レベルの高い質問をするためには

「分からないことだらけ、だけど、質問できない」という時は、「何が分からないか分からない」というよりも「質問のレベルが低い(と思われるのが嫌だ)から質問できない」ということかもしれません。

では、「レベルの高い質問」「レベルの低い質問」とは何でしょうか?

私は、以下のイメージで考えています。

<レベルの高い質問>
・聴講者(発表者以外の人)のほとんどが知らない
・発表者や聴講者の役に立つ(為になる)

<レベルの低い質問>
・自分だけが知らない(聴講者はほぼ全員知っている)
・聞いたところで、誰の役にも立たない

「何が分からないか分からない」時にすべき3パターンの質問
(画像=『味覚ステーション』より引用)

聴講者の多くが「私もそれを聞いてみたかった」と思える質問や、発表者や聴講者が「なるほど、その考え方や発想もあるのか」と思えるような質問は「レベルの高い質問」となります。

反対に「そんな分かりきったこと聞くなよ」とか「それを聞いて何になるの?」と感じるような質問は「レベルの低い質問」となります。

経験を積めば積むほど、「自分の知らないこと」が「周りの人も知らないこと」だと思えるので、自分の知らないことを素直に堂々と質問しやすくなります。

反対に、経験の浅い若手社員は、「自分の知らないこと」が「周りの人は知ってるけど自分だけ知らないこと」なのか「周りの人も知らないこと」なのかの判断ができないため、知らなくても質問することに躊躇してしまいます。だからこそ、大人数を対象にした発表会の場では、新人(経験の浅い人)が質問することは難しいと思います。

なお、同じ内容の質問をしたとしても、対象者が変われば、質問のレベルは変わります。

例えば、食品科学者が集まる学会発表で「グルタミン酸ナトリウムって何ですか?」と質問したら、ものすごくレベルの低い質問になります(答えてもらえないかもしれないです)が、小学生を対象とした食育の授業の場で、小学生が「グルタミン酸ナトリウムって何ですか?」と質問した場合は、レベルの低い質問にはなりません。

言い換えれば、対象者が自分一人(1対1の説明)の場合は、自分が知らないことを質問すれば、レベルの低い質問にはなりません。知ったかぶりをせず、素直に知らないことを質問する勇気がとても大切です。

以上、今日は「質問」について深く考えてみました!
特に若手社員の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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本日のまとめ
・「何が分からない分からない」時は、①ワード、②妥当性、③重要性、の観点で質問する
・「周りも知らなくて、為になる」質問は、レベルが高い
・知らないことは素直に質問する勇気が大切
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提供・味覚ステーション

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