海外では口元の清潔感をとても重要視されますが、日本ではまだまだオーラルケアに対する意識は低い模様。フィリップスが調査したデータをチェックすると、なんと20代がもっとも深刻な口腔状態にあるといいます。では実際にどうしたらケアができるの? 今回は、オーラルケアの知識をみなさんにご紹介します。
20代が一番深刻化?! お口の老化について
スキンケアやメイク、姿勢や仕草、話し方……印象はさまざまなものでつきますが、その中でも「口元」が与える印象は実はとても大きいもの。海外では、デキるビジネスマンには歯が汚い人は居ない、とよく表現しますが、日本ではまだまだその意識が低いようす。
フィリップスが全国の20〜60代の男女計1,030人を対象にした『お口の老化と歯間ケアに関する調査(歯科医師の宝田恭子先生監修)』では、なんと20代がもっとも深刻な口腔状態にあるという結果も出ています。
調査結果を細かく見てみると、悩みのトップに上がったのは「食べ物が詰まりやすい」というもの。その後に歯周病、むし歯、知覚過敏などの口腔疾患が続きますが、口臭、歯の着色、歯並びなど……口腔内のお悩みは絶えません。
自由回答をみてみると、「歯の寿命」「歯ぐきが下がってきた」などと“お口の老化”を実感している方も。意外と多い口腔状態のお悩みですが、実際にどうケアしていけば良いのでしょうか?
お口の老化を防ぐためには「歯間ケア」が欠かせない
食事のあと歯を磨かずにいると、食べ物のカスが菌になって分解されて歯垢(プラーク)になります。歯垢が溜まると、虫歯の原因や歯肉炎になりやすくなるんです。
また時間が経つと歯石になってしまうこともあり、歯周病や口臭の元にもなったりするんです。
歯垢はネバネバしているので、うがいをしただけでは落ちません。 だから歯磨きをする必要があるんです。けれど、歯と歯の間や歯と歯肉の溝は歯ブラシだけでは完璧に磨くのが難しく、補助器具として歯間ブラシやデンタルフロスなどの使用をオススメしています。(歯科衛生士コメント)
都内で歯科衛生士として働くNさんによると“お口の老化”を防ぐためには、歯磨きに加えて歯と歯の間をケアする「歯間ケア」にも気を配る必要もあるといいます。
そんなアドバイスとは真逆に、毎日の歯間ケアは約7割の人が実現できていないという調査結果も。
また大人になると歯肉が下がることにより、歯と歯の間に虫歯ができやすくなったり、歯周病の罹患率が上がったりするので、大人の虫歯と歯周病の予防にもフロスは必須とも言えます。
歯ブラシ一本で歯垢を除去するのには時間がかかるので、フロスを使うことによって歯磨きの時間も短縮できるようになります。(歯科衛生士コメント)