事をセーブしなければならない時期もあるでしょう。もし利用できそうなら一度検討してみましょう。

文・若山卓也(独立系ファイナンシャルプランナー)/DAILY ANDS

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