井伊家35万石の城下町として栄えた彦根。国宝の彦根城を中心に、周辺には大名庭園や博物館、食べ歩きも楽しめる城下町の雰囲気を再現した通りなど、見どころがギュっと凝縮されています。彦根のおすすめ観光スポットをご紹介します。
1. 彦根城
井伊家三十五万石の礎として築城されたお城で、姫路城、犬山城、松本城、松江城とともに国宝に指定されています。三層白亜の天守は高さ21mと小さめですが、妻破風、入母屋破風、唐破風など多様な様式を組み合わせた美しい造りが特徴的。二重のお堀に囲まれた城郭や、大名庭園とも呼ばれる、名園から望む風景も一見の価値があります。
また毎日3回、彦根市のマスコットである「ひこにゃん」が現れパフォーマンスを行なっており、ひこにゃんに会いたい人は、事前にスケジュールを確認してくださいね。
2. 彦根城お堀めぐり
江戸時代・当時の絵図面や古写真をもとに、藩主が使っていた屋形船を忠実に再現した船で、国宝の彦根城をぐるりと巡ることができます。
ガイドさんの案内を聞きながら内堀を約45分かけて遊覧。水面から見上げる石垣や米蔵水門、天守は壮大で、また季節によって桜や紅葉などの美しい自然も楽しめます。
春には桜が美しく、夜のライトアップ便も運行。
3. 玄宮園
彦根城の北東にある、天守を借景とする大名庭園。
延宝5年(1677年)に4代藩主井伊直興が造営し、延宝7年(1679年)に完成。一説には、中国の瀟湘(しょうしょう)八景または近江八景を模して造られたと言われています。
広い池を中心とした回遊式庭園で、園内の茶室「鳳翔台」では、庭園を鑑賞しながら、和菓子とともに薄茶をいただくことも可能。
紅葉の季節には「錦秋の玄宮園ライトアップ」が開催され、大名庭園らしい秋の夜を楽しむことができます。
4. 夢京橋キャッスルロード
彦根城のお堀にかかる京橋からすぐの場所に伸びるストリート。
白壁に黒格子の町屋の建物が並ぶ、江戸時代の城下町を再現した街並みは散策が楽しく、食べ歩きグルメや和菓子店、レストラン、お土産さがしに立ち寄りたい和雑貨のお店などが軒を連ねます。
5. 四番町スクエア
先に紹介した「夢京橋キャッスルロード」に隣接しており、観光客が多い「夢京橋キャッスルロード」に比べて「四番町スクエア」は落ち着いており、地元の人も訪れます。
”大正ロマン漂う町”をコンセプトにしたお洒落なエリアで、石畳にガス灯、大正モダンな建物が並び雰囲気たっぷり。
飲食店や和菓子屋さん、お土産屋さんなど約40店舗が集まります。
6. 彦根城博物館
昭和62年(1987年)に、彦根市の市制50周年を記念して、彦根城表御殿跡地に、復元を兼ねて建てられた博物館です。
館内には彦根藩主井伊家に伝来した美術工芸品や古文書を中心に、甲冑・刀剣、茶道具、調度や書画など様々な品を展示。
博物館の中央には、廃藩置県による取り壊しを免れた、江戸時代の能舞台があり、毎年「彦根城能」や「狂言の集い」を開催しています。